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面白いアクティブ投信を探す旅

こんにちは。プライベートバンカーT&Sです。
今回は日本株を投資対象としたアクティブ投信を見つける旅に出たいと思います。

おいおい!なぜ米国株じゃないの?
えっ!コストの低いインデックス運用じゃないの?
という方は、私の前回の記事を読んでから戻ってきて頂きたいと思います。↓


・・・お帰りなさい(笑)

それでは旅の出発です。

まず一般的に投資信託を購入すると言えば、銀行や証券会社の窓口に行けば良いわけですが、今回は『探す』というテーマですので、自ら動くことを想定したいと思います。

そうなるとNet証券のHPを閲覧するのが最初の行動になるのではないでしょうか。

そして多くの方が楽天証券かSBI証券に辿り着くのだと思います。

余談ではありますが、2021年1月末の段階で口座数が500万口座を超えるのはSBI証券、野村證券、楽天証券の3社だけとのことです。

もっとも預かり資産では野村證券が断トツで100兆円を超えております。Net証券最大手のSBI証券でも10兆円台ですから、富裕層は野村證券がメインなんだと思います。

ちなみに口座開設の伸び率は楽天証券って聞いたことがあります。(確認はしてませんが・・・)

私がIFAだった頃、SBI証券、楽天証券ともに業務委託契約を締結しておりましたが、特に若いお客様の反応が良かったのが楽天証券でしたので、きっと惹きつける何かがあるのだと思います。

その楽天証券でリサーチするとなると楽天スーパーサーチという機能で各種条件を設定していきます。(楽天証券の回し者ではありません。)

そこで国内株・インデックス除きにすれば、取扱ファンド全389種類(2021.5.22時点)の一覧が掲載されます。

あとはパフォーマンス順に並び変えれば、実績のあるファンドは見つけることができます。

しかし、ここで最初の問題が発生します。

それは何年間の実績を比較すれば良いのか?という問題です。資産運用の基本は長期投資と言われますので10年が良いのか、それとも5年くらいで良いのか・・・。

5年前には設定されていないファンドもあるので、設定来で考えた方が良いのか?

そんな事を考えていると、そもそもパフォーマンス順で良いのか?という疑問も出てきます。

投資信託を比較する尺度としてシャープレシオ(リスクに見合うリターンが上がっているか)というものがありますが、そちらの数値が高い方が優秀なファンドと言えるのではないか・・・などと考える事もあるでしょう。

もちろん各種設定条件を変更しても常に上位に登場するファンドもあります。

例えば、アセットマネジメントOneが手掛ける『企業価値成長小型株ファンド(愛称:眼力)』というファンドです。

このファンドはROE(株主資本利益率)に着目して、企業価値の成長が見込める小型株を投資対象としております。組入銘柄も62銘柄(2021.04.30現在)とかなり絞り込んでおり、月次レポートにはファンドマネージャーのコメントがシッカリ記載されております。またファンドマネージャーが関口智信氏であることも公表しており、とても好印象でした。

月次レポートに目を通した結果、私としては小型株に特化しているためマーケットが軟調となった時の不安は少々ありますが、優秀なファンドであるというのは間違いないと思いました。

尚、個人投資家の皆様には、この月次レポートを良く読むことを強くお勧めします。一般の投資家が運用担当者の考え方に触れることのできる貴重な機会が、この月次レポートだと考えております。

ただ、私にとって面白い投信にはなりませんでした。残念だと思うことが2つあったのです。

1つは、純資産総額が500億円となった時点で販売を中止すると発表されていることです。ちなみに最新の月次レポートでは486億円なので、まもなく販売中止になるのではないでしょうか・・・。

小型株ファンドの宿命なのかもしれませんが、やはり流動性や出来高の問題から、大量の資金を小型株で運用するのは難しいようです。

もう1つは、私のファンド選択で大切にしたい点であり、残念ながら今回は見つける事ができなかったものです。

それは『そのファンドを好きになれるか、応援し続けられるか』という、非常に個人的な感覚的な感情です。

『眼力』を運用しているのはアセットマネジメントOneというメガバンクス系の運用会社です。皆様ご存知の通り、多くの優秀なファンドを世に送り出している投信会社です。

ただHPをパッと見て、まず目に止まるファンドは『たわらノーロード』や『投資のソムリエ』、『プライムOneシリーズ』などです。どれも有名なファンドです。

またHPで掲載しているランキングを見ても、『未来の世界』や『ゼウス』といった純資産総額の大きいファンドの方が『眼力』より目に付きます。

まもなく上限の500億円に達してしまうため、宣伝の必要性がないからなのかもしれませんし、たまたまなのかもしれません。

大手の運用会社は多くのファンドを持っているため、人気ファンドも多く、1つのファンドの露出など“そんなもの”なのかもしれません。

ただ私としては何とも言えない、寂しいような感覚なのです。

はたして、このような感情は投資信託を選択する上で必要なのでしょうか?

きっと上昇相場ではいらない感情なんだと思います。

しかし一転して軟調な相場展開となった時、それでも長期投資を実践しようと考えた時、信頼して継続保有できるファンドには必要な感情なんだと思います。

あの会社だから

あのファンドマネージャーだから

あの運用哲学だから

今回も信頼して応援しよう!

まるで好きなスポーツ選手がスランプの時、更に熱くなって応援して盛り上げるサポーターのような感情です。

それが見つけられなかったのです・・・。

要は自分が好きになれる投資信託、自分の考えに合ったファンドを探すことが重要なんだと思います。

そしてそれが復活し、成長するから面白いのです。

ぜひ自分がサポーターとなりたくなるような投資信託を探してみて頂きたいと思います。

そして私の試みが、その一助となれば嬉しく思います。今後もご期待ください。







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