教員の就職活動のポイント
この記事では自分の経験に基づいた教員の就職活動のポイントや役立つ情報を提供していきます
まずはじめに
これはあくまで僕の話だが、本格的に応募を繰り返すようになるまで、いわゆる就活のハウツー本などを読んだことはなかった。教員の採用と一般企業の採用では話が違うと思っていたし、そもそもそんなことを学ぶ必要すら感じていなかった。まずもってそれは間違いであった。これから就職活動をする教員志望の方、僕と同じ過ちを繰り返してはいけません!とにかく基本的な就職活動の作法を知るためにも一冊なんでも良いので就活ハウツー本を読みましょう。書類を書く上でも、面接を受ける際にも、きっと役立ちます。
一番大切なこと
「この人と一緒に仕事がしたい」と相手に思わせることが出来れば採用されるという、至極当たり前のことを常に念頭において準備して、試験に臨むということです。僕は以前から自分にスポーツの実績がないことをある種のコンプレックスとして過ごしてきました。しかし、実際に保健体育教師として働き始めると、自分が思っているよりも保健体育教師に求められていることは過去の実績ではないことが明らかになってきました。一部のスポーツ強豪校は除いて。究極的には「この人と働きたい」と思ってもらえる魅力があるかどうかに尽きます。そこに実績や経験は思っているほど関係ありません。
書類選考
僕の勤務校では体育の募集をかけると100人近くのエントリーがあるそうです。故によほど目に留まる情報が無いとその他大勢に埋もれてお祈りされます。ポイントとしては…
●なるべく丁寧に綺麗な字で書く
●資格欄でアピール
●自己PRや志望理由で好感を得る
●送付状を付けて、クリアファイルに入れ郵送
一つずつ掘り下げていきます
【なるべく丁寧に綺麗な字で書く】
言わずもがな、丁寧に綺麗な字で書くことに越したことはありません。教員の世界はまだまだ手書き文化を美徳とする風潮が根強いです。汚い字は読む気を失わせます。心掛けで差が出る部分ですので、練習しましょう!あと間違えた場合は書き直しが基本です。「一箇所くらい…」と思う気持ち、痛いほどわかります。特に最後の最後でミスった日には…でも修正液やテープは良い印象を与えることはないでしょう。
【資格欄でアピール】
自分の価値に箔が付く資格を取得して書く。よほど精通している人以外は、その資格の本当の価値はわからないので、資格自体の価値や取得難度は問題では無い。「こんな資格持ってるんだ」と目に留まれば勝ちくらいに思っておく。
【自己PRや志望理由で好感を得る】
どんなに考えても、自分が思い付く程度のPR文や志望理由は「ありきたりで、担当者をうんざりさせる文章」だと自覚しよう。ではどうするか?虚構ではなく、リアルで攻めるのが良いと思う。僕の伝家の宝刀は「実際に訪ねてみました」作戦だ。応募した学校まで足を運び、ホームページでは得られないリアルな印象を綴る。通学路や学校周りを歩いて学校や生徒の雰囲気を肌で感じ、その感想をPR文や志望理由に組み込む。経験上、これをしていると面接まで行けた時に大抵この話題になったし、学校側としても「興味を持ってくれてる」「学校のことを知ろうとしてくれてる」と好感を与えることが出来ていたように思うのでオススメ。
【送付状を付けて、クリアファイルに入れ郵送】
当たり前だと叱られそうだが、ろくに就活本を読んでいなかった僕はこの作法を知らずに、封筒に直で書類を入れて郵送していた。さぞ常識のない奴だと思われていただろう。ここらへんは「選ばれるため」というより、「落とされないため」にやるべき内容。学校の先生は基本的にちゃんとしている人が好きな人種です。書類の中身や人柄以前でセレクション落ちにならないために、誰でもできる事は押さえておきましょう
筆記試験・実技試験
筆記試験に関しては勉強するしかありません。私学の筆記試験は過去問などないので、教員採用試験と同じ参考書や過去問で十分というか、それ以外やりようがありません。それで十分です。基本は足切り方式なので、最低限の点数が取れていれば合格できます。満点を狙う必要はありません。
実技試験に関しても練習あるのみです。もし試験内容が事前に通達されていない時は、よく課せられるマット運動(やってもハンドスプリングが最高難度)、バスケットのランニングシュート、バレーのサーブや直上オーバーレシーブ、ハードルや高跳びなどを練習しておきましょう。YouTubeに山ほど参考になる動画もあります。これも通常は足切り方式ですので、人並みに出来れば十分です。
面接・小論文
正直言って面接は苦手でした。面接官が求めていることを言えばいいのに、ついつい自分を出して余計なことを言ってしまい、最終面接で落ちたことも2度ありました。個人的に役立った本を紹介しておきます。
毎年改訂版が出てるみたいですね。面接だけでなく、就活全般に使える考え方が身に付きます。特に冒頭にある
私は御社に貢献できます(最重要メッセージ)
=私には能力があります+御社に合っています
この考え方に沿って書類を書き、面接を受ければ大コケすることはまずありません。読んで損はない一冊。
もう一冊
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4788959488/ref=dp_ob_neva_mobile
何故か表示されない…。昔、僕が読んだ時は「リアルから迫る教員採用小論文・面接」という名前でしたが新版になっていました。教育問題に特化した面接での受け答えや考え方を教えてくれます。この本も小論文や面接の時に役立ったので一読をオススメします。
小論文は教員採用試験や上述の本に出てくるテーマでお題を自作し、時間内で書く練習をしておくくらいですかね。一定の時間で文章を書き切る癖さえ付けておけば、大抵どんなテーマでもそれなりに書くことができます。途中で時間切れにだけならないように練習しておきましょう
自分なりにポイントと思うことをまとめてみました。1人でも多くの方の参考になれば幸いです!
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