宿泊(ホテル)療養に備えて準備したモノ
コロナは終息なんかしていない!
世間ではコロナに対する見方が甘くなっていて、なんとなく終息して来たかのような錯覚で行動している人が増えてきた。
専門家の意見を調べてみると「長期的に見るとそれなりの形で終息はする」そうだが、今現在はまだまだ流行のまっただ中だ。
宿泊療養は自分と家族のため
僕は基礎疾患があるので、新型コロナ陽性と診断されたら宿泊療養(ホテル療養)をする予定だ。両親も高齢なので感染させたくないというのも強い。
僕は医療機関勤務で、院内感染防止のため週何回か抗原検査をしている。なので、一般の人よりも陽性と判明するのが早いはず。
そこで陽性になった時に、素早く&忘れ物なく行動出来るように事前に準備をしておくことにした。
事前に準備する理由
理由①:7日間を快適に過ごしたい
理由は2つあって、1つめは「自分自身が快適に療養したい」からだ。
宿泊療養について書かれた都道府県のホームページを見てみると、想像以上に設備が整っていないことに驚かされた。
バスタオル、ハンドタオル類は1セットのみ(要するに替えがない状態)で、食事は弁当で出るものの当然ながら間食や嗜好品は一切ない。
外に出られないから相当ヒマだろうが、暇つぶしのモノを用意しておいてください、という意味のことまで書いてある。
たった7日間、されど7日間。これを快適に過ごせるかどうかは死活問題だ。
理由②:家族に迷惑をかけたくない
陽性となって自宅に戻ると家族がいる。家族への感染リスクを最小限に抑えるためには接触しないのが一番。
また、電話などで家族にお願いをして準備してもらうのも手だが、高齢の家族では理解不能なモノ(スマホの充電器やケーブル類などデジタル製品)が多く、意図が伝わらずイライラすることになる。
更に、都道府県のホームページには「原則として家族からの差し入れは許可していない」とも書いてある。その対応策ではないけれど、宅配便などはホテルを受取指定場所にすればOKと書いてある。
要するに足りないものはAmazonなどで注文してホテルに届けさせなさいよ、ということだ。
なんだか面倒だし、お金もかかる。それなら事前に準備しておいた方がお得だ。
理由③:キリギリス思考の家族が嫌いだった
うちの父は普段は「なんとかなる」「いざとなったら動く」と大言壮語していながら、その「いざ」が発生すると、母にあれはどこだ、これはないかと慌てて指示し始める。
結局、実際行動するのは母で、肝心の父は口だけで何も行動出来ない人だった。そしてイライラして母に当たっているのを間近に見てきた。
顕著だったのは阪神淡路大震災の時で、普段は偉そうにしているのに、何をしていいか分からずオロオロして結局何も出来なかったらしい(当時僕は学生で別生活をしていた)。
僕はこれが本当に大嫌いで、こんな口だけ人間にはなりたくないと日々思っていた。
普段の生活を振り返って必要なモノを考えた
さて、7日間をホテルで缶詰にされて必要なモノとは…
自然に考えれば、普段の生活で毎日使用しているモノを準備しておくのが一番だ。
そこで毎日何をしているかを考えて準備してみた。
分類1:間食・嗜好品関連
間食や嗜好品は全く置いていないので、買い集めてみた。
・カップ麺、カップ焼きそば
・ウィダーinゼリーなどの、ツルっと入るゼリー類
・カロリーメイトなどの小型で持ち運び便利な食料
・お得用ウェハースなど、簡単につまめて甘いもの
・スティックコーヒー
…カップ麺類は間食や夜食にぴったり。夜中に空腹でひもじい思いをするほど情けないものはない。
…ウィダーinゼリーなどのゼリー類は、喉が痛くて食事が入らない時を想定して購入。もちろんプライベートブランドの廉価品で十分事足りる。僕は箱入りを買って持ち運びやすくした。
…カロリーメイトなどの小型のものは、バッグのスキマに入れやすいし携帯しやすい。僕は通勤用カバンにも1個入れている。こちらもプライベートブランドの廉価品で十分。
…お得用のウェハース類がドラッグストアなどで結構置いてある。こちらは少々かさばるものの甘いものをつまむとストレスが減る気がする。
…宿泊療養でコーヒーなんか出してくれるはずがない。実際ホテルに置いてあるのは、水とお茶のペットボトルのみだそうだ。そこでスティックコーヒーを持って行けば、ホテルでお湯を沸かしてコーヒータイムが出来る。これは相当大きい。
分類2:衣類・リネン関連
前述したように、ホテルにはバスタオルやハンドタオルは1セットしかないと判明したので、これらも買い集めた。トイレットペーパーとティッシュペーパーはなくなったら補充してもらえるそうだ。
・バスタオル
