【DTM】アボイドノートの楽しさ【作曲】
【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。
音楽を勉強している方、音楽制作をされている方が必ず通る道のひとつ。
それが「アボイドノート(avoid note)」です。
読んで字のごとく「回避音」ですが、もう少し丁寧に解説しますと「なるべく避けるべき音」という意味合いになります。
この説明のためによく使用される例が「Cメジャー(ド・ミ・ソ)」のコードを鳴らしている時に「ファ」の音を鳴らし続けるというもの。
元々「Cメジャー(ド・ミ・ソ)」というコードが持っている綺麗な響きに対して、「ファ」という半音でぶつかる音が同時に鳴るため、音が濁って不協和音に聴こえてしまうということですね。
ただ、音楽には正解・不正解というものはありませんので「アボイドノート」は使いたければ使って良いのです。
おそらく専門学校などでも下記のような指導を受けるかと思われます。
【アボイドノート】の使い方
・音価はなるべく短くする
⇒ 音を伸ばすと不協和音感が強調されてしまうため
・アボイドノートの次の音はなるべく隣のコードトーンに向かう
⇒ 例:Cメジャーで「ファ」を使用したら「ミ」or「ソ」に向かう
ここで少し余談になりますが、僕が専門学校でジャズを習っている際に先生とこんな会話があったのを思い出したので書かせて頂きます。
僕「ウォーキングベースにしたいんですけど、半音進行させる音がスケール内にほとんどなくて…」
先生「4音目は次のルートに対して半音上か半音下で鳴らしてあげれば良い感じになるよ」
僕「コード構成音とかスケールに入ってない音でも良いんですか?」
先生「良いの良いの。ほら、この響きめっちゃジャズじゃない?」
本当にその響きがジャズのそれだったんですよ。
この独特の濁った響きこそジャズの醍醐味だと先生は教えてくれました。
「アボイドノート」とは少し違った話かも知れませんが、コード構成音の中に入ってない音を使おうが、とにかく自分で良いサウンドだと感じられるものであれば自由に使って良いのです。
これは「アボイドノート」でも同じことが言えます。
例えば間抜けな曲の依頼が来たら「アボイドノート」を積極的に使って、ワザと音を外した曲を作っても良いわけです。
しばらく後の発表になるかと思いますが、僕が今現在制作している音楽のテーマでも「アボイドノート」が深く関わっており、もしかしたらこれまでで一番音楽を作っていて楽しいと思える時間を過ごしているかもしれません。
【ルールは破るためにある】とまでは言いませんが、意図的に音楽理論では適していない音を出している今のこの時間が本当に楽しいです。
音楽らしい音楽でなくても良い。
緻密に計算された理論的で綺麗な音楽でなくても良い。
音を楽しむと書いて音楽なのだから、どんな音だろうと自分で楽しむことがとにかく大事。
良い意味でこれまで学習してきたことを捨てて、この期間は全力でひとつひとつの「音」を楽しんでいきたいと思います。