娘が某ベビー雑誌の表紙を飾ったお話。
こんにちは。Rayです。
徒然なるままに更新していたら、あっという間に半年以上経過していました。コロナという、半年前からは想像もしていなかった世界的な危機が発生し、身の回りの生活が一変した方も多くいるかと思います。
まだまだ、収束するには時間が必要なように見えますが、皆様が心穏やかに過ごすことのできる日々が一日も早く訪れることを祈ってやみません。
さて、今回のお話ですが、題名の通りです。
私も多分に漏れずミーハーな質ですし、自分の娘が世界で一番かわいいと思い込んでやまない種族です。
そんな親バカ全開の私の娘が、某有名ベビー出版社から出ている雑誌の表紙を飾ることになり、こんなに貴重な経験もなかなかない!と思い、備忘および「私の子供もベビー雑誌に載ってみたいな!」と思う方々の参考になればと、応募から採用、撮影、雑誌に掲載されるまでのエピソードをnoteにしたためてみようと思います。
※なお、個人情報保護の観点から、具体的な時期や掲載された雑誌名などは伏せております事、ご了承願います。また特定出来そうな部分につきましてはフェイクを入れている場合もございます。※
きっかけ
娘は産まれた時から大仏系美少女として、それはそれは両親に愛されて育ちました。色黒だし、お猿さんみたいで似合う色は灰色。パステルピンクを着せてみようものなら、なんでしょう、なんとも言えない感じになるタイプでした。そっと灰色に着替えさせようみたいな。
ところが3か月ぐらい経過したところ、
「あれ?色白じゃない?」
「うそ、目が二重になった。」
「頬にお肉がついて、なんだか天使みたい」
と、お顔が激変。ベビーカーに乗せていてもよくかわいいと褒めていただいたり、何よりもあのパステルピンクが一番似合うようになったんですね。
赤ちゃんの成長恐るべし。
そんなかわいく成長する娘を見て、親ばか心がむくむく・・・しないわけがない!
「娘、ベビーモデルいけるんじゃ・・・!」
もうね、娘のことになると恋は盲目状態ですよ。
気が付いたら、グーグル先生でベビーモデルを検索していました。
調べてみたところ、ベビーモデルには2通りあって、純粋に応募者から選出する「①読者モデルタイプ」とモデル事務所に所属する「②事務所モデルタイプ」があります。
「②事務所モデルタイプ」はオムツのパッケージやCM、あとはNHKの「いないいないばぁ」などはこのタイプです。将来子役などを考えている場合は、事務所によるレッスンサポートもあるみたいなので、こちらの方が良いかもしれません。
しかし、私はそこまでは本格的には考えておらず、「記念になれば・・・」ぐらいの気持ちでした。そんな私にぴったりだったのが「①読者モデルタイプ」のベビーモデル。
こちらは、読者から直接応募することのできるベビーモデルです。「②事務所モデルタイプ」に比べると初期投資0円!と、とても手軽。宝くじ感覚で応募することができます。この募集形態を採用しているのがBenesseから出ているベビー雑誌です。
ベビー雑誌と言えば!赤ちゃんと言えば!の、あの「たまひ〇」です!
