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多言語学習、それぞれどこまで覚えたい?(その1)
「多言語学習日記を始めたい」と、いちばんはじめの記事で高らかに宣言したにもかかわらず、いままで英語を覚える話しか書いていませんでした。
そこで、当初の目的である、多言語学習の状況の記録としての記事を、ようやく書き始めたいと思います。
それぞれ、現状について記します。
トルコ語
「英語も話せないのに他の言語に手を出してもな……」と、ずっと思っていた私が、今のように、いろいろな言語に手を出す端緒となった言語です。
コロナ前ではありますが、トルコに旅行に行って帰ってきてから、いきなり興味が湧いてきました。
いや~、旅行中はとりたてて関心もなく、なにも知らないままだったので、いま思い返せばとてももったいなかった。
トルコ語の目標としては、ネットのニュース記事くらいは読めるようになりたいです。
トルコの現代の社会というものにもちょっと興味があるので、どんなことが国内で話題になっているのかそのものを知りたかったりします。
(ケマルアタテュルクの話などを読むと、トルコの近代化が日本の近代化とそっくりに見えてくるので、何をどう考えてやってみた結果、いまどういう国になっているのか、興味がわきます)
そして、旅行会話程度でいいので、ある程度聞いて話すことができるようになりたい。
だって、また行ってみたいからね!
そして、知り合いをちょっと作りたいです。
アラビア語
トルコ語にはまると、おのずとイスラーム圏について知ることも増えてきます。
なら、クルアーンの言葉であるアラビア語だろ、というわけで、アラビア語に手を付けたという、いたって受動的な成り行きです。
トルコ語の語彙にも大量にアラビア語由来の単語が含まれているので、
少々アラビア語をかじっておくだけで、トルコ語の高級な語彙がそれなりにわかるようになったりします。
ただ、やっぱり文法が難しいのが難点。
そして、フスハー(文語)とアーンミーヤ(口語・方言)という、ほぼ別言語と言ってよい2系統が並立して使用されているのですが、
2言語分を覚えるのは辛すぎる。
なので、話せるようになりたいという野望は、はなから捨てるとします。
(だから、フスハーのみ!)
書かれていることがちょこっと分かればよし、としたい。
ただ、多方面にわたる教養のベースとして、アラビア語の単語をいろいろ知っておきたい。
わりと役に立つんではと思ってます。
ウズベク語
トルコ語に興味が湧いてから、
「チュルク諸語といって、トルコ語とかなり近い言語が、ユーラシアの非常に広い地域にまたがって話されているらしい」
ということを知りました。
「何それ、すごく知りたいんだけど!」となり、
当時はまだあまり日本で出ている本もなかったので、
やむにやまれず、仕方なく、まず現地に行ってみました。
ちょうどそのころから、日本からはビザ不要で行けるようになったため、
旅行者数も増えたようで、今では、かなり教科書が充実してきています。
中央アジアのウズベキスタン辺りは、歴史も長いし、それはそれでもちろん興味深い国なのですが、
言語としてもかなり興味を惹かれます。
ベースの部分はトルコ語と共通している部分が相当あるのですが、違うところはかなり違ったりします。
(共通している部分がかなりあるのに、ちょっとずつ違う、という状態は、一般的にマニアを引き寄せてしまいがちではないでしょうか。)
また、歴史的事情で、ペルシア語(古来よりペルシア文化圏)、アラビア語(イスラーム圏だから)、ロシア語(旧ソ連だから)の語彙もどっさり入っているところがまた、マニア心をそそる要因ともなっています。
ただ、話せるようになりたいか、というと、そこまでではないかなあ……という感じです。
話すなら、トルコ語を覚えたほうが役に立つことが多いような気もするしなあ……。
ペルシア語
上でも書きましたように、ウズベキスタンあたりの地域は、歴史的には大きくペルシア圏に含まれているため、
ウズベク語をぼちぼちやっている最中で、
「ペルシア語が多少わからないと、これは話にならないな」
という気持ちになってくることがたびたびありました。
そして、ウズベク語よりもペルシア語のほうが、
よっぽど教材や参考書もたくさん存在しているじゃん!
……というわけで、
ウズベク語を覚えることの一環として、ペルシア語を覚える努力中です。
( ←いまここ )
少し手を出してみると、ペルシア語はいいんですよねえ~。
文法がややこしくないし!
性もないし、格変化もないし、複数形も簡単!
発音も、アラビア語にくらべればずいぶんシンプルに済むし!
それでいて、アラビア文字(を一部改変したペルシア文字)が、すごく格好いいし!
とくに、ペルシアっぽいナスタアリーク体で書くと、とてもエレガントだし~~~~!
そして、ハーフェズとかオマル・ハイヤームとか、読む素材として素敵な詩がお宝ざっくざくに存在するし!!
(短いから読む気がわりと起きる!)
それらを朗読した音源もネット上に多々あるし!!!
日常会話とかはできなくてもいいんですけど、
ペルシア語については、もっといろいろ知りたいなあ、という気持ちです。
かっこいいからな!
長くなりましたので、
この話題は、いったんここまでとしておきます。
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