過去と他人は変えられない…だけど?
過去と他人は変えられない。
これは、心理業界人なら、言わずと知れた前提として染み付いた、
エリック・バーンという心理学者の、有名な言葉。
診察室でも、よく引用する言葉の一つです。
人は、もうすでに起きてしまったことについて、
割り切れずに、いつまでも執着して、
気持ちが取り残されてしまう、
変わった生き物です。
そして、
自分のことをするのもそっちのけに、
他人のことばっかり気になって、
あの人があんな事を言うから、とか、
この人が苦しまないようにさえできれば、とか、
他人をどうにかしたい気持ちに取り憑かれてしまう、
珍しい生き物です。
既に起こったことを悔やんだり、
他人を変えようとして自分のことをしない、
そんなヘンな生き物は、他にいない。
過去と他人にとらわれてしまうのが、
人の、全ての悩みの元凶になります。
自分ではどうにもできない領域に、
エネルギーをつぎ込んで消費するなんて、
馬鹿げてるのに、なぜかやめられない。
そんなことを繰り返している
自分に気がついたら。
過去と他人は変えられない。
最初は嘘でもいいから、
呪文のように繰り返して、
この言葉を脳内世界に刻みつける。
納得まで行かなくても、
事実として書き込んでしまう。
十分認めた、その上で。
じゃあ、どうする。
過去と他人は変えられない。
だけど、、、
自分と未来は変えられる!
ということで。
なるほど。
ようやくスタートラインに立ち戻れる。
そうだ!
相手のことばっか言ってないで、
自分にできることをとっととすればいいよ、
過去のことばっか言ってないで、
今これからできることから、さっさと始めよう。
まずは、これで行こう。
だけど、、?
(つづく)