これは応募しない手はないですね。ただし、「たまひ〇」に応募するにあたり、気を付けることが1点あります。
私は初回の読者モデルへの応募が「たまひ〇」だったので、問題はなかったのですが、「たまひ〇」の読者モデルは他の雑誌やTV、インターネット媒体で既にベビーモデルをやっている場合は応募することができません。
「たまひ〇」側がどのように調べているかはわかりませんが、他社でベビーモデルをやっている場合は採用されても不採用となる場合があるので、ご留意ください。
応募
「たまひ〇」の読者モデルの応募は「はがき」と「インターネット」の2種類あります。どちらが採用されやすいとかはあまりないと思います。
ちなみに私は、ラクなので「インターネット」で応募しました。(リンクは以下です。)
ただ、応募する企画がたくさんありますよね。
この企画に応募したいというものがあれば良いのですが、とりあえず雑誌に載れば良いというのであれば、『「ひよこクラブ」読者モデル係』に応募するのが良いかなと思います。
私は、初めからあわよくば表紙狙い(図々しくてすみません)だったので、表紙募集を探したのですが、そういった募集はなく、『「ひよこクラブ」読者モデル係』に応募したところ、結果的に表紙に採用されました。
記載事項は意外とたくさんあります。こうすれば採用される!という必勝法はありませんが、ご参考までに私の応募時の記載とその考察を列記します。
(主観ではありますが、この項目は重要!と思うものについては「★」マークを付けています。「★」3つがとても重要という意味です。)
1.赤ちゃんの顔と全身が良く分かる写真(3枚)★★★
言わずもがな、最重要事項です。
ママが撮影した数千枚、数万枚の中からまず直近に撮影した奇跡の20枚を選出してください。そして、その20枚の中から以下の条件をもとに20枚を3枚に絞ってください。
① 目がぱっちりしている写真
② 笑顔の写真
③ 全身が分かる写真
おそらく、親が可愛い!と思う写真って笑顔の写真なので、②のパターンで揃えがちだと思います。けれども、笑顔の写真って実は目の大きさが全然わからないんですよね・・・。
過去の「たまひ〇」の表紙を見ればわかると思いますが、比較的お目々がぱっちりの赤ちゃんが採用される傾向があります。うちの子は目が小さくても十分可愛い!と思われる親御さんもいらっしゃると思いますが、表紙になる以上人々を一瞬で引き付けるインパクトが必要になるため、お目々をぱっちり開いている方が大人の事情により有利であることは確かだと思います。
なので、①の条件を満たす娘の写真はとにかく目を大きく開いている写真にしました。(ここではあまり笑っていなくても大丈夫だと思います。娘の場合は半笑いでした。)
次に②の条件を満たす写真です。こちらはもう親が一番かわいい!!!と思っている渾身の1枚を選んでください。ここではにっこり笑顔でも大丈夫です。
最後に③の全身写真ですが、月齢によっても変わってくると思います。娘はお座りの全身写真を選びましたが、低月齢でお座りがまだの場合は、寝転んでいる写真の方が自然だと思います。
また、余談ではありますが、選択する写真は日常的な写真がベターかと思います。写真館で撮影した写真やドレスなどを着た特別な場面の写真を送りたいのはやまやまですが、雑誌の企画は日常生活に密着したものばかりです。そのため、その日常を想起しやすい、日常の一コマを撮影したものが良いと個人的に思います。
さあ、渾身の3枚を選びました。ここで安心してはいけません。
問題はアップロードする順番です。インターネット応募では顔が良く分かる写真を1枚目にアップするのですが、①と②のどちらを応募するかがとても重要です。
採用する側は1日に何千枚、何万枚もの赤ちゃんの写真に目を通します。おそらくこの時、1枚目の写真しか見られていないと思うんですよね。1枚目が「いいな!」となったら、2枚目・3枚目の写真を見て判断していると思います。
その点を踏まえると、1枚目にアップすべき写真は「他人を惹きつける魅力のある写真か否か」という観点で判断してください。私もこの選択は悩みましたが、娘の場合はやはり笑っている顔が一目見て「かわいいいいいい!!!!」と思う1枚だったので、②の写真を1枚目にアップしました。
※応募する項目には3枚目は「その他、お部屋の写真がわかるもの」とありますが、これは自宅撮影を考慮したもので、私は自宅撮影NG(後述)にしたため、3枚目は娘の可愛さを補足する写真(自由)と判断しました。
2.何かメッセージ★★
こちらは、仮に「1.」の写真で選ばれた場合に、採用担当者が目を通す想定で記載しました。ご参考までに私の記載した文章は以下です。
『娘も〇ヵ月になり、とても穏やかでよく笑う子に成長しています。保育園にも毎日元気に通い、先生たちにもとてもなついています。同じ月齢のお子さんを持つ方々、これから子育てをされる方々の参考になれば・・・、そして娘の良い思い出にと思い、今回応募させていただきました。よろしくお願いいたします。』
この文章で私が何を言いたかったか・・・それは、
娘はよく笑い、落ち着いていて、元気で人見知りしませんよ!!!!
