独立記念日とジェットコースターと私
皆様お久しぶりでございます。先週末は、アメリカの独立記念日のウィークエンドでちょっとした連休でした。私と言えば、もちろん家でのんびり庭仕事をしながらゆっくりする予定で、読みかけの若林君の本を読み終えようかな?なんて呑気に考えていました。
そして、お隣のケリーはと言うと、上司のエリックさんとシックスフラッグ系の遊園地マジックマウンテンに行くと数週間前から意気込んでいて、エリックさんの犬のチャウダー君を私がドッグシッターする事になっていました。ケリーにも、犬が居るから計3匹です。シッターとはいえ、犬が大好きな私にはお茶の子さいさいのお仕事だし、お小遣いまで貰えちゃうんだから、むしろありがたいものです。
さて、シックスフラッグス(SixFlags)って言う遊園地は、絶叫系のジェットコースターが主体の遊園地で、全米各地に点在しています。カリフォルニアに在るものは、サンタクラリータにあって、ロサンゼルス市から30〜45分北上した所にあります。なかなか近いでしょ?LAダウンタウン周辺からだとナッツベリーファームと同じくらいの距離かなと思います。
ところが、数日前にエリックさんは急に用事が入ってしまい行けなくなってしまったと連絡があり、「チャウダー君のドッグシッターをしなくて良いよ」とケリーに言われてしまいました。チャウダー君に会えると思ったのになぁ。なんだか悲しいな。 ↓チャウダー君です
そんな私の土曜日(7/3)は、家の掃除をしてゆっくりして過ごしました。土曜となると近隣は既に独立記念日モードで昼間から花火をガンガン打ち上げていました。家の周りは、花火師かって言うくらいの凄まじいのを毎年打ち上げてる家が数軒あるんだけど、本当あんなのどこで仕入れてきてるんだろう?本当に、めっちゃ謎です。それに、本気の花火を家庭で(しかも住宅街で)打ち上げて良いんでしょうか???ちなみにLA市では、花火は法律で禁止されています。消防法上ダメとのこと。でも、独立記念日だけは無礼講なんです。全く笑えるでしょ?何の為の法律やねん!
そして夜ともなると、ロケット花火も混じりはじめて、本格的に皆んな打ち上げ始めはじめて、あまりのうるささに、凄く暑いけど窓を閉めて寝ました。それに反して、家の犬のコフィはもうすぐ14歳で耳が聞こえなくなっているため、ドンパチ花火が上がっていてもスヤスヤ寝息をたてて寝ていました。全く羨ましいものです。
↓家の愛犬コフィちゃん。お布団大好き。
結局、暑いし、うるさいし、全然眠れないのでプロレス観戦をプロジェクターで観る事に!いやぁ、どの試合も本当に良い試合!興奮しそうなものですが、私もすーっと寝落ち出来ました。プロレス子守唄です。笑笑
さて、とうとう来ました独立記念日ですが、私が起きたのは遅めの12時。昨晩のドンパチのせいでなかなか眠りにつけなくて朝は全く起きれませんでした。それでも先ずは、ワンコと散歩に行って帰って来て、それから庭の野菜と花にお水をたっぷりやって、その後は、大好きなコーヒーを淹れて、お庭に持っていって、家庭菜園を見ながらチルしていました。そこにケリーが起きて来て、
「チケット勿体ないから、マジックマウンテン行かない?」
「え?」
→私、ジェットコースターなんか20年以上乗ってへんし、怖いしー!めっちゃ悩むわ〜。まぁ、でも遊園地に行くのは楽しそうだからな。この数秒間に脳をフル回転して私が出した答えは、
「ええよー。」
と、軽く返事をしてしまったのであります。
「じゃぁ、3時くらいに行こう!」
と言うわけで、何とマジックマウンテンに来てしまったのです。
今日もまた何たる長い前置きですが、20年ぶりにマジックマウンテンに来ました。まず、遊園地好きのケリーは、VIPの年パス保持者で、今年に入り何度も来園していて、1ゲストフリーがパスに付いていたようでした。どんだけ行っとんねん!笑 そして、4時前に着いたというのに、VIPパーキングで入り口直ぐ側のパーキングに停められる凄さ。金があるって凄いな。そして、何よりびっくりしたのが、フラッシュパスの仕組み。
