“トンボ”の正体はチビトラでありチビクロでもある。ぇ?!!
1.客観視は国外ならでは
おそらく、現存する大韓民国のキョンシー・テンテン関連ウェブサイトで一番の情報量を有している《キョンシー資料館(Home URL)》の管理人である"ソフッ"さんは、日本で発売されたビデオや書籍も多く所有して見比べており、韓国版と日本版の違いについても大変お詳しい方でした。例えば、日本版の幽幻2キョンシーダンスで高田由美さんの歌が流れて来た時もかなり衝撃を受けたそうですw(その記事はコチラ)。
今回の【トンボ問題】についても、日本のファンと情報共有したいなぁと、長年思ってくれていたそうです。
ひと段落ついたところで質問をぶつけてみたら、こんな主旨の回答をちょうだい致しました。
んん?! どゆこと?? もっと詳しく!w
2.陳子強の配役
彼は1作目のキョンシーズ/僵屍小子/ガンシソジャ以外は、小黑(チビクロ)ではなかった。
確かに、、、北京語版の来来キョンシーズでも陳子強が演じたキャラを劇中の誰もが皆「小強(シャオチャン)」と呼んでいたのです。
※カエデさんはもっと親しい言い方「阿強(アーチャン)」で呼んでいる。
3.鄭同村の衣裳コンセプト
一).幽幻道士3のトンボは、チビトラファッションである。
二).来来キョンシーズでスイカの違法な自転車四人曲乗りで街へ買い物に繰り出し、期待通りに事故ってくれてテンテンが脛を痛がってたあのとき、屋台に飛ばされたトンボはチビクロファッションだった。そして何より、台湾の原作にもトンボキャラは存在していなかったようだ(キビシイ現実)。
4.韓国の理解
1作目のキョンシーズ/僵屍小子/ガンシソジャの陳子強は劇中もちゃんと小黒(チビクロ)という設定だが、韓国ではどちらかというと一般的に小強/ソガンと呼ばれることが多く、来来キョンシーズまで一貫して「小強/ソガン」で通用している(らしい)。
いや、後発であるダントツ人気だった来来キョンシーズ(1988)で命名された「小強/ソガン」が一番広まった結果、先発である1作目のキョンシーズ(1985)で陳子強が演じるキャラの呼び方も、韓国ファン同士の間だけでは小強/ソガンと呼ばれ続けている、と言えよう。
5.トンボ誕生の推察
逆にナゼ、日本人はいきなり出てきたトンボという新進気鋭をあっさり受け入れられたのだろうか?やっぱイケメンだから?w
歌舞伎や落語家は名前を踏襲できることで認識されている日本の土壌だが、現代劇は演者(中身)が変わると、役名だけ存続させることが難しいのかもしれない。新・加勢大周事件のように。(古)
また韓国や中国ではこういう事例もある。役者さんの芸名がそのまま劇中でも使われる。例えばキムタク(古?)がドラマに出たら、劇中の主人公の名前も「木村拓哉」でやっちゃえる。
日本ではゼッタイない… 日本の常識は世界の非常識なのかも知れない。
おっと、足元を忘れていました、役名で「金お爺さん」だった俳優さんのお名前は【金】塗さんだし、小強を演じたのは陳子強さんです(”小”は親しみを表す意)。
『日本では“トンボ”という新しいキャラでお披露目したほうが良い』っと英断した当時の日本側の仕掛け人(TBS、加藤直三、飯田譲治)さんたちの先見、手腕がいかに素晴らしかったかを、いっそう感じさせられた令和五年の某日であった。
6.@sansisou0622
2020年時点で関連ツイートをされている道士様。鋭い!
香港/台湾/キョンシー作品全般にお詳しい方です。
7.おまけ
http://blog-imgs-23.fc2.com/s/h/a/shadowliu/20071023213139.jpg(東京都新宿区歌舞伎町にて)
出典