リトルカブ
私の初めてのバイクがリトルカブです。50周年記念のカラーリングで初期型を想起させるデザインでした。通学用に買ってもらったバイクです。中古で14万円ほどだったと思います。高校への通学路は15㎞ほどで20分で着くくらいでした。リアキャリアにはボックスをつけて教科書やなんかを入れていました。帰り道で買い物、休みの日はカメラを持って写真を撮りに行ったりと楽しい思い出がたくさんあります。
始動はキック式。冬は冷え切って、なかなかエンジンがかかりません。チョークを引いて何回も踏み込んでいました。バイザーやハンドルカバーなんかも勧められましたが、年寄みたいで嫌だと付けませんでした。風除けには優秀ですよね。付けといたら楽だったなと今なら思います。グリップヒーターを付けていたので手の平は暖かかったです。指先に風があたって、とても痛かったです。こういう時にカバーが欲しいですよね。最近は色々とカッコいいデザインもあるみたいです。昔のものから思うと付けやすくなってるかもしれません。
ロータリー式の変速機が独特です。草履やツッカケでも乗れるというのが売りだったとか。今でも出前で、たまに見かけるような気がします。エンジン音がポタポタとしていて、お気に入りの音でした。マフラーを磨いて鏡のように顔が映りこむと気分がいいです。かなり馬力もあって燃費もいい。そして壊れない。いいバイクだなと思います。
車に乗るようになるとリトルカブに乗ることも減りました。二輪の乗り物が好きだということもあって、たまに走らせていました。いつしか原付では飽き足らないということで普通自動二輪を取得したことをきっかけに手放すことにしました。2台置く場所と乗る時間の確保は難しいものです。購入資金を都合してもらったこともあり伯父に譲渡しました。
リトルカブは現在では生産終了となっていますが、私の初めての1台で思い出深いバイクです。相棒の写真を見ていると訪れた場所や見た景色が思い出されます。またバイクに乗りたいなと思わせてくれる、そんな1台です。
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