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R日記 ~351目~過去と現代をつなぐ糸電話

最近は集中したいときは
きまってクラシック。

年末師走だとベートーヴェンの
第9をイメージするが、なんか
気が焦ってしまうので、
落ち着きたいときは
『熱情(アパショナータ)』
を聞いている。

ベートーヴェン中期の最高傑作であり、
第8番『悲愴』、第14番『月光』と
合わせてベートーヴェンの三大ピアノソナタ
のひとつ。

いろいろな方の『熱情(アパショナータ)』を
聞いてみたが、やっぱりこの2人。

Beethoven Sonata N° 23 'Appassionata' Daniel Barenboim
https://www.youtube.com/watch?v=0Ak_7tTxZrk

そして、我らが
辻井伸行さん。

ピアノ・ソナタ 熱情 : ベートーヴェン / 辻井伸行
https://www.youtube.com/watch?v=NiC4L1PS--E

集中するはずが、
感動し時々身震いを
覚えるほどのパワー。

そして静寂。

同時期の日本といえば
徳川第11代の 家斉(いえなり)
の時代。

日本とヨーロッパ。

そして、1800年と2020年。

場所と時空を
こえて、思いを
巡らす妄想。

文学と一緒で
当時も空は青かった。

でも街から
聞こえる音は
明らかに変化しており、
情報によって音さえも
脚色されてしまう。

良質な知識を
つけ、自分の知らない
分野に飛び込むことほど
ワクワクすることはない。


20代に初めて行った
海外旅行。

グランプラス広場での
ベルギービールフェスが
メインだったが、
ボンにも足を運び
ベートーヴェン生家を
訪れたことをふと
思い出す。

あの頃はいまほど
世の中をわかって
いなかったし、
歴史にも疎かった。

さまざまな経験を
重ねたあとに聞く
ベートーヴェンは
重みがさらに増していた。

年を取るのも
悪くない。

楽しみが増えるのだから。

今日のニューヨークは晴れ。

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