ということが言いたかったのです。もう、お分かりですよね。
採用され、いざ撮影となった場合に編集者の方が困るのは、子供が泣いてしまい、思うような写真が撮影できないこと。また、急な病気により、撮影がキャンセルになってしまうこと。
特に小さな子はお母さん以外が抱っこすると泣いてしまったり、場所が変わってしまうと機嫌を損ねがちです。そして、熱を出して、体調を崩してしまうことも頻繁にあります。これは子供である以上当たり前のことです。だからこそ、編集者の方もそのことが一番気になるのです。
なので、もし撮影になったとしても、落ち着いて撮影に参加できる子供ですよ、頻繁に風邪をひくタイプではないですよということをさりげなくエピソードを交えてこの項目で、編集者の方々にお伝えしました。
(でも、嘘はいけないと思うので、あくまでご参考程度でお願いします。)
3.Instagramのアカウント名、フォロワー数★
こちらはひよ〇クラブさんのinstagramのアカウントで採用する場合に使う項目だと思います。
何を隠そう私(Ray)はインスタのアカウントは持っているものの、更新は2年前から止まっており、フォロワーも数人!笑
とてもではないですが、ご紹介できるようなものではなかったので、アカウントを持っていないと回答しました。
Instagramのアカウントをお持ちで、フォロワー数が多い方は、こちらでの採用もあるかもしれませんね。
4.自宅での撮影について★
こちらは正直に記載しました。
我が家は都内のマンション住まいなので、そんなにベビールームと言えるほど広い子供部屋を持っているわけでもないため、NGとしました。
「3.」以降の項目については、全てOKとすれば、採用される確率は確かに上がると思いますが、私は今回あくまで表紙採用が狙い(強気w)だったので、自宅での撮影や家族での撮影についてはその時の状況をそのまま記載しました。(私と娘の撮影はOKだけれども、夫は不在のことが多いためNGにしました。)
5.お子さんの情報★
こちらは、採用されて衣装がある場合などに参考にされる項目かと思いますので、応募時点のお子さんの身長体重をそのままご記載ください。
(実際に衣装があるような撮影の場合は、撮影前にサイズの確認が行われます。)
6.ママの情報★★
ここで一番大切なのは、「撮影可能日」です。
もし採用されたとしても、撮影日が平日だったりする場合もあります。そのため、この「撮影可能日」には限りなく「いつでもOK」の記載をすることが望ましいです。
私の場合は、応募時が復職したばかりであまり仕事も忙しくなく、お休みも取得しやすかったので、「平日も休日もいつでも大丈夫です。」と記載しました。
後程記載していますが、最初の採用では撮影日は土曜日の午前中で、次の採用では撮影日は水曜日の午前中でした。
7.パパの情報★
家族での掲載を目指す場合はこちらも「撮影可能日」は「いつでもOK」とする方が望ましいと思います。
私の場合は、夫が激務系ワーカーだったため、「平日不可、休日可能だが、場合によっては不可」と正直に記載しました。
8.兄弟の情報★
娘は1人目なのでそのように記載。
恐らく、兄弟企画などがあればお声がかかるのでしょうね。
9.匿名希望の場合★
この項目は少し悩みました。
もし、採用された場合は本名が後世まで残ってしまうので・・・。
デジタルタトゥーという言葉もありますし・・・。
ただ、過去に表紙に採用された子はほとんど実名です。ここは雑誌に載る以上避けて通れないかなと思い、私の場合は実名可としました。採用に影響があるかは不明です。
10.電話番号★★★
最後!と思って安心していませんか??
