2人の生きてきた環境の話
1人は、ずっと1人でした。生まれてきてすぐに両親に捨てられてから、1人で出来ることは1人でするという考えが当たり前になりました。
もう1人は、ずっと1人になれませんでした。周りには絶対誰かがいて、ずっとつきっきりなので、皆で行うことが当たり前になりました。
そんなある日、図工の授業で将来の自分について絵を描くことになりました。
1人は仕事も家事も出来て、趣味も持っている完璧な人間を描きました。
もう1人は、自分の子どもと伴侶、ついでにペットの犬と一緒にアルバムを見ている人間を描きました。
1人はそれを見て、
「誰かが絶対いてくれると考えてるなんて、贅沢だね。」
と思い、もう1人は、
「何でも自分が身に付けられると思ってるなんて、贅沢だね。」
と思いました。
どちらでもあり、どちらでもない先生は2人の絵を見て言いました。
「どっちも素敵ね、先生羨ましいわ。」
以上、らずちょこでした。
※この物語はフィクションです。
ここまで読んでくださった皆様に感謝を。
ではまた次回。
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