ファストパスと同様ですが、アプリで待ち状況が何分か分かって、自分の乗りたいコースターの予約をアプリで出来るんですね。そして、5分待ちとか、20分待ちとかの表示が出ていて、まず乗りたいコースターを選んだら、その時間までにコースター前に向かいます。そして、待ち時間が過ぎるとアプリにGoサインが出て、フラッシュパスのラインに並びます。そして、凄いのがコースターに乗るラインで一度QRコードを読み込まれたら、次のフラッシュパスの予約出来る仕組みになっています。コースターに乗るまでには、待ち時間が数分あるので、その間に次の予約ができる仕組み。
この日は、独立記念日でホリデーだったのと、花火が打ち上がる特別な日だったので、めっちゃ混んでいて、ほとんどすべての乗り物は1時間待ちの状況だったのに、このフラッシュパスのおかげで、5分以内にほとんど全ての乗り物に乗れてしまったんです。そして、このフラッシュパスのもっと凄いところは、最大5人まで一つのパスで使えるところ。本当、ジェットコースターフリークのケリーにはびっくりさせられます。
そして、「私が20年ぶりだから、マジ気をつけてくれよ!」と念を押しまくって、園内に入って先ずケリーがチョイスしたのが、"Gold Rusher" 先ずは初心者の私でも笑って乗れるから大丈夫。って言われて決まったのがコチラ。昔ながらのコースターで、子供も乗れる回転なし。しかも、運良くフラッシュパスで先頭。グイグイ振り回されて、右肘を強打。もう始めっから凄いスタート。
小さい子達が、きゃっきゃ言いながら降りてくる中、オバサンは、首もやられる始末。そこでケリーが次に選んでくれたのが、”Justice League"という、屋内のコースター。コースターとは言え、ディズニーのトイストーリーの打つやつの過激版っていうんかな?そちらも、パス5分待ちだったのと、距離も近いのとで、移動する間に5分経過してバッチリオンタイム。ここでも、既に長蛇の列が出来てたんだけど、それを横目にさーっと入場してしまい、フラッシュパスの凄さを目の当たりにしました。なんせね、30度の真夏日だったし、陽が当たってる人にしたらやってられない感じだからね。ライドは、3Dグラスをはめて、レーザー銃を持って進む感じです。私なんか、全くトンチンカンで、誰が味方で、誰が的か分かんなくて、6人中最下位の成績!その点ケリーは今までに何度も経験していてハイスコアを叩き出していました。笑
そして、次に選んだコースターは、”Apocalypse"木製のコースターで、ギシギシ言う感じが、昔長島スパーランドで乗ったホワイトサイクロンを思い出させる感じでした。もうね、鉄の感じと、木の共演の音が、怖さを誘うのよ。そして、なぜかここでも、一番前の席になり、もうキャーキャー喉を枯らして絶叫!なんでこんなの乗ってんやろーーーー!!!って。上にあがったり下に急降下したり、もうね、かんべーん!って思ったら終わった。ホワイトサイクロンはめっちゃ長いイメージだったから、プシューって終わりが来た時は、嗚呼良かった!って。安堵が凄まじいね。そして、足に来る。千鳥足で、アポカリプスを後にしました。ケリーは、「木造の造形美だ!」とか言って、食リポの歌麿呂のような事を言って、写真を取りまくっていました。私は、水分補給。
「Are you ready for the looping?」ひっくり返る用意は出来てる?とか言われて、「Totally not!」全く無理よ。と言いつつ、ケリーは、大きなゆったりしたループだから、これなら大丈夫だよ。とか、私を納得させてパスをゲットしたのが、”Revolution”。レボリューションなら、モーニング娘くらいにして欲しい私。これも、笑っちゃう話、パスでヒョイヒョイ人を横目にゲートまでパスしてしまい、私なんかは、「ほんとすんませんね。本当は、私逃げ出しちゃいたいくらいなんですよ汗」って心でブツブツ言いながらケリーの後を金魚のフンのようについて歩いて向かっていきました。後3人ってところでゲートに着いたケリーは、添乗員のお兄ちゃんに、次の回で良いです。とか言って、結局またも一番前をゲット。マジで、ワシ怖いねん!走るレール見えるの最強にビクつくし。そして、このループがデカイの。もうアプサイダウンなるのきょえーーーーーーって感じで。この記事も、書きながら思い出すだけで、ちょっと酔ってしまう感覚です。本当、人はおかしな生き物やで!なんでこんなの好きなんやろうか?
