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回復を点検するための3つの視点

Rこころの研究室では、
いろんな治療法の話題を上げていて、
混乱する人もいるかもしれないので、

自分自身の整理のためにも、
役に立つかも知れないので、
ちょっと、苦手なのですが、
お勉強プチコラムを書いてみます。

心療内科に限りませんが、
統合的に医療を捉えようとする時に、
便利な概念に、

bio-psycho-social model(バイオ・サイコ・ソーシャルモデル)
BPSモデル、というのがあります。
1970年代に、エンゲル先生という、内科の先生が提唱したそうです。
(↑ これは、いま調べたネット情報 (^_^;))

①生物学的、②心理的、③社会的、の3側面から、
健康問題や病態を捉えるという考え方で、
さまざまな苦労や回復を考えるのにも、役立つと思います。

大学病院で研修医をしていた時代、
教授がよく言ってたなぁ~、懐かし。

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↑ わかりやすく図にしようとしたら、なんかテキトー過ぎた (^◇^;)

例えば、糖尿病、という病態を捉える時に、

①食習慣が、生体に過剰の糖負荷をかけているのが原因とも言えるし、
遺伝体質的に、糖代謝系の脆弱性があることが原因とも言えるし、

②心理的にストレスを抱えていることが原因とも言えるし、
その心理傾向を持つに至った、個人的歴史が原因とも言えるし、

③外食が多い生活環境が原因とか、
栄養についての教育を受ける環境がなかったせいだとか、
広くは、社会文化の背景、制度政策も原因と考えられる、、、

原因や悪者探しは、無限にできますが、
このように3つにカテゴリー分けをすると、整理しやすい。

そして、回復へのアプローチも、
このモデルで考えると、どこに取り組んでいるかが、
自分でもわかりやすいです。

①生物学的アプローチ:
どんなにこころが前向きでも、環境を良くしても、身体機能がダウンしていれば回復しません。
栄養の良いものを食べて、運動と休息のバランスと整え、脳と身体にいいことをする。
食事療法や運動療法は、生物としての人を健康にするアプローチなので、ココに入りますね。
生体の修復力が追いつかない時に、補助的に薬や手術という非常手段で補う。

②心理的アプローチ:
生体がどうあっても、環境がどうあっても、人は前向きに生きていくことを選ぶ主体は損なわれません。
生体(内的)ストレスや環境(外的)ストレスと、どう付き合うかに取り組む考え方。
内的外的ストレスへの、自己対処法やあり方を工夫する方法です。
自己調整が難しい時に、人に相談したり、専門家の肩をかりているわけですね。

③社会的アプローチ:
生体がどうなっても、心理的に変われなくても、環境は変えられるし、居場所はあるはず。
自分に合わない環境を調整する、自分の障害部分をカバーしてくれる社会的サポートを得る、
など、周りの環境や社会資源を活用するアプローチになります。
客観的な意見を聞いたり、社会福祉の専門家に、適応となる制度を聞いたりしますね。

医療・福祉・公衆衛生業界では、
そのように健康問題を捉えて、
それぞれに専門家が役割分担して、
解決法をさぐったり、ケアにあたったりします。

状況が絡み合っていたり、経過が慢性化すると、何をどうしているのか、見失いがちです。

どこか、一方面に執着したり、
偏ったりしていませんか?

3つの視点から回復を点検してみると、
全体マップのどこに取り組んでいるのかが見えて、
少し頭のストレッチ体操になるんじゃないかなと。

プチお勉強コラムでした。


あー、なんか、昔、看護学校で授業をしてた時のトラウマを、
思い出したじゃないか… Y(>_<、)Y ヒイイイ!




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