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ファイターズにキャプテンは必要だ!

シーズン後半戦が始まりました。

ファイターズは、最下位ながらも、若手の台頭や主力の復調など、好材料が揃って、巻き返しに期待、と思ったところが、中田選手の出場停止処分。プロ野球界全体を驚かせました。

確かに、球場で観戦していても、試合前に中田選手は仲のよい選手と体でじゃれあっています。また、ネット動画でも、喧嘩とも見えるきわどいやりとりが見られます。

それは、あたかも中学生が同級生とプロレスごっこをしているような、そんな感じです。プロレスごっこは、遊びとはいえ、いじめにつながる注意すべき行為です。力関係の強弱があれば、弱い者が恒常的に心身のダメージを受け続けるからです。

今回のことは、同世代のじゃれあいが事故になったか、あるいは、勝手のわからない若手が、不用意な対応で怒らせてしまたのか、と最初は思いました。ところが、普段はかわいがっていた少し年下の後輩という報道があり、これは根が深いなと思いました。

攻撃され続ける側には、積もりに積もった感情が生じます。いろいろな報道があり、当時の状況の確かなことはよくわかりませんが、感情のぶつかり合いがこのような事態になったことは明白です。

ファンとしては、今後のことは、報道や発表を待つほかありませんが、一つだけ言いたいことがあります。

今シーズンのキャプテンを決めていたら、こんなことにはならなかった。

昨年の、「全員キャプテン」という栗山監督の言には、どういう含みがあるのかと訝しく思っていました。西川選手がメジャー挑戦、近藤選手は世代としてもう少し待ちたい、というところでしたから、生え抜きにこだわらなければ、大田選手が適任でした。

この生え抜きへのこだわりは、どの球団でもあるのでしょうが、栗山監督もかなり強いですね。トレードで入ってきた戦力が、生え抜きと同等か少し上なら、間違いなく生え抜きをレギュラーにしています。ただ、経営上のGMの方針もあるでしょうから、栗山監督の方針と決め付けるわけにもいかないでしょうね。

でも、大田選手でも、誰でもいいのです。チームに曲がりなりにもリーダーがいることが大事です。円陣を組むなら、声出しは持ち回りでも、ムードはキャプテンが作るべきでしょう。ファイターズは、その円陣でも今シーズン取りざたされましたね。

中田選手との関係も、同世代の選手たちは、うまく受け流したり、持ち上げたりして、お互いに感情のガス抜きができていたように見えます。遊びが遊びを超えないように…… とても微妙なところですが。

後半戦、今からでも、チームにリーダーが生まれることを望みます。そうすれば、主力と若手の力が相乗して、パ・リーグの混戦状況を、もっと面白くしてくれることでしょう。

ファイターズの後半戦の活躍に、期待です。

RC

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