壁と手紙/詩

貴方に流した あの手紙は
もう流れ着いたかな

私の居るところから
貴方の居るところまで
約900km


ポイッて投げて
届く距離じゃない


どんぶらこ どんぶらこ
と、ゆらり揺られて
やっと辿り着ける距離

それが
貴方と私の距離


心は零距離mを望んでも
貴方は壁を作ってしまう


私は いつも
壁をコツコツ叩いて
少しずつ削っては待ち
また削っては待ち
貴方がくれる連絡を待っている

今日も
貴方は壁を作ってしまったから
私は また少しずつ削るんだ


早く貴方の壁が
崩壊しますように

貴方の心が
また見えますように


早く 私とお話してね？

また
たくさんの手紙を送るから……