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【ダート編】種牡馬の特徴をPCI値と平均勝利距離から理解する

昨日のこちらの記事は芝に限定した種牡馬の個性でしたが、今回はダート版で。

データ

過去5年ダートで100勝以上している種牡馬の勝利時の平均PCI値のランクです。

芝のデータと同様にディープ産駒が最も高い値です。やはりダートにおいてもラストの加速で勝負するのがディープ産駒だと言えます。

とはいえダート戦ですから、ディープ産駒の最高値ですら50以下であるようにラスト600mでの失速具合を示していると解釈できます。

そしてやはり距離適性と平均勝利PCI値が比例していることが確認できます。
ちょうどゴールドアリュールとカジノドライブのところでガクッと下がってますが、それ以下はダート短距離種牡馬と言っていいグループですね。

そして例によって、平均勝利距離と合わせたグラフのもとで馬券のタネを探しましょう。

平均勝利PCIが高いものから左に並んでいますが、基本的に平均勝利距離も相関してきます。そのズレに着目します。

マイル前後で持続力を生かしたいダイワメジャーとアイルハヴアナザー

平均勝利距離の割に平均勝利PCIが低いのが、アイルハヴアナザーとダイワメジャー。
つまりこの2頭はマイル前後のカテゴリーの中では、より持続力を生かす形での競馬が向いている。

つまり短距離馬のような競馬をマイル前後でもしたいタイプですね。

上がりの速い競馬での凡走は目をつぶってもいいかもしれません。

マイル前後で際立って上がり勝負向きなアグネスデジタル

アグネスデジタルの棒グラフがガクッと落ちているのが分かりますが、PCI順位と平均距離順位との差分が7つで最もGapが大きいのです。

中距離系種牡馬に近いPCI傾向を示していますよね。

つまり、平均勝利距離の短さの割には、ラストに脚を伸ばす競馬が向いています。

それに近いことがプリサイスエンドやネオユニヴァースにも言えます。

距離レンジが同じでも異なるペースタイプなゴールドアリュールとカジノドライヴ

ゴールドアリュールとカジノドライヴの2頭は、平均勝利距離で約1500mで近いものの、平均勝利PCIではグラフからも差が比較的大きい部類と言えます。

つまり同じ距離カテゴリーで戦いながらも、ゴールドアリュールよりもカジノドライヴの方が後半に粘りこむ競馬を得意にしていることが分かります。

他にも様々な解釈ができると思うので、データをいろんな角度からいじって遊んでみてください。

元となるデータをCSVファイルで添えておきます。

最大値・最小値、四分位範囲数、標準偏差も含まれます。

以前書いた種牡馬をクラスタリングで分類するってヤツに、平均勝利距離・平均勝利PCI・平均勝利直線距離・平均勝利コーナー数などを取り込んでやってみようと思っています。やっぱり相関性が高いものがありそうで上手くいかないのかも!?

以上、吉田しげるでした。

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