この項目、めちゃめちゃ重要です。
ここに記載する電話番号は100%取ることのできる電話番号を記載してください。私は私用携帯は絶対に取る(保育園の呼び出しもこちらに設定)ので、私用携帯の電話番号を記載しました。
採用されたとしても、その連絡を受けることができなければ、すぐにそのおハチは他の候補者にまわってしまいます。
ここでは、確実に連絡を受けることのできる電話番号を記載してください。(ちなみに採用連絡の際の電話番号は03~から始まる番号で、私の場合はいつも15時ぐらいの夕方にかかってきた記憶があります。)
以上が応募の際の留意点です。
編集者の方々は上記項目をチェックして、月齢や両親の参加可否をもとに、この企画にはこの子、表紙にはこの子というのを決めていきます。
ただし、番外編としてもう一つ大切な応募要項があります。
それは、「住所」です。
撮影する場所(特に表紙等)は都内某所(山手線の内側のどこか)で行われます。そうなると、当然関東圏、あわよくば都内に住んでいる人が採用される確率が高くなると想定されます。
とはいえ、関東以外に住んでいる人は雑誌に載ることができないのか?というとそうでもありません。応募した写真をこの企画に使っても良いですか?または、こういった写真を(パパママが)撮影してそうすることはできますか?という掲載方法もあるためです。
しかし、撮影を伴う企画になると、撮影所に来てもらう関係上どうしても関東圏に住んでいる人の採用率が高くなることは否めないと思います。(ちなみに、表紙撮影の場合は謝礼(後述)はありますが、交通費の支給はありません。)
以上が、応募についてのまとめになります。
お伝えしたいことがありすぎて、この項目だけでもかなり長くなってしまいましたが、まだまだ続きます!
採用!でも断念!
さて、応募が完了しました。
では、いったいいつ採用の連絡がくるの??
3日後? 1週間後?? 1ヵ月後???
平均的なことしか言えませんが、だいたい2か月後ぐらいに連絡が来ます。
娘のときも2か月後に突然電話がかかってきて、一瞬なんのことだっけ??と思った記憶があります。
直接「たまひ〇」の編集者の方から連絡がきて、娘が知育おもちゃで遊ぶ様子を撮影したいという旨を伝えられました。
その時はちょうどスーパーでお買い物中。
娘の月齢を確認された後、最近の様子(つかまり立ちはできるか?、おもちゃを使って遊ぶか?)をお話したりしました。そして話が盛り上がってからの、撮影日の調整です。その時はちょうど2週間後の土曜日の撮影を提示されました。
携帯のスケジュールを慌てて確認したところ・・・「温泉旅行」の予定が・・・T T
家族だけの旅行であれば速攻キャンセルしていたのですが、義理の両親と一緒の旅行だったため、これはキャンセルダメなやつ・・・(義理の両親には「たまひ〇」に応募したことを言っていない)と思い、その時の連絡は泣く泣くその場でスケジュールが合わない旨を担当の方に連絡し、その採用連絡については断念しました。
こればっかりは本当に難しいですよね・・・いつまでも予定を入れないなんてこともできないですし。
ここで、娘の表紙デビュー(まだ言ってるw)の夢はいったん潰えたわけです。さすがの私も諦めました。。。
再度、採用連絡!
しかし・・・・・!!!!
奇跡というのは起こるものですね、そこからさらに4ヶ月後!!!!笑
仕事をしていたら、知らない番号から電話がかかってきたので、保育園かな?と思って出ると、また「たまひ〇」の人!!!
こんなこと、ある?
