エンボディチェアの長期使用レビュー
自宅でのリモート環境を整備するために高級オフィスチェアの購入を検討し、いろいろ試した中でハーマンミラーのエンボディチェアを購入しました。
数か月使ってどういった椅子なのかかなり理解できましたのでその情報を共有したいと思います。
購入したものは2012年に作られた中古のものです。
お店で試座用として使われていたものがたまたまネットで販売されていたのを見つけて購入しました。価格は送料込みで15万円ほどで保証はなしです。
保証なしというのに心配していたのですが破損の場合は有償で修理してもらえることと、そもそもオフィスチェアってそうそう壊れないですよね?と思って思い切って購入しました。
まず総合的な感想からすると自分にはめちゃくちゃあっていてとても使いやすいです。
ただ、たまに椅子のレビューで見るような「包み込まれる」とか「雲の上にいるよう」なふかふかで心地のいい椅子ということではありません。楽な姿勢で長時間すわることができて、集中力を保てる最上級の作業用の椅子といった具合でしょうか。
まず、エンボディチェアは後傾姿勢を取ることを前提として作られたものです。そのため、机にかがんでの書き物作業やモニターにぐっと目を近づけて何かを照合するなどの前傾姿勢で行う作業には向いていません。
そして後傾姿勢を長時間取るためにも、作業する場所とモニターをちょうどいい高さに設定できる電動昇降デスクとモニターアーム、後傾姿勢で前に出た足を支えるフットレストが個人的には必須だと思います。
普通のデスクにノートPCでエンボディチェアを使うと余裕で腰が痛くなるので注意してください。
環境が整ったうえで、自分の体格に合わせて椅子をセットします。
私は座面を床に足がつく高さに設定したうえで、デスクの下にギリギリでひじ掛けが入る高さにひじ掛けをセッティングしています。
この状態で深く腰掛けて作業をすると集中力が長時間続きます。
この椅子は細かい部分を考慮されており、座面はウレタンのクッションではなくいくつもの部品を組み合わせて柔軟性を出している構造のため長期間の利用でヘタれるということもないと思います。
一番気に入っているのはひじ掛けの幅を設定できるところです。自分の肩幅に合わせて負荷のない範囲でひじ掛けをセットできるので肩のコリが軽減されました。
利用されている樹脂の質感も高級感があり質感には全く不満がありません。
この椅子は作業用につくられているので椅子の上でくつろぐということは初めから考えられていない椅子です。そのためヘッドレストはありませんし、リクライニング機能も高級オフィスチェアにしてはしょぼいです。
PCでの作業を長時間するというエンジニアや技術者の方向けです。
環境をセットアップしたうえで利用シーンもばっちりということであれば最高の椅子になると思います。
ただ環境のセットアップにもコストがかかるし、椅子自体も高いのでよほどでないとおすすめできないです。
以前はイトーキのオフィスチェアを使っていてそれでも大きな不満はなかったです。今回は最高級のものを試したくて購入しましたがこの椅子が壊れて別のものを購入するとなったらオフィスバスターズで3,4万の椅子でいいかなと思います。