始まり、始まり
『スペンサーの不適な日々』 その1
60で定退した彼 スペンサーは今
おしゃれな街の ここシェアオフィス K に漂着す
Kにはさまざまなキャリア(傷か?)を持っている
老若男女が集う
そんな群れの中に座し 1人 日英翻訳業の旗をあぐ
Office Spenser と呼ぶことにす
掲げるが名も知れず PRもせず ん
ところが 大小いろいろな依頼 ありがたくも
舞い込み 蟻が十
サプライズ 夜な夜な
小学生から大人までの 英語指導 の うれしい誤算が
Spenser 君はラッキー 糊口しのぎの 月月火火水木金土
年をとるほどに時の過ぎゆく速度が増す と聞くが
Spenserには 夕方までの時間が たっぷり過ぎるほど
毎日が かたつむり顔負けの歩み となる
時間に関しては 同年代では 日本一恵まれているかもしれぬ
これはスペンサーの、瀟洒な川の畔は
素敵なシェアオフィス K における
素敵すぎるヒトたちとの
それは「不」敵な出逢い な日々
が もう始まっている
to be continued