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めちゃくちゃがんばるシリーズ⑤【がんばらないをがんばる編】

うつの人に、がんばれって、
言ってはいけない。

というのは、最近では、
一般の人もよく聞く常識になってきました。

精神科医が、
めちゃくちゃがんばる!!
について暑苦しく語るというのは、
なかなかシュールかもしれません(笑)

いや、別に、がんばれ、
とは、言っていませんから。

がんばるって、どんなにすごいか、
誰でも潜在的な可能性を発揮することが、
原理的に可能だということを述べてます。

がんばるかがんばらないかは、
自分が決めるもの。

この前、診察室で、
復職後、再発しないように、

がんばらない、を、
がんばっている、

というお話してくださった方がいました。

この話には、とても感動しました。

職場で同僚、先輩、後輩が残る中、
自らの体調や家庭事情を考えて、
早退して帰宅する、という行動選択をする。

今までの真面目な自分が積み上げてきた実績、
イメージ、価値観からしたら、あり得ない醜態。

しかし、いま、
それよりも大事な目標を定めて、
がんばらない、を選択された。

これにはものすごい勇気と覚悟が必要だと思います。
一番しんどかった時を思い出して、
あんな状況には二度と戻りたくない!
という強い意志で、奮い立たせておられました。

こんなお話を聞くと、
がんばるって、
世の中に合わせてがんばることとは、
全く違うことだと、わかります。

ひどいやつ冷たいやつ、と非難される、
周囲から白い目で見られる、
後ろ指を指されて孤立する、
なりふり構わず、恥をさらす、
今までのやり方や言動を覆す、
、、、

それでも、自分には、
守りたいものがある。
手に入れたいものがある。

恥も外聞も捨ててでも、
誰が何と言おうと、
世界で自分だけは、
この願望を第一優先すると定めた、

そのためには、どんなに犠牲を払ってでも、
恥も、痛みも、孤独にも耐える、覚悟。

全てを捨ててでも、
いま、自分はこれだけに決めた。

その時、本当の内側の自分の意思と繋がり、
もともとあった潜在能力が最大化され、
不可能と思えたものを可能にしていく、
現実創造のちからを持つのだと思います。


がんばるか、がんばらないかは、
自分が決めること。

逆に、本気でがんばることを選択しない場合というのは、
ここにあるのではないかと思います。

いい人をやめれない、
義理や恩を裏切れない、
世間体を保ちたい、
死にものぐるいはかっこ悪い、
そこまでして、やりたくない。

状況を受け入れて、
本気で限界突破しようと思った時、
世間体が最後の壁になるような気がする。

本人からしたら、恐怖です。
タブーの壁だと思います。

僕の実感からしたら、
自分の願望を手に入れるために、
悪魔と契約して魂を売るにも似た、
後ろめたいような感覚だと思います。

でも、実際はそんなことはない。
タブーなんかではなかった、
むしろ、人に優しくなれる自分に、
優しい世界に囲まれていたことに、
後になって、気がつくのだけれど。

人知れず、誰からも評価されるでもなく、
自分のために、自分で決めたことを、
がんばられている孤高の姿は、
本当に応援したくなりました。

自分が決めたがんばると、
世間体を取り繕うためにがんばる、

同じがんばるでも、
真逆の、まったく別モノなんですね。


めちゃくちゃがんばる論①:人の潜在能力は無限
めちゃくちゃがんばる論②:全集中感覚
めちゃくちゃがんばる論③:内発的動機づけ
めちゃくちゃがんばる論④:前向きな願望設定
めちゃくちゃがんばる論⑤:世間体を突破する


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