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『CODEー 願いの代償ー』撮影現場をCMクリエイター目線で見てきました!
【ROBOTこぼれ話】/ み
現在日本テレビ系にて放送中の日曜ドラマ『CODEー願いの代償ー』。
どんな願いも叶えるアプリ"CODE”を手に入れた刑事が、恋人の死の真相と、"CODE"の背後に潜む陰謀に迫るノンストップ・クライム・サスペンス!
オリコンの最新ドラマ満足度調査でも「アクションシーンに見応え」「謎がさらに深まって不気味さが増している」「坂口健太郎の鬼気迫る表情がいい」といったコメントが寄せられ、回を追うごとに期待値が高まっている。
今回、そんな同ドラマの撮影現場にお邪魔してきました!
CMの現場しか知らない私目線で見た、初めてのドラマ撮影現場体験記をお届けします。
制作チームから届いた撮影風景に、梅雨と酷暑の中のロケのハードさを感じつつ・・・
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撮影見学にお邪魔したのは、7月下旬の都内某所。その日は、ちょうどクランクアップの日!
ハードな撮影の日々を乗り越えての最終日とあって、現場は穏やかなムードでスムーズに進行中。ごはん休憩中の森淳一監督に会えたので、お話を伺いました。
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ー今回の撮影を通じて一番印象に残っていることは?
「今回のドラマは、カーアクションとか派手なシーンも目立つけど、やっぱり役者の演技を見るのが楽しかった。本番に入った時の役者の瞬発力! いい表情や芝居を引き出せた時が一番嬉しいし楽しかった」
撮影を振り返りながら、ケータリングの鶏飯を慌ただしく食べ終わるや否や、スタッフに呼ばれる監督。「CMの現場とは違うでしょう」の声を残し、次のシーンのスタンバイに向かわれました。
私もその後を追い、スタッフの後ろからそっとモニターと現場を覗かせていただき、撮影を見学。で、驚いたこと。
とにかく早い!
監督の「OK!」の声で、どんどん次へと進行していく。(もちろん、その場でプロデューサー含めスタッフもチェックの上で、ですが)
CMの場合、監督のOKに対し、クリエイティブディレクター、さらにクライアントのチェックが必須。「笑顔バージョンも見てみたい」「セリフを元気に言うパターンもおさえておいて」などなどのオーダーに対応しながらの進行なので、ここまでスピーディーにはいかない。長尺コンテンツならではの撮影スピード感、恐るべし!その一方で・・・さらに驚いたこと。
演者の芝居回数の多さ!
ドラマ撮影は、以下のような段取りで進行する。
①演者が1シーン通してお芝居をする。それを見て監督がカット割を決めて、各所スタッフに伝達
↓
②カット割に従って、照明/カメラ等を決めた上で、1カットずつ演者が再度お芝居。それを受けて、各所本番に向け最終チェックと修正
↓
③ようやく本番のお芝居。割ったカット数ぶん、演者はお芝居をする!
つまり、演者は①〜③の過程で、同じお芝居を何度も演じることになるのだ。これは、CM撮影との大きな違い! CMの場合、「スタンドイン」と呼ばれるダミーの演者を代役に立てて、アングルチェックやテストを済ませた上で、タレントさんに入っていただき、本番を撮影する、という段取りが通例だ。私の経験上、「テイク1がベストテイク」という場面がとても多く、演者のお芝居の鮮度を保つことは何より大事だと信じていた。
が、それを覆す「役者魂」が、ドラマの撮影現場にはあったのだ!
今回、見学していたシーンでも、演者は①、②と何度も繰り返し同じお芝居を“再現"していて、ともすれば本番までに「飽きて、ダレてしまうのでは?」と見ている私は心配になってしまった。が、本番の声がかかるや、今までの“再現”にとどまらない、とっておきの演技をぶつけてくるのである!心配なんかしてすみません、全くの杞憂でした!!
スタッフの間でも、「お〜(そうきたか)」と感嘆の声が漏れる。
役者さんて、すげぇ〜・・・
素直な感動と尊敬の念で胸いっぱいになり、先ほどの森監督の言葉が改めて実感を持って伝わってくる。
「本番に入った時の役者の瞬発力!」
首がもげるほどうなずきたいです・・・!
現場を見学して、森監督のおっしゃる役者さんの瞬発力が光る瞬間に立ち会えて、私も幸せでした! これから、ドラマを観る目が豊かになるような体験になりました。
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『CODEー願いの代償ー』は、最終回に向けて、物語もいよいよ佳境に!
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