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家族の話1 24歳
2001年10月
2年半お世話になった東京グリーントラベルを退社
東京へ帰ってきた。
実家に荷物を置き、しばらく実家で生活するつもりだった。
両親は言った
「早く出ていけ、荷物は開梱せずに仮置きのみ認める」
とのこと。
俺はこの家から家族として扱われていないのだと思った。
俺には妹が二人いて、未だ実家で生活していた。
その妹が使っていたピアノの下が俺が唯一許された荷物置き場だった。
翌日から早速次の仕事を探した。
何でも良かった。
こんな家を早く出たかった。
片っ端から電話を掛けて適当に選んだオムレツ屋に再就職した。
ラケルというオムレツ屋。
就職が決まると同時に友達に電話して、ルームシェアを提案した。
二つ返事でオッケー
2人とも金が無かったので、条件に見合う物件が京王線沿線でどんどん新宿から遠ざかって行った。
決まった部屋は
調布市の「つつじが丘」
さっさと引っ越しを決め親に別れを言った。
すると生活費を日割りで計算され請求された。
何があっても二度と実家に帰ることは無いと思った。