クイズ大会管理アプリ構想

はじめまして。2024年3月に某大学院を修了し、現在は神奈川でソフトウェアエンジニアとして働いています。その傍ら、「れい」というハンドルネームで競技クイズを嗜んでいます。
この記事では、競技クイズの大会に対してソフトウェアでより良くできるのではないかという提案をしたいと思います。


クイズ大会の管理の現状

主催者側のクイズ大会の管理

クイズ大会やサークル内企画において、主催者・企画者は以下の方法で参加者を管理することが多いと思います。

  • Google Formで参加者を受け付ける

  • Google Formから作成されるExcelデータで参加者の出欠状況やスコア状況を管理する

  • エントリーリストを大会のWebサイトなどで公開する

この方法があれば、主催者は大会に必要な情報を管理することができます。また、エントリーリストを公開することで、大会を参照した人が参加状況を確認することができます。

クイズ大会を参加者側から見ると…

クイズ大会に参加しようとする人はSNSやWebサイトから大会を見つけて参加します。多くの場合、大会のSNSやWebサイトからエントリーリストを参照できます。1つの大会に対して参加者ができることとして過不足はなさそうです。

以上が、競技クイズ界隈で自然と構築されてきたクイズ大会の方法論だと思います。なかなか洗練されています。無駄はなさそうですね。

では、何が課題なのか?

結論、課題は誘導可能性です。誘導可能性とはオブジェクト指向で使われる用語で、参照の方向性を意味します。この仕組みを簡単にモデリングしたものを以下に示します。

大会からは参加者の情報を参照することができます(エントリーリストなど)。これが「大会から参加者に伸びる矢印」の意味するところです。しかし、参加者から大会を参照する方法論がないのが現状です。
現在、クイズ界隈はその人口も増加しており、開催されるクイズ大会の数も多くなっています。数多あるクイズ大会の中で、自分の参加を管理するのは難しくなっています。
参加者の大会の管理に漏れが生じると、キャンセル連絡の不備や参加機会の喪失など主催者側・参加者側双方にとってマイナスになりうるのではないでしょうか。

ソフトウェアに何ができるのか

大層な見出しにしましたが、情報管理はITの得意とするところです。DXを成す要素技術は、データ(=情報)の整理・活用するものですからね。ビッグデータはたくさんのデータ(情報)やその処理を指しますし、IoTはモノの状態やモノに対する操作を情報としてネットワークを通じて整理するものです。

大会管理アプリ構想

この構想の最終的な目標は「大会に関する情報を一元管理することで主催者・参加者ともに参照できるようにする」ことです。
ただ、これはあくまで最終目標です。上で述べた通り主催者側の大会管理方法は確立されており、すでに馴染んだ方法を持っている方も多いと思います。

大会管理アプリのマイルストーン

この構想はまず参加者に対するアプローチから始めていくことを考えています。最初の参加者に対するアプローチの目標は次を想定しています。

ユーザーが参加する大会をアプリに登録することで、集合知として大会データの蓄積していき、得られた大会データベースを利用してユーザーが大会の参加状況を管理できるようにする

その次に主催者に対してアプローチしていくことを考えています。主催者に対するアプローチは正直、まだ考えきれていません。

クイズプレイヤーの意識と需要について

ここまで色々と書いてきたのですが、失礼があれば申し訳ありません。私自身は一介のクイズプレイヤーであり、自らの経験と周囲の事例を基に構想(構想と言えるほど高尚なものでもないかもしれませんが)を考えたに過ぎません。競技クイズ界隈全体を見通した時に、本記事の話題は課題でもなんでもないのかもしれません。
本構想が進んだ時には、参加者のエントリー状況管理機能に対する要件を決めていくのが最初の工程になると思います。

情報に対する意識

「情報に対する意識」について伺いたいです。意識に正解・不正解はもちろん良い・悪いもありません。皆さんがどのように感じているのかを知りたいのです。

クイズ大会を開催する上で、エントリー時に本名や在籍教育機関、在住都道府県などをGoogle Formに記載することを要求することがあります。Google Formは暗号化されないものですから、気にする人は気にすると思います。
こういった手法がデファクトスタンダードとして受け入れられている以上、競技クイズ界隈全体として寛容な風潮があるというのが現在の所感です。

参加者が大会データを蓄積して、参加状況の管理を行う機能に限れば表示名のみでもできるとは思いますが…(まだ明言できないですね)

おわりに

本記事で取り上げた話題に対して、「〇〇の機能があれば嬉しい」みたいな意見や需要を聞いてみたいです。本記事は構想段階であり、需要などを踏まえた上で今後の方向性を決めていきたいと考えています。
デプロイするサーバーや開発規模の問題など実現できるかまだ分かりませんが、ひとまず私の野望ということでよろしくお願いします!

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