クリエイティブ産業支援の先進国⁈バンクーバーから学ぶ
【ビジネストレンド/ぷくぷく】
今年配信がはじまったドラマ「SHOGUN 将軍」。
ディズニープラスで配信中の真田広之さん主演のこのドラマ、いろんなところで広告も目にしますね。戦国時代の日本を舞台にした壮大な作品として日本国内はもとより、世界中で人気を博しているそうです。
骨太な時代劇として見応えあるドラマですが、残念ながら日本ではなくカナダのバンクーバーで撮影されたそうです。
なぜバンクーバーで撮影されたのか?
撮影地として選ばれた理由はいくつかあるようで…
ハリウッドと近く、アクセスが良い
英語が通じる
対米ドルでカナダドルが安く、コストが軽減できる
多様なロケーション
こうした好条件に加えて、バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州(BC州)の積極的なロケ誘致とクリエイティブ産業への支援が背景にあります。BC州の税制優遇措置では撮影に対してだけでなく、2003年ごろから住民を雇用することに対する税制優遇措置をデジタルアニメ・VFX産業に拡大して適用し始めました。
結果、この税制優遇措置を利用して、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントやルーカス・フィルムなどの大手企業がBC州にスタジオを設立し優秀な人材をたくさん輩出するようになっています。
※世界のインセンティブがこちらで見れますhttps://www.thelocationguide.com/benefits/
こうしたロケ誘致に関しては、バンクーバーだけでなくアメリカ国内の各都市やイギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドなど各国でタックス・インセンティブ制度(税制優遇措置)を活用し、ますます活発化しています。そして、日本でもロケ誘致による経済効果について周知されはじめました。
https://www.jimca.co.jp/images/MPA2023/JFC_JP.pdf
地域によって課題は様々ですが、国内はもとより海外からの撮影誘致がより活発になり、いつか弊社制作のハリウッド作品を日本で撮影…なんてことが実現することを期待したいものですw