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りんご農家の村山農園さんが大好きになって、だからりんごたちをみんなに届けたい
リビセンのある長野県諏訪市は最近めっきり冷え込んできて、お店では薪ストーブのペチカも焚きはじめてます。
こんなに寒くなる少し前のよく晴れた日、減農薬のりんごを作っている村山農園さんのところに「葉摘み(はつみ)」のお手伝いに行ってきました。
村山農園さんとリビセン
村山農園さんとの出会いはリビセンがまだできる前、オープンに向けてお店を作っているとき。
たくさんの人がお手伝いに来てくれたお店づくりに、村山農園の息子さん・竜也さんも参加してくれて、そのときに搾りたてのりんごジュースをみんなに振る舞ってくれて、そのりんごジュースがおいしすぎて、それからリビセンでもりんごジュースを通年で取り扱わせてもらうようになりました。
リビセンのカフェメニューにもある村山農園さんのりんごジュースは、おいしかったからと瓶ジュースをおみやげに買っていってくれるお客さんも。
他にも、規格外のりんごをレスキューして販売したり、コトコト煮てスイーツにさせてもらったり。
そんなおつきあいの中、毎年スタッフや仲間たちは村山農園さんのところにお手伝いに行っていて、わたしも今回初めて一緒に行かせてもらいました!
りんごジュースも、昨年買ったレスキューりんごもとってもおいしかったので、ぜひ作ってる人に会いたかったのです。
りんご、やま、そら、村山農園!
長野県松本市にある村山農園。リビセンからは車で1時間ぐらい。
松本というとPARCOとかもある街だけど、村山農園さんがあるところは、りんご!山!空!そんな景色だけが広がってました。気持ちいい。
まず着くと、かわいいと噂のお父さんがチラッとこっちに小さな笑顔をくれて、そして息子の竜也さんが私たちを出迎えてくれました。
葉摘みをする理由は、りんごにお日さまの光をあてて赤くするため。
別にそこまでして赤くなくてもいいじゃないと思うけど、均一に赤くないと価格が下がってしまうのが今のりんご農業の現状だそう。
たしかに真っ赤なほうがかわいいけど、それによって私たち消費者が農家さんの手間を増やしてると思うと、うーんと考えさせられるのです。
なにはともあれ、真っ赤なりんごにするため葉摘みしていきます!
気をつけることは、りんごにかぶさってる葉っぱだけを摘むこと。
必要以上に摘んでしまうと、鳥が枝にとまりやすくなってりんごを突かれてしまったりするそうなのです。
おいしそうな真っ赤なりんごが顔を出したら、そりゃ鳥も食べたくなっちゃうよねと思いつつ、摘み具合がむずかしい。
「葉っぱに隠れてたりんごが主役になる感じに」
そんなコツを教えてもらったらなんだか分かった気がして、そこからはどんどん摘んでいくことができた気がします◎
ぱぁーっと顔を出してくるりんごたちがかわいい。
葉摘みをするときにもうひとつ一緒にやる作業が、りんごをクルッと15度ぐらい回すこと。
これもまたりんごにお日さまの光をあててあげるため。
しかしこれがまた葉摘みより難しかったのです!
ビビってちょっとだけ回すと、回りきらずクルッと元に戻ってしまう。
でも回しすぎると、ボトッと落ちてしまうのです。悲しい。。
落としても竜也さんは「気にしなくていーよー」と言ってくれるのですが、申し訳なくて。
落ちたりんごはまだ熟してないからおいしくないよと言われつつも、もったいないのでお持ち帰りさせてもらったら、全然おいしかった!
確かにジュワーっという感じはないけど、さっぱりしていてサクサク食べられる感じ。焼きりんごにしてもおいしかったです◎
(熟す前に落としちゃってごめんね…)
葉摘み作業は、2人きりの会話がたのしい
この葉摘みの作業で私がすごい良かったなーと思うのが、2人1組で作業をするというスタイルでした。
りんごの木の向こう側とこっち側で2人で一緒に進めていきます。
リビセンでは普段からみんなでワイワイごはん食べながら話はするのだけど、2人っきりで話すってことがあんまりなくて。
だからベテランスタッフのりょーこさんと一緒に話しながら作業した時間が、私にとってはなんだかすごく貴重な時間でした◎
りょーこさんがリビセンで働く前のこと、リビセンでつらかったこと、それを乗り越えたこと、いま思ってること、などなど。
いま思い出してもいい時間だったなーと思います。
ちなみに隣のりんごの木で作業してた漫画好きの2人は、ずーっと「ハイキュー!!」の話をしてました。笑
(漫画がだいすきな2人)
お母さんの豚汁と、りんご、りんご!
