なぜASEANには華人が多いのか?

東南アジア、いわゆるASEANではどこの国を訪れてもチャイナタウンがあります。シンガポールは華僑そのものの国ですし、マレーシアでも中華街はありますし、バンコクでもチャイナタウンがあり多くの華僑が今でもその地で生業を立てています。

ASEAN(AEC)の発展の中で華僑の文化とネットワークは無視することはできません。

ASEAN(AEC)加盟国のシンガポールはご存知のとおり華僑いわゆる中国人移民の独立国家です。またお隣マレーシア国民の約25%以上が中華系移民を占めており、東南アジアの各国ではこのように多くの中華系住民が生活しています。

特にシンガポールでは約400万人弱が中華系住民で、マレーシアに至っては約700万人弱、インドネシアにも2億3000万人に対して約700万人弱とパーセンテージこそ低いですが、東南アジアでは高い数の中華系住民(=華人)が住んでいます。これら華人はそれぞれの国のパスポートを持ち、既に3世、4世となりそれぞれの国民としてのアイデンティティを育んでいます。

そんな東南アジアに広がる華僑文化とその歴史について紐解いてみます。一番古くの記述では大航海時代によるアジア地域の変動や明代末期の国情の混乱から、転出者が多かったようです。

当時は中国人だけではなく、多くのヨーロッパ人も日本や中国へ往来していましたし、日本人も山田長政のアユタヤの日本人街や、マラッカの日本人街などもあり、歴史を紐解くと大航海時代のかすかな面影が残っています。

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