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セラピストの鮮度

いつも隣の竜王宮でお参りして、Rのお仕事に入ります。
今日はほんとに清々しい朝でした。
連休明けとか、学会や研修後の診療というのは、
一番フレッシュで美味しいのだということ、ご存知でしょうか。

セラピーはナマモノですから、精神療法を受ける時は、セラピストの活きの良いところを捕まえるのがおすすめです。
かつて病院勤務していた時、何十人も患者さんを診察している、人気のある先生の診察は、先生の活きの良い午前中を狙って、予約を入れるという話を、患者さんから聞いたことがあります。

一日の中でも、夕方くらいになると、セラピストの鮮度が落ちてくるので、微妙に味わいが変わってくるのですね。
美味しいと言っても、味には好みの問題があるから、どちらがよいとは言いにくいですが、僕は鮮度の良いほうが好みですね。

もう一つ意外な所で旨味が出る狙い目は、セラピストが風邪気味とかで、ぼーっとして、ちょっと弱っている時です。
患者さんの情緒への反応が、0.何秒、セラピストの反応が微妙に遅れるのです。または、反応が鈍くなって、あまりしゃべらなくなる。

すると、不思議なことに、患者さんがいつもと違って、とても自由で豊かな語りになって、落ち着いた雰囲気で面接がサクサク進むのです。
これは僕だけの個人的な意見ではなく、ある程度経験のある精神療法家なら、必ず経験したことがある現象だと思います。

無駄な力みが取れているからでしょうね。
余計な解釈や、個人的な反応が、どれだけ患者さんの主体的な力を邪魔しているのかがわかってしまって、恥ずかしくなる瞬間です。

今日のことば

とれとれピチピチかに料理~
ー キダタロー

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