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Pimsleurで外国語を覚えることについて

外国語学習について、いままでの記事ではDuolingoやChatGPTの話ばかりになってしまっていますが、実は私がいちばん使っているのは、Pimsleur(ピンズラー)です。

Pimsleurとは

50ほどの言語を勉強できるので、あまり日本では教材がない言語でもここでは見つかったりします。
ABC順のリストの最初がいきなりアルバニア語から始まってるし、ペルシア語もダリ―(アフガニスタン)とファールシー(イラン)、中国語もマンダリンとカントニーズと、それぞれ2つのコースが準備されていたりします。

それぞれの言語について、Lesson 1は無料でお試しができるので、ご関心がある人は任意の言語で試してみると面白いのでおすすめです。
冒頭で耳にした、まったく理解できないダイアログが、この1レッスン30分を終えたあとには、自分で聴けて話せるようになっているので、びっくりします。私はこれでPimsleurにはまりました。

Pimsleurについては、最近、多言語界の人気YouTuberであるKazu Languagesさんが著書でおすすめされていることもあって、ちょこちょこネット上でもやっている人をみかけるようになりました。

なお、上記の記事でPimsleurとともにあげていらっしゃる「ニューエクスプレス」シリーズも、私もよく使っています。書籍で勉強派なら定番ですよね。

Pimsleurの役立ち度

さてさて、とりあえずの口頭でのコミュニケーションを覚えるには、Pimsleurが最短・最適だと思っています。とくに、旅行先で現地の言葉でちょこっと挨拶したり、道を聞いてみたりしたい、といった用途で威力を発揮します。

不思議なんですが、現地で、「すみませーん」とか「トイレはどこですか」とか「メニューもらえますか」と誰かに尋ねたい!!という気持ちが自分の中に湧いた際に、Pimsleurでやったそのそのセリフがするっと口から出てくる感じになります。
あ、これ進研ゼミ、じゃなくて、Pimsleurでやったやつだ
という状態になるわけです。

ひたすら音声での学習、その利点と欠点

現在はアプリで配布されているPimsleurですが、かつてはCDで配布されていた時代もあり、要はひたすら聴いて発声する音声教材です。
そのため、なんと、

ある程度聴けて話せるのに字がさっぱり読めない

という、文盲状態になることもできます。
私がアラビア語を覚えようとした際も、まずPimsleurをやったので、アラビア文字がまるで読めず、しばらくの間は、まじ文盲でしたよ……
(まあ、どう考えたってこれは欠点ですね)

でも、字を読めなくても、旅行先ではそのシチュエーションで簡単なフレーズを口に出せればいいわけですから、むしろ実用的であるとは思いました。

そして、あまり細かい文法説明がないのもPimsleurの特徴です。
ダイアログの中で、こういう時にはこういう言い方をするのだ、とバンバン叩き込まれますが、なぜそうなるのか細かいところまでは説明しない。

すると、われわれは、いわば「文法に飢えた状態」になるわけです。
「あなた」に対して言う時はこうなり、「彼ら」に対して言う時はこうなる、つまりは人称変化なんだろうな……、とふんわり思うことがあっても、その一覧表とかは一切提供されないわけです。

すると、何が起こるかというと、文法を説明した他の資料を入手したあかつきには、むさぼるようにそれを読んでしまう、という事態が起こります。
人称変化の一覧表とか、動詞の活用の一覧表をついに目にしたときには、ずーっともやもやし続けてきて、かゆいところをかけないままに我慢していた場所をついにかくことができた、ぐらいの喜びがあります。

というわけで、文法を説明されないのに、かえって文法が身についてしまうのです。
先にひたすら具体例をインプットして、後からそれを説明する規則を教えてもらう、この順番が語学学習にはよいのでは、と思います。

最後に大事なこと

Pimsleurについては、まだいろいろ語りたいことがあるのですが、ずいぶん長くなってしまったので、いったんここで切りますね。

ただ、その前に一言お伝えしておきたいことが。
Pimsleurはウェブサイトふつうに購入すると高いのですが、一つどれかを購入してしばらくすると、メールでときどきセール情報が来ます。
最大50パーセントoffまで見たことがあります。
まとめて買うのはぜひそのときに。
最近、円安で昔よりもだいぶ高くなっているので、ぜひタイミングを狙いましょう。



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