しかも今回はななななななんと「表紙採用!」(候補)
もうドキドキが止まりませんでした。もう「たまひ〇」に載ることさえ諦めていたのに。またチャンスが巡ってくるなんて!しかも今回は「表紙」。もう送付した写真からかなり顔も姿かたちも変わってしまっているけど大丈夫!?と思わずにはいられませんでした。
でも、実際には1度採用された子がまたしばらく経ってから、他の企画に~ってこともあるみたいですね。なので、本当に採用については忘れたころに来るし、気長~に待っている(むしろ忘れとく)ぐらいがちょうど良いかもしれません。
ちなみに、舞い上がっていた私ですが、娘の表紙採用は確定したわけではなく、この時点では候補の1人に選ばれたというだけになります。しかし、表紙にならなくても雑誌のどこかには載るとのことで、オリンピックで言うところのメダル確定ってやつです。
実際には候補者は娘ともう一人いて、撮影した写真でどちらか良い表情の方が採用されるという流れでした。
やはり、子供の撮影となるとその子が泣いてしまい、撮影にならない場合も多々あるようで、表紙などの重要な撮影の場合は必ず何人かの候補が選ばれるようです。
何万人、何千人もの候補から最後の2人に選ばれるなんて・・・!
娘、すごい!
夢にまで見た表紙デビューがあともう少し!
ここは表紙になるとならないでは、雲泥の差!!!と思い決意を新たにする私。
そして、伝えられた撮影日は1週間後の平日午前@都内某所。
前回の時よりも1週間も期間が短い・・・。
うーん。そして撮影日は仕事。
えーい、半休取っちゃえ!(職場ごめんなさい。)
撮影前
無事に、撮影参加が決定した娘。
残された時間は1週間。今だから言えるのですが、1週間で人見知りを治すことは難しいですし、知らない場所でメンタルを安定させるよう訓練することもなかなか難しいです。
いまできること、それは笑顔の引き出しを見つけること。これに尽きます。
娘ちゃんの、これだったら絶対に笑ってくれるを見つけるのです。
我が家の場合は、「からだダンダン体操」とアンパンマンのお人形でした。普段はYouTubeはあまり見せていなかったのですが、今は非常事態。
解禁しました。
何度も何度も見せるうちに、娘は体操の動画を流すと満面の笑みで踊りだすように仕上がりました。笑
他にも音の出るおもちゃや好きな音楽、ぬいぐるみなどを用意していくと良いと思います。
撮影日が迫ってくると、担当の編集者の方から、洋服のサイズ確認と体調確認の連絡が来ます。洋服のサイズ感って結構全体の印象を左右するので、ジャストサイズを把握しておくと良いですね。(靴のサイズもお忘れなきよう。)
なんだか、娘、タレントになったみたい♡ と、勘違い道をばく進するママでした。
また、撮影前の準備としてもう一つ重要なのが、帯同するメンバーです。我が家は夫が仕事で行けないため、私一人かな?と思っていたのですが、実母が行けるとのことで、3人で撮影に向かいました。
ですが、できれば帯同するメンバーは子供+大人2~3人ぐらいが理想かなと思います。
というのも、撮影の現場は大人が10~15人ぐらいいて、場所もいつもとは違う場所なので、完全にアウェイなんです。なので、少しでもホームの状況を作っておくことはお子さんが安心して撮影に臨むためにも非常に大切なことだと思います。
撮影日当日
さぁ、いよいよ撮影日当日です。
ばっちりにおめかしした娘と私と母。
撮影スタジオに到着すると、ベビーカーを押したもう一組の夫婦がそこに・・・。そうです、もう一人の候補のお子さんです。
単純にもう一人の候補の子は別日で撮影をするのかなと思っていたのですが、実際は2人まとめての撮影でした。そりゃそうですよね、スタッフが読者モデルのために2日も撮影の場を用意するわけにはいかないですもんね。
もう一人の候補の子も娘とほぼ同じ月齢で、やはり、とーっても可愛かったです!!!こんなに可愛かったら読