はい。流石に降りたら、足はふらつくし、少しフワフワして私トムがジェリーに木槌で叩かれた時に頭に出る星マークが頭上にチカチカ出て、気持ち悪いし、足はふらつくし、もう最悪の状態。水分補給をしても、しばらくお通夜状態でした。チーンって感じ。空きっ腹だし、全く出るもの出ないし。やばい感じです。そして、ケリーは、次どれにしようかなんてルンルン。イカれてるとしか思えない40代だ!でも、私のふらつきを見て、お腹空いてるし、先にご飯しよう!と言うことで、途中バーガーを食べることに。
Katy's Kettleと言うグリルがあるバーガースタンドで、休憩をすることにした私達ですが、恐ろしい話、1時間ちょっと待ちました。ケリーのアプリで、レストランを予約出来るはずだったんですが、さすが祝日で、私達は4時以降に入園したので、どこのレストランも予約は既に完売だったんです。という訳で、並んだんですが、まぁ、可愛そうなくらい混んでて、レジの数に対して、クッキングしてる人数が少なくて、フードが出来るまでお客さんはレジから動かないから本当に滞ってて、何よりフードにありつけるまでの時間がこの日一番長い待ちでした。
私は、グリルドチキンサラダを食べて、ケリーはベーコンダブルチーズバーガーにオニオンリングを買っていました。私は、今後の事を考えて、なるべく軽めに食べました。オニオンリングは、意外にも美味しかったです。サラダは、可もなく不可もなくって感じでした。いやぁ、私、体力が持つんでしょうか?あと、どれくらい乗るんでしょうか?
普通のチケットで来ている人達は、一つのコースターに1時間程は待って乗っているのに、私なんか、この2時間ちょっとで、4つも乗ってハイペース過ぎ。初心者なのに、上級者に連れ回されている感。そして何よりびっくりするのは、20年前とパークが全くリモデルされていて、私が何に乗ったか一切覚えていないこと。これが恐怖を煽ります。
さて、次のライドは、”Ninja"忍者!と言うことで、ケリーは上機嫌です。お気に入りのライドの一つだよ。って丘の上にあるライドにルンルンで向かっていました。このライドは、かごがぶら下がっていて、上にレールがあるパターンです。フラッシュパスで並んだら、前に数人居るので、これで安心と思っていたら、その若い子達は、一番後ろの方に向かってしまい、ケリーはまんまと最前列に。。。そうです。また最前列です。マジで怖いから!そして今回は私の嫌いなレールに乗っていないパターン。しかも、名前の忍者の如くめっちゃ気持ち悪い動きをして、ウォーターライドの真横を通っていくんですが、プシューって音と共に水が発射されるんですね。知らない私は鳥の糞でも顔にかかったのかとタオルで顔を拭きつつ、叫びつつ、フラフラになりながらライドを終えました。レールが下に見えていないの怖すぎるからね!私、高所恐怖症やし!もう、途中から、チーーーーン!って感じで。降りたらもう足ガクガクでした。
しかもね、この忍者乗った時は、夕暮れで辺りは暗くなってきていてね、もうスペースマウンテン状態だったのね。もうあかん!
そして、最後のフラッシュパスでケリーが選んだのは、”Twisted Colossus"っていうイカれたコースターでね、火が沈んで、花火がちょうど上がり始める時だったの。だから、乗り始めて花火を横目に頂上まで登っていくんだけど、私はそんな余裕が全く無いくらい上まで登っていってね、バーーーーンって花火が上がると同時に私もバーンと気を失いそうになりまくりで急降下して右に左に真っ暗の中を進んで、私が何より怖かったのは、持つハンドルがどこにもないところ。それより何よりこのコースター2周あんねん!!!!もうやばくてやばくて、キャーとも言えんくらい絶句で。もう途中で意識数回遠のきました。もう止めて!と思うと、まだ続いて、これぞ締めに相応しいコースターでした。
本当乗り物酔いする人は、この画像だけ見るだけで酔ってしまうと思うので要注意!そして、私は、この後、トイレに直行することに。。。。マーライオンの如く全てを出した後、フラフラでベンチに。年を取ると三半規管が弱くなるっていうのを、身を持って体験しました。だってね、足がガクガクで動かれへんの!まさか、自分がこんなにへなちょこになっているなんて!いい経験になりました。花火なんか覚えてへんしね。
マジックマウンテンには、ザ・スーパーマンライドっていうめちゃくちゃ高いところまで発射するコースターとその鉄塔に隣接するフリーフォールと、GOLIATH、VIPER、TATSU他、ありえない怖さのコースターが多々あって、1日では乗り切れないほどのコースターが目白押しなんですね。だから、ケリーみたいなコースターフリークは、月に何度も行くという奇行に走るわけです。エリックさんなんか、50歳目前で乗りまくってるし、完全にイカれてるよね。二人は年パス保持者なの。そして年パス保持者はどこで食べてもフードは半額だし。何よりLAから近いし。
ディズニーや、ユニバーサルは日本にあるから、なんか違うこと楽しみたいっていうコースター好きな人は、是非マジックマウンテン挑戦してみて下さい。
そして、ずっと気持ち悪い私は、駐車場でも残りをマーライオンして、フリーウェイの両側にバンバン打ち上がる花火を見る余裕もなく、帰宅して、熱いシャワーを浴びて、バファリン飲んでノックアウトの独立記念日を終えたのであります。
完
最後まで一読ありがとうございました。