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≪rayout Characters File No.4≫目指すはクリエイティブの価値向上【キャリア社員インタビュー】

rayout社員がそれぞれの視点でお互いにインタビューし合う企画「rayout Characters File」。今回はかれこれ入社4年目に差し掛かる星野から、半年前にrayoutに入社したバリバリにクリエイティブ業界でキャリアを重ねてきたプロデューサーの榎本さんにインタビューします。

普段は寡黙な印象の榎本さんですが、今回は子供時代の話からこれから成し遂げたいことまでいろいろと聞いてみました。


東京出身だからこそ、広い世界に出たいと感じた子供時代

——新潟の田舎出身の私には想像がつかないのですが、東京での子供時代について教えてください。

そうですね、東京って団塊の世代ですごい学校数が増えたことで学区がすごい細かくなってそのあと子供の数が減ってしまったので、僕が言っていた小学校は学年1クラスしかなかったんですよ。

東京という人口がとても多い地域なのにすごい狭いコミュニティで過ごしていて、その頃から生きづらさをすごい感じていました。

中学に上がっても学年2クラスしかなく、コミュニティがそこまで変化することがなく
学校でも放課後もみんな決まったことをして、すごくつまらないなってずっと思っていました。
子供ながら早くコミュニティから抜け出したい、社会に出たいと思っていた記憶があります。

――私も早く広い世界に出たいと思っていましたが、まさか東京出身でもそんなことを思うなんてとても意外です!

狭いコミュニティだからこそ、全員とうまくやらなきゃいけないと思い、みんなとのコミュニケーションはとても気を遣っていました。
小学校、中学校で大きな挫折などは特になかったのですが、このコミュニケーションについてはすごく難しかったなと改めて今でも思いますね。

懐かしそうに話す榎本さん

人生の転機となる高校時代のギター教室

――中学から高校に上がって、状況に変化はありましたか?

高校に上がってたくさんの人と関わる中で、初めて世の中にはいろいろな人がいるんだと実感しました。
価値観や趣味が似ている人とも高校で出会うことができて、コミュニケーションの煩わしさなどは気にならなくなっていました。

中学までと違って誰かと動くってことをしなくても良くなり、好きなことを自分で選んでできるようになったので、アルバイトしたお金で自主的に新しいことに挑戦したり、結構楽しかったです。

――音楽をされてたって聞いたことあるのですが、もしかしてそれも高校自体に挑戦したのですか??

そうなんですよ!
ギターを学びたいなって思って、その頃から目的に対してとりあえず行動する性格だったので、事前に調べもせずに渋谷を歩き回ってギター教室を探しました。(笑)
ふと見つけて入ったところが、僕がイメージしてた感じのギター教室ではなく、まさかのクラシックギター教室だったんですよ。

元々やりたかったものと違ったのですが、まあいいかって思ってとりあえず始めました。
飽き性というかいろんなことを転々とやってみる性格なのですが、ギターは3,4年くらいは続きました。

高校3年の時、進学を考える時期になり、音楽をある程度やっていたこともあって指定校推薦で音楽大学を選び、その中の映像コースに進みました。

ーー映像の道に進んだのもある意味、このギター教室がきっかけになったわけですね!!

映像にのめり込んだ大学時代

――大学で映像を選ぶということは元々好きだったんですか?

高校の頃からエンタメ系の海外映画はよく見ていました。
小さい頃から特撮やヒーローものなども好きで、ショーなどもよく見に行ったりしていたので、
エンタメ業界に行けたら面白いかなと思いながら選んだ感じです。

――映像といっても特にどういったことを学んだのですか?

大学では主に演出や企画の講義を履修していました。あまり技術的な講義には興味がなかったです。
技術的な話は社会に出てからでも現場で学べると思っていたのと、機材などの機械自体が好きで履修している人が多いイメージでした。

僕はどちらかというと映像の意図や何を伝えるか、この演出で観客や視聴者をどう思わせたいのかなどそっちの方が本質的だと感じていました。

制作自体は好きだったのですが、学生時代にしか深ぼって学べないような学術的な部分や概念的な部分を学ぶことに力を入れていました。

具体的には脚本を読んだり、演出を理解するために様々な国や時代の名作映画を1500本以上見まくりました。
当時はサブスクなどなかったので、珍しい作品は何店舗もTSUTAYAを回ったり、DVDがない作品はVHSを借りてDVDに焼き増しなどして観ていました。

――1500本以上観たことでやはり勉強になりましたか?

