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akihirokasuga
マイナーは辛いという話
大学のゼミの授業中、メンバーの1人の誕生日を祝うと言われた。ケーキも用意されていたらしい。その時は何も思わなかったのだが、急にわさびを用意しだした。
何に使うのかと聞いたら、たっぷりと皿に盛って誕生日本人にぶつけるらしい。それを聞いた瞬間一体どういうことなんだと思ってしまった。
そんな勿体ないことがどうしてできる?それに目にでも入ったら大ごとになるぞ。
どう言って止めようかと思っていたが、あれよあれよと進んでいって、本人が到達してしまった。
ケーキの後にわさびをぶつけられた後、本人が苦しそうに笑いながらお手洗いへ向かった。
その場にいた全員が笑っていた。僕は呆然とその場を見つめていた。なんだこの空間。なんで全員何も思わず笑ってるんだ?
本人を祝うためならまだしも、全員笑いたいだけじゃないか。そんなことのために食べ物を無駄にして笑ってるのか?
本人が帰ってきた。全く気にしていない様子だった。正直キレてもいいと思っていたのに。
ここでは、僕は少数派なんだ。言い出したら全員から冷めた目で見られそうだ。でも許せない。でも…。
そんなことを考えながら、帰宅した。あの授業にもう行きたくないけど、単位のために行かなくてはならない。
ああ、やだな。
以上、らずちょこでした。
※この物語はフィクションです。
ここまで読んでくださった皆様に感謝を。
ではまた次回。