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名医のカンタンな見つけ方☆
心療内科の選び方を考えていると、
(多くの慢性疾患を扱う医療でも同じだと思いますが)
自分は、心療内科というのは、
フィットネストレーナーとか、建築士さんとか、
共同作業を手伝ってくれる専門家みたいに、
とらえているんだなぁと思いました。
習い事を始める時には、何件か教室に行って、
先生やクラスの雰囲気を見て決めるし、
大きな契約をする時は、相見積もりを立てる。
大切な作業、長いお付き合いをさせてもらうもの、
何件か当たって、色々条件の合う、
相性のいい取引先を選ぶのはごく自然なことだ。
専門家で、先生で、技術者であるけど、
あくまで依頼主が主役であるという、
フェアな関係。
主治医は自分で納得して選んで、落ち着くもの、
という発想がある。
以前勤めていた病院の中には、
主治医変更は原則禁止、という所もあった。
それも一理あって、おそらく、
あまり簡単に、コロコロ医者を変えてしまうのも、
その行動パターン自体に、病を形成する病理が絡んでいるので、
病を進展させないための、治療的方策でもあると思う。
でも、僕は、2,3回のお試し受診も歓迎するし、
セカンドオピニオンもよいと思ってます。
医者の世界に、「後医は名医」という面白い言葉があります。
必ず患者は「前の先生はこれこれで良くなかったけど、先生は違う」と、
褒めてくれる現象。
臨床医なら、毎度おなじみの経験で、
それで名医になった気になるなよ、という戒めの教訓です。
これを逆手に取ると、名医を簡単に見つけられる。
後の医者に行くほど、名医、ということになるから!
医療とは、管理し、抱え込むもの、
患者は、管理され、抱えられる立場、
という暗黙の前提に無自覚でいると、
こんな発想は、びっくりされることがある。
無責任だ、他人事だ、親身になれないのか、と、
お叱りを受けることもあるのですが。
確かに最初は、病気かなと不安な時は、
信頼してお任せして、完全に心身を委ねて、
助けてもらうものだ、というスタンスだと思いますし、
それでいいと思います。
でも、いつまでもそのままでいると、次に来るのは、
自分の人生なのに、人生を医療に乗っ取られた感覚、
じゃないでしょうか。
病気を中心に、生きてるみたいになってしまう。
その辺を、柔軟にして、見通しを柔らかくしたら、
病院選びの悩み、付き合い方の縛りが、
もう少し軽くなるんじゃないかな、と願って。