観た作品たちがためになったかは正直わからないですが、物事の理解や人の感情の捉え方は今にも活きているのかなと。
あと、全て観たことでクリエイティブ業界の人たちとは年齢が離れていても、すぐに話が合って友達になれるのでありがたいです。

映画は映画館での観賞を目的として制作されたものなので、家だけでなく古い作品を名画座に見に行ったりもしていました。昔の映画を当時リアルタイムで見ていたようなおじいちゃんやおばあちゃんが観にきているんですが、
その人たちと同じタイミングで笑ったり、感情を共有できることがめちゃくちゃすごいなって感動して、映像の道でやっていこうという想いが強くなりました。

映像以上に映画館という空間が大好きで、社会人になってからも地方の名画座もたくさん巡りました。

学生時代を思い出しながら話す榎本さん

ただいいクリエイティブではなく、クリエイターにとっていい環境を

――rayoutに入るまではどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

新卒でWeb動画の制作会社にディレクターとして入社し、新卒2年目で年間40件ほどの案件を制作担当し、企画提案から現場ディレクション、撮影まで一人で行ってました。

めちゃくちゃ大変でしたが、映像の活用提案から制作まで1人で行うという基盤は、今でも活かせてます。

その後も、いくつかの会社を経験してきましたが、映像を中心としたクリエイティブの価値向上を軸に自分に何が必要かを考えて転職してきました。

クリエイティブの可能性はずっと信じながらも、それだけではクライアントの課題解決できないことも多く、マーケティングやブランディングができる会社に未経験ながらも入社して学んできました。

その経験からクリエイティブとマーケティング、ブランディングを掛け合わせ、全体最適な組立ができるようになったと思ってます。

――いくつかの会社を経験してきた榎本さんですが、特に印象に残っているところはありますか?

未経験からWEB広告代理店で、マーケティングや媒体知識をたくさんの人に聞いたり勉強しながら、クライアントの成果に紐づくところまでできたこと。
ブランディングの会社で年間ロードマップを組み立てて、コンセプト構築から施策実施までできたこと。

どちらの中でも、組み立てた全体の中で、クリエイティブ制作ができたことですかね。

のちにrayoutの代表となる吉田と出会った会社も印象に残っています。
ただ映像の制作を行なっているだけではなく、クリエイターのことを考えたロケーションコーディネートを円滑化するサービスも行なっていました。

クリエイターの制作環境も考えて、ただいいクリエイティブを作るのではなく、クリエイターのことを想いながら一緒に作り上げていく世界観にすごく共感しました。

前職時代の榎本とrayout代表吉田

rayout入社のきっかけ

――最終的にrayoutに辿り着いたきっかけはなんだったのでしょうか。

rayoutが社員やクライアント、クリエイターさんなど全てのステークホルダーに対するコミュニケーションを大事にしていたからですかね。代表とは同じ会社で働いていた時から市場に対する考えや想いを話すことも多かったのですが、大事にしている軸が変わっていなくてそこが合っていると感じました!

いろんな会社を経験してきて、会社や誰かから受動的に学べることは意外と少ないと感じています。

自分が業務上で関われる範囲も限られていることが多いと思うようになっていて、自由にクライアント課題に対して本質的なことを能動的に提案ができる会社を探していたというのもあります。

ーー実は私もクリエイターの皆さんの価値を活かせるようなサポートをしたいというのも入社のきっかけの一つなのでとても共感できます!!

rayoutの良さを知ってもらうドアノック的なサービスを

ーーrayoutに入って半年ほど経ちましたが、これから力を入れていきたいことはなんでしょうか?

rayoutってクリエイティブの体制はある程度あるじゃないですか。

その中でしっかり上流に入りながら、ブランディング、マーケティングとクリエイティブを紐付けた全体提案の形は作っていきたいと思ってます。

あとは、より本質的な支援で顧客貢献したいなと。
その会社がおかれている状況整理や本質的な課題を抽出し、改善提案をしていく。その中でデザインやクリエイティブが活きてくることがクリエイティブの価値向上に繋がると感じています。

他にはクライアントの皆さんに気軽にrayoutの良さを知ってもらえるようなスモールスタートなサービスは必要だなとも思ってます。

今の仕事について真剣に語る榎本さん

――最後にrayoutに限らず、この先榎本さんが成し遂げたいことはありますか?

ずっと思っていることですが、クリエイターさんやクリエイティブの価値はどんどん上げていきたいです。

日本の企業は予算的にも環境的にもまだまだクリエイティブの価値を理解していないところも多いと思います。

クリエイティブやデザインの意味合いや受け取られるレベル感も薄いと感じてます。

「デザインが入ったことでこんなに分かりやすい」、「動画にしたことでこんなにも情報が届きやすい」など、価値をもっと感じてもらえるような基盤整備に貢献していけたらと思います!

あとがき

忙しい中インタビューに答えていただきありがとうございました。
映像業界に進んだ経緯などなど普段聞けないような話も聞けてよかったです。
あまり感情を表に出さない榎本さんですが、やりたいことや軸もしっかり持っていたり、成し遂げたい野望なども聞くことができ、こちらまでモチベートされました。

業界経験は榎本さんの方が長いですが、私も負けないように頑張ります!!

rayoutは営業色の強いイメージですが、このようにクリエティブへの想いが強い社員がたくさんいます。

こんな熱い思いを持った社員が多いrayoutは今後も現状に満足せずどんどん大きい存在になれるように頑張っていきます!!

最後までお読みいただきありがとうございました。




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