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RBブラガンチーノのニューバランス契約から見る レッドブル・グループとナイキの関係

RBブラガンチーノは、新サプライヤーとしてニューバランスとの契約を発表した。

RBブラガンチーノはこれまでナイキと契約してきた。しかし、ユニフォームなどが他のナイキ契約クラブと同じようなデザインとされることを嫌ってサプライヤー変更を決断。これは、Jリーグでも度々注目される話題だ。RBブラガンチーノはブラジルリーグで初めてのニューバランス着用チームとなる。

クラブがサプライヤーを変更するというニュースだけならよくあることで、何も真新しいことはない。しかし、レッドブル・グループのクラブがナイキを離脱することは大きな意味を持つ。

現在レッドブル・グループは主にRBライプツィヒ、RBザルツブルク、NYレッドブルズ、RBブラガンチーノの4クラブで構成されている。そして、MLSがリーグ全体でアディダスとサプライヤー契約を結んでいるNYレッドブルズを除き、残りの3クラブはナイキと契約してきた。

RBライプツィヒとRBザルツブルクは元々アディダスと契約していた(RBザルツブルクが2005年から2012年までバイエルン・ミュンヘンと提携関係にあったからだろう)が、14/15シーズンに同時にナイキへ変更。このことから、レッドブルはグループ内の複数クラブをパッケージとして取り扱ってサプライヤーと関係を結んできたことがうかがえる。RBブラガンチーノも、レッドブルが買収後の2019年にナイキがサプライヤーとなっている。

その後、ブンデスリーガの強豪になったRBライプツィヒは、20/21シーズンからナイキ内で最上級の格付けを意味する「エリートチーム」として扱われるようになった。これによって、PSGやインテルのようなクラブと同等の地位を得た。この格付けを得ているのは、ブンデスリーガではRBライプツィヒのみ。つまりここ数年で、レッドブル・グループの中でもクラブ間に明確な格差が生まれたのだ。

ナイキから手厚く扱われているRBライプツィヒ、まだ契約が残っているRBザルツブルク、離脱を決意したRBブラガンチーノ。レッドブル・グループとナイキの関係がこれからどうなっていくのか注視していきたい。

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RB Football Hub
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