・ハンドタオル
・パジャマズボン
…普段着のTシャツや下着類は日々使うので、これは当日自宅で用意する必要がある。これらは家族にも伝えやすいし場所もよくわかっているだろう。
あと、簡単な洗濯は自室でするようにと書いてあった。乾燥機もないし部屋干しするしかないので、替えがないと相当辛い。
分類3:ゲーム・デジタル関連
これらは高齢の家族では何が必要かわかっていないし、言葉では伝えきれないものなので、しっかり用意しておく必要がある。
・モバイルバッテリー(ケーブルを接続するACアダプタ、モバイルバッテリー本体を充電するケーブル)
・スマホ充電ケーブル
・Switchなどのゲーム機(ACアダプタ、外付けコントローラ、USB-Cの充電ケーブル)
・モバイルWi-Fi(必要に応じて契約)
…モバイルバッテリーは常に持っておいて損はないもので、不意のスマホ充電忘れに対応出来る。ただ、スマホに繋ぐケーブルは携行しているものの、コンセントに差し込むACアダプタをよく忘れる。更にモバイルバッテリー自体を充電するケーブルが別にあるので、そちらも忘れずに用意した。
…スマホの充電ケーブルは必須アイテム。これを忘れると泣きを見ることになる。
…僕はデスクトップパソコンしか持っていないので、宿泊療養に持ち込むことは出来ない。幸いSwitchを持っているので、これを持って行く。こちらもケーブル類をしっかり持っていく必要がある。あと、Switch本体でも問題なくプレイは出来るけれど、普段使いのプロコン(外付けコントローラ)も持っていきたい。
ただ、Switchも普段プレイしているので事前にバッグに入れておくことが出来ない。僕は家族に伝えやすいように、本体とケーブル、プロコンに付箋を貼っておき、付箋のついたものを全て持ってくるように伝えるつもりだ。
日々プレイしている、マインクラフトやスプラトゥーン3はSwitchに入っているのでソフト自体は問題ないし、SwitchならNintendoストアで療養中でもソフトが購入出来る。
…Wi-Fi問題は非常に重要だが、都道府県のホームページによると「ホテルにWi-Fi環境はありますが不安定な時があります」と書いてある。実際プレイしてみて切断が頻発するようならモバイルWi-Fiの契約も視野に入れないといけない。
分類4:医薬品関連
これは誰でも思いつくことだが、漏れがないようにしたい。体温計やパルスオキシメータはホテルの部屋に用意してあるそうだ。
・保険証
・おくすり手帳
・普段服用している薬
…保険証は絶対に忘れてはいけない。何をするにもこれがないと始まらない。宿泊療養中に処方を受けることもあるだろう。
…普段どんな薬を飲んでいるのか、おくすり手帳があると一発でわかってもらえる。自分で何を飲んでいるか思い出そうとしても、薬の名前はわかっても何mgなどの細かいことはわからないことが多い。
…普段服用している薬があるなら、7日分用意しておけば安心。特に基礎疾患の薬は忘れると非常に辛いので忘れず準備しておきたい。
…それとは別に、下痢止めや湿布なども用意しておきたい。
分類5:何を用意したかをリストにしておく
これらを用意したとしても、何を用意したか、どこに入っているかがわからないと意味がない。
購入した当初は覚えているものの、時間が経つと忘れるので何を買ったかをリストにしてバッグに貼っておくと安心である。
災害時にも役に立つ
上記のモノは災害時の備えとしても役に立つので一石二鳥なのだ。食料品はローリングストックすればいいし、バッグに詰めておけば、それだけを持ち出して避難も出来る。
僕はそれとは別に災害時に必要な物資を大きなリュックサックに準備している。
ちょうどここ数日、十年に一度の寒波が来ると報道しているので、停電時や自動車が立ち往生した時のためとして準備しておくという動機づけも出来る。
これだけしても足りないものは絶対に出てくる
これだけ周到に準備していても、「あれを持ってくれば良かった」「あれを準備し忘れた」ということは絶対にある。
それは仕方ないと割り切って、「持ってくれば良かった」を最小限にするのが準備をする目的である。
まとめ・他人のためじゃない、自分のため
人によっては「そこまでしなくても」と笑う人がいるだろうが、キリギリス思考で「なんとかなる」と思っている人が「なんとかなった」試しはない。
僕は自分自身が快適に過ごしたいから準備するのであって、誰かのために準備してあげているのではない。自分のためなら多少の手間なんて惜しくない。
宿泊療養や災害時に快適に過ごしたい人、不快な思いを最低限にしたい人は、今からでも遅くないので準備を始めてみてはいかがだろうか?