ふと思ったことをやってみる
不要不急とは、例えば、ふと思ったことです。
ぜんぜん、急ぎじゃないこと、
どーでもいいこと、
あんまり役に立たないこと、
無駄なこと、意味ないこと。
すると心の柔軟性、のびのびとした
心が自由になった雰囲気が出てくるのです。
例えば、精神療法面接の場面でもそうなのですが、
回復期には、ほとんど、治そう、治そうという話題は、
なくなってきて、不要不急の話題が増えてくる。
例えば子どもの、表現療法、プレイセラピーを想像してみてください。
おどおどと、まわりの視線や評価を気にして、
ガチガチで緊張して描けなかったのが、回を重ねるごとに、
だんだん恐れがなくなり自由になっていくのが、
はっきり形としてわかることでしょう。
描画療法だと、のびのびと、自由な表現が出てくるし、
箱庭療法だと、自然な調和の取れた世界が出てくるし、
歌やダンスは、伸びやかで、なめらかで、柔らかな感じになる。
内側から湧き出てくる、自然な美しさ。
遊びとゆとりが出て、やわらいでいる、
健康度が回復してきた所見と捉えられるでしょう。
そう感じるのは、本来の自然で自由なこころ、
人が動物として自然の一部である姿だからですね。
社会に適応する中で、やむなく不自然に変形させられていただけで、
回復してくると本来の自然な姿が現れてくる。
そんな健康なこころの動きを見つける手がかりが、
ふと、やってみる。
そんな行動がよくみられると、
柔軟さが出てきたな〜、と思いますね。
ふと、言ってみた。
ふと、行ってみた。
ふと、思ったことを、やってみた。
ふと、を増やすことで、柔軟さも身について来ます。
ふと、の練習は、こころと頭の柔軟体操になりますよ。
ふと、写真を取ってみる、とかね。
不要不急は、美しいのです。