米国株価上昇中 新高値更新の銘柄をチェック! CPI、PPIの発表!注目セクターのリーダー銘柄、買い時か!?
動画はこちら。(動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)
https://www.youtube.com/watch?v=fIVc7iYto-o
あるころうのNISA投資チャンネルです。
今週は、CPI,PPIが発表されましたね。
米株価は全体的に好調で、指数が上昇しました。一部セクターのリーダー銘柄が、高値を更新しそうなところに来ており、新高値で買うチャンスかもしれません。チェックしていきます。
経済指標とセンチメントチェック
まずは経済指標とセンチメントをチェックしていきましょう。
今週の経済カレンダーの重要な指標を見ていきます。
10日 木曜日にFOMC議事録で、経済情勢の評価、金融政策の議論を踏まえ、今後の見通しが伝えられました。
同日、CPI消費者物価指数、コアCPIが発表されました。
コアCPI前年比は、前回3.2%、予測3.2%のところ、結果3.3%でした。
インフレが若干進む結果になっています。
11日 金曜日は、PPI「生産者物価指数(前月比)」が発表されました。
前回0.2%、予測は0.1%のところ、結果0%でした
生産者物価指数は、低下しています。
PPI は、卸売段階でのインフレの重要な指標です。生産者価格が上昇すれば、将来的に消費者価格の上昇を招く可能性があるため、経済全体のインフレ動向を予測するのに役立ちます。CPI:消費者物価指数が消費者の視点からの価格変動を測定するのに対し、PPIは生産者の視点を重視します。
生産者の視点からは、販売価格は上げたまま、仕入れ価格が低下すれば、それだけ利幅が取れます。
売り手に優位となり、仕入れ高圧力の上昇による値上げでは無いため、企業はそれだけ利益構造が改善します。
同日、ミシガン消費者信頼感指数・速報値が発表されました。
前回70.1、予測70.8のところ、結果68.9でした。
これは、米国ミシガン大学が発表する指標で、消費者の経済状況に対する信頼感や見通しを数値化したものです。消費者支出や経済動向の先行指標として注目されています。速報値は毎月中旬に公開され、月末には最終値が発表されます。基準値は100で、これを下回ると信頼感が低いということを意味します。
それでは為替ドル円を確認します。
先週148.6円台から147円台に下がったのですが、現在149.0円台になっています。
続けて株式市場の状況を見ていきます。
株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、
先週73でグリードを示していたインデックスは、
現在74のグリードとなり、強欲がさらに強まっています。
次にフィア&グリードインデックスの構成指標をいくつか確認します。
S&P500から見るマーケットモメンタムは、先週のグリードから、現在125日移動平均線の上でエクストラグリードとなりました。
プットコールレシオは、先週0.70でグリード、現在0.70でグリードへ、強欲を維持しています。
VIX:ボラティリティインデックスを見てみると、恐怖指数は
先週19.62ポイントのニュートラルから、現在20.46ポイントでニュートラルが維持されています。若干恐怖感が強まりました。
セーフ ヘブンデマンドは、先週6.25%でエクストラグリードから、現在6.22%でエクストラグリードが維持されました。
2022年7月以来 2年以上の期間、逆イールドを示していたイールドカーブは、先週の0.05から、現在0.13と、プラス圏を維持しながらも、先週同様また逆イールドへ突入するかというところでウロウロしています
今週の動きと市場のセンチメントをまとめると、
先週懸念されていた失業率の上昇はなかったものの、物価が低下ではなく若干上昇したことが気になります。
株式市場は指標を見る限り総じて強気と判断できそうです。
フェドウォッチツールを確認します。
年内最後の12月18日には、今から2段階の利下げが主な予測で金利は425-450bpとなっています。
インフレ再燃が警戒されると、この予想は修正されるかもしれません。
米金利が下がり、日米金利差が縮小することによるドル安というストーリーは、近い将来では起こる可能性が低下しているように思えます。
週間主要チャートチェック
それではこれらを踏まえて週間の米国主要チャートを見ていきます。
S&Pは、先週の終値5,751ドル台から、今週終値5,815ドル台
先週から
+64ドル
+1.1%
でした。
NASDAQは先週終値20,031ドル台から、今週終値20,271ドル台で引けました。
先週から
+240ドル
+1.2%
でした。
日経225は先週終値38,620円台から、今週終値39,551円台で引けました。
インド ニフティ50は、先週終値298ドル台から、今週終値297ドル台で引けました。
先週の4.5%の下げを回復できる若干の下げで終わっています。
シンセン総合指数は、先週終値1,501ドル台から、さらに暴騰した後で今週終値1,420ドル台で引けました。
