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2つのお金の落とし物の話
どうも、らずちょこです。
最近キャッシュレスが進んだせいか、あんまり道にお金が落ちてることがなくなりましたよね。
そんな時代に自分が遭遇したお金の落とし物のお話です。
- youは何しに日本へ?!
先日、靴ひもがほどけたので結びなおしていたら硬貨が落ちていた。
銀色の枠で中央が金で、裏側を見ると$1と書かれているので明らかに日本のものではない。
持ち主が現れる可能性は低そうだが、持って帰るのも気が引けたので駅員に預けた。
その後どうしてもコインがどこのものか気になったので調べた。
$があるなら香港ドルとかその辺だろうと思って調べたが出てこない。
ますます気になり色々調べ尽くした結果、
メキシコペソということが判明した。
「何で?!」のオンパレードであった。メキシコから来た観光客のものなのか、はたまたメキシコに観光して帰ってきた人のものなのか、それとも世界中を旅している人のものなのか、持ち主の正体がめちゃくちゃ気になる。
おそらくドルやユーロ、ウォンなどよく知っている単位のお金だったら特に何も思わなかったのだろうが、メキシコペソは初めてのことで衝撃は凄まじかった。
ちなみに拾った硬貨の値段はおよそ5円だった。持ち主は現れなさそうだ。
- フライングゲット、一万円札
最寄り駅には自販機が置かれている、そこで自分もよく飲み物を買う。だがその日は特に喉も乾いておらず、欲しいものもなかったのでスルーしようとしていた。
すると向こうから何かが飛んでくる。飛んでくるといっても地面すれすれで、風によって運ばれているようだった。
目を凝らしてよく見ると
折り畳まれた一万円札だった。
「わー!!!届けなきゃ!」とすぐに思った。
驚きすぎて「ラッキー!」とか「もらっちゃえ!」とかそんなこと思い浮かばなかった。人間そんなもんらしい。
とりあえず拾い上げ、誰か持ち主らしい人はいないかと辺りを見渡した。すると子供連れの男性が財布を取り出して自販機で飲み物を買おうとしていた。
一万円札はこの人がいる方向から飛んできたので確信した。その人の持っている財布も二つ折だったのでこの人に違いない。
声をかけて一万円札を見せると慌てて受け取ってくれた。男性はお礼を言ってくれ、そばにいた男の子は「もー!!」と呆れていた。
驚きは本能や欲求すら超越するものらしい。あの日一万円札をネコババせずに済んだのは本当に良かったと思っている。
ちなみに一万円札に気づいてから届けるまでに1分ほどしかかかっていない。人間のピンチの時の思考の速さは素晴らしいものだ。
いつの時代もお金は拾ったら届けるべきですね、落とさないのが一番ですが。
ここまで読んでくださった皆様に感謝を。
ではまた次回。