PCの再生についての記録
はじめに
私が卒業制作として2台のパソコンの再生に挑戦することとなりその記録としてこの記事を残した。
再生過程
①dynabook Satellite T30
フリマアプリにてWindowsXPを搭載した起動しないノートパソコンdynabook Satellite T30を入手した。
問題の症状としては電源を入れるとWindowsが立ち上がらないというものだった。
この時の見立てとしてはOSのクリーンインストールで解決できると考えていた。
まず私は構成把握と内部清掃を兼ねて分解をしファンとヒートシンク(放熱のための金属製部品)の埃除去とグリスと呼ばれるCPUとヒートシンクの間に塗る熱伝導剤の塗り直しをおこなった。
こちらの分解にはかなり苦労し、ギターのピックのような薄く硬いものを用いて固定されているツメを外す必要があった。この作業にあたってこちらの記事を参考にした。
これらの処置を施した後に再度電源を投入したところファンが回り出した後画面出力が確認できず電源が勝手に落ちてしまうという事態が発生してしまった。
症状から考えられる原因としてはマザーボード、メモリが怪しいという結論に至った。そこでメモリの接続端子の清掃とマザーボードを一度放電させるCMOSクリアをするためにボタン電池を取り外すことを思いついた。
該当部分を確認するとこのボタン電池がハンダで接着されていた。はんだごての設備が手元になかったため至急用意したのだが結論としては症状は変わらずお手上げ状態となってしまった。
後日このエラーメッセージについて調べたところDell製PCにおけるこのエラーへの対処法を見つけることができた。
要約するとこのエラーは何らかの理由でPXEブート設定になってしまっているため起動することが出来ないと言うものであった。(PXEブートとはネットワークカードに搭載されている機能を使用してネットワーク上のサーバーからWindowsを読み込む方法)
対処法としてはBIOS画面でブートセキュア項目をHDDへ変更することが推奨されている。もしこれでも治らないようならテクニカルサポートへ問い合わせる必要があるとの事だった。
もっと早くこのエラーメッセージについて調べていればこのようなことにはならなかったのかもしれない。
②Dell inspron15 3542
①では古いシステムに苦しまされることもありそれより新しいものを探していたところ実家よりこのPCが見つかったため今回の制作材料とさせてもらうこととした。
まず電源が入るかの確認を行った。
バッテリーの劣化によって電源接続時にしか電源が点かなかったためこれでは本来のノートパソコンとして利用するには不便なので互換性のあるバッテリーに交換した。
次の段階ではBIOSは立ち上がったもののOSが起動しないという問題が発生した。原因としてはいくつか考えられるが背面カバーからアクセスしやすいHDDから疑った。すると異常に発熱しておりHDDの故障だと断定。そこで新たに用いる256GB SATA接続 SSDを2~3000円ほどで入手した。
予定では新しく入手したSSDにWindows8をダウンロードし動作チェックを考えていたがここでWindowsのプロダクトキーがどこにも見つからないという新たな問題が発生してしまった。
Windowsのプロダクトキーがどこにも見つからないのだ。
OSというものはダウンロードさえすればよいというものではなくその利用に際してプロダクトキーと呼ばれるコードの入力を求められる。つまりこのコードが見つからないということはWindowsを利用することができないことを指す。
そこで私は他の手段を模索した。
まず考えたのは新しくプロダクトキーを購入することであるが最新のWindows11の要件にハードウェアが対応していないことであった
何とかして動かしたいと思いLinuxなどの他のOSについて調べその中で「誰にでも使いやすいOS」をコンセプトにしたUbuntuというOSに興味を持った。
その他の案を模索する中で運良くプロダクトキーを見つけることができたため早速SSDへとインストールし起動確認をし再生することに成功した。
最後に
私がこの取り組みを行う中で多くの参考記事を探した。全てが役立ったという訳では無いが私がそうしたようにこの記事が誰かの参考や役に立つことを願う。
※写真等追加up予定