この日は、村山農園さんプレゼンツでお昼ごはんとおやつをいっぱい用意してくれていて。おもてなしの心が染みわたりました。
お昼ごはんはご近所のおいしいお弁当とお母さん手づくりの豚汁。
かわいくて恥ずかしがり屋のお母さん、遠くでニコニコしながら私たちが食べてる様子を見守ってくれてました。
(具沢山でおいしかった)
りんご食べ比べ。お気に入りは「シナノプッチ」
おやつはもちろんりんご!(と、ぶどうも!)
りんごは時期によって収穫できる品種が違うので、食べ比べができるように少し前のりんごもとっておいてくれたのです。優しい。
お父さんが次から次へと手際よく剥いてくれて、説明しながら振る舞ってくれました。
食べさせてもらったのは5種類ぐらいだったかな。当たり前だけど、どれも全然ちがうんです!
甘酸っぱかったり、爽やかだったり、シャクシャクしたり、蜜がたっぷりだったり。
私がいちばん忘れられないおいしさだったのは「シナノプッチ」。
かわいい名前の通り、少し小さめのりんごです。
この子はハチを呼びやすいりんごで、他のりんごたちを受粉させるために育てているのだそう。
なんかすごいですね。ハチを呼びよせる小悪魔的要素も持ちつつ、みんなを受粉させてあげる縁の下の力持ち。
ハチが来るだけあって蜜がたっぷり、旨みもギュッと詰まっていて、本当においしかった。
市場にはあまり出回らないそうで、貴重なりんごをいただけて、ありがたさでいっぱいです。
(真ん中のりんごがプッチです)
あの「搾りたてりんごジュース」も!
リビセンオープン準備中に振る舞ってくれたというあの「搾りたてりんごジュース」も、今まさに、目の前で。
もう、めちゃくちゃおいしかったです…!泣
まさにりんごを飲んでる感じ。りんごのおいしいところをグビーっと飲ませてもらってる感じ。
ぜひみなさんにも味わってほしい。また何かのときに出店してくれたらいーな。私もまた飲みたい。
いつかそのときをお楽しみに!
(このアワアワの優しい口当たり、瓶のりんごジュースを振ってから注いだら再現できるかな)
最後にお父さんからのサプライズ
帰る間際、ベテランスタッフのりょーこさんとカフェスタッフのなおさんが、なんかお父さんとイチャイチャコソコソ内緒話をしてて、なんだろうと聞いてみたら、なんとお父さんがサプライズでりょーこさんとなおさんの名前入りりんごを育ててくれてたそう…!ラブ!
なんて愛情たっぷりなお父さん。2人以外には恥ずかしがって見せてくれなかったお父さん。
名前の形にシールを貼ると、そこだけお日さまの光が当たらず赤くならないから、オリジナルりんごが作れるんですね。ナイスりんごです。
(お父さん「ちょっといいもの見せてあげるよ」)
(なおさん「ヤダー、お父さん!うれしい」)
(イチャイチャがすぎる、お父さんとりょーこさん)
そして、りんごの収穫体験もさせてもらって、しっかりおみやげもいただいて、帰ってからもしばらくおいしいりんごライフを送れて幸せな日々でした。
リビセンでは毎年、村山さんのレスキューりんごを販売してます
さて、そんな村山農園さんのりんご、リビセンでは毎年冬に村山さんとこからレスキューしたりんごを、店頭や通販で販売してます!
毎年リピートしてくれる方もいるほどの大人気◎
通販では、村山さんのりんごジュースやりんごスコーンとセットで販売することもあります。
ぜひ冬になったらオンラインストアをのぞいてみてくださいね。
オンラインストアでは、カフェスタッフのなおさんが村山農園さんのおはなしも綴っています。
減農薬の理由、無農薬の難しさ、そんなおはなしです。
今月は、リビセンのカフェでお米を使わせていただいているコータローさんのところにも、稲刈りのお手伝いに行ったりしました。
そのお話はまた今度。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!