国慶節明けの景気刺激策期待が高すぎて、利確売り、失望売りでだいぶ下げましたね。ここから景気刺激策が追加で発表されるのか期待です。
ゴールドは、先週2,653ドル台から週のなかごろに一度下げて、現在2,657ドル台となっています。
ビットコインは先週912万円台から、現在936万円台になっています。
長期米国債ETFのEDVは、先週76ドル台から、今週74ドル台にさらに低下してしまいました。
安全資産としてゴールドは一週間で上昇しましたが、長期国債ETFは下落傾向ですね。
ニュースチェック
続いてニュースチェックです。
11日更新 ブルームバーグ、
「米連銀総裁3人、利下げ継続可能と示唆-もう1人は据え置きに含み」
によると、
先日発表された、9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びになったにもかかわらず、3人の米金融当局者は利下げ継続は可能との考えを示唆した。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は10日、「月ごとの変動はあるが、インフレ率はかなり着実に」低下しているとし、「この傾向は今後も続くと私はみている」
とのことです。
11日更新 ブルームバーグ、
「リッチモンド連銀総裁、インフレはなお「正しい方向」に進んでいる」
によると、
米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、インフレ状況の進展について楽観的な見方を示す一方、物価圧力を強め得る潜在的リスクを挙げ、闘いは終わっていないと述べ、「間違いなく正しい方向に進んでいる」と話しながらも、「勝利宣言はしない」と続けた。
とのことです。
一方で、
12日土曜日 ブルームバーグ、
「ダラス連銀総裁、「緩やかな」ペースでの利下げをあらためて呼びかけ」
という見出しによると、
米ダラス連銀のローガン総裁は11日、金利は緩やかなペースでより正常な水準に動いていくべきだとの考えをあらためて示し、経済について「力強く、安定している」と表現した一方で、「有意な」リスクが待ち受けているとも指摘。
とのこと。
これらの意見をまとめると、
CPI発表によるインフレのリスクを考慮しつつ、トレンドとしてはインフレは抑えられており、金利はゆっくり下げる方向で意見が一致しているように見えます。
セクターと個別株チェック
今週のセクターと個別株チェックです
今週のS&P500のヒートマップは、テクノロジーセクターをNVIDIAが引っ張りました。
現在最高値付近にいます。一ヶ月後の決算を控えて上昇し、決算直前でリスクオフの売りがありそうなので、今のうちに仕込むかどうかというところですね。PERはバブルというような高さではないと思います。
金融セクターも調子が良く、JPモルガンが牽引し、8月の高値に近づいています。
ヘルステクノロジーセクターも好調でした。イーライリリーは一週間で5.21%の伸びを見せ、こちらも高値に近づいています。
過去最高値を抜けて、まだ早いですが年末のクリスマスラリーに突入するとさらに伸びそうですね。
イーライリリーは、今月決算があります。ただ、PERはすでに高いので、決算で利益をかなり出して欲しいと期待されますね。
新旧NISA口座公開
新NISA口座は、1週間で+97,131円でした。旧NISA口座は、1週間で+76,580円でした。新旧NISA口座は、1週間の合計で+173,711円でした。
(※動画では私の投資戦略についてもお話ししています。)
来週の予定
来週17日木曜日に小売売上高(月次)の発表があります。
前回0.1%、予測0.3%です。
18日金曜日に建設許可件数(速報値)があります。
前回1.47ミリオン、予測1.46 ミリオンです。
続いてアーニングス ウィスパーズで決算予定をチェックします。
来週は、木曜日に台湾セミコンダクターの決算発表が控えています。
1年チャートで見ると、高値に迫っています。決算では、全四半期で売上高は拡大したものの、利益率が低下しました。
利益構造の改善が決算で示されるといいですね。
テクニカルもアナリスト評価も、強い買いシグナルが点灯しています。
終わりに
今週はCPI、PPI、消費者景況感が発表されました。
不況到来の恐れから、インフレ再燃の恐れに市場の注目が移ってきたように思えます。
後出しで、利下げの批判をしだす専門家も出てきました。
また、中国市場の急騰、急落。
中東情勢に関連したエネルギー関連のボラティリティに翻弄され、個人的にこれらの短期トレードは不調でした。
一方、NVIDIAや今回取り上げた銘柄は、過去最高値付近に近づき、今週のパフォーマンスは良かったです。
米国景気自体には、目立ったリスクは今のところなさそうですが、失業保険申請件数の伸びやハリケーンの影響、大統領選の行方や、中東情勢、ロシア・北朝鮮の動きなど世界的なリスクが高まっている気がします。
皆さんは、この相場、どのように行動しますか?
ぜひコメントくださいね!
それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。
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