幸せになることの残念さ
ポジティブでもいいか。
この言葉、自分で言っておきながら、
なんかちょっと面白いなって、
気になってました。
まるで、ポジティブな気分になれることが、
残念みたいな言い方だな(笑)、と。
前向き、
プラス思考、
無邪気で明るく、
幸せでいっぱい、
そんなポジティブな自分に対して、
いやいや、それじゃダメだよ、
まだまだ油断してはいけない、
簡単に安心したら後でえらい目に会うぞ、
そんな無意識の声が、聴こえてきて、
自分をがんじがらめにする。
そう言ってきたのは、
親や教師じゃないか。
いまさら、幸せになんて、なってやるもんか。
そう言ってくる気もする。
ちょっと攻撃的、反抗的みたいな感じ。
よくメンタル系のブロガーの人が、
幸せになれないのは、
親への復讐である、って言うのを聞くのですが、
なるほどな~、って思いますね。
一番の親孝行が、
自分が喜びいっぱいであること!
だとすると、
逆に、親への最強の復讐は、
自分が不幸アピールをすること、
でしょうね。
自分を否定して、
自分を縛って、
自分の幸せを許さない、
広い意味での、自傷行為ですよね。
自分を傷つけて、強烈に復讐する。
被害者、弱者の立場という自己認識で、
保護者や管理者を、無意識に加害者設定を立てて、
攻撃することで、万年反抗期をしてるみたいに。。
親や大人たちへの積年の恨みは、確かに山盛りかもしれません。
でも復讐のために一生使うのも、面白くないですよね。
気が済んだ時でよいので、
自分の人生を生きてもいいって思えたらいいですね。
べてるの家のPSW、向谷地さんは、
当事者さんが低い自己評価を語って、自己否定に落ちている時は、
「とても残念なことですが、、実はあなたはすでに百点満点なんです」
って、申し訳なさそうに、告げるそうです(笑)
幸せになるのって、何かになるのではなくて、
自分が頑なに握りしめていた憤りや、無念さ、
悔しくて、歯がゆくて、そんなこだわりを、
もうこれぐらいにしといてやるか、って、
割り切って手放す、
そんな、ちょっと残念な感じなのかな、
って思ったのでした~。
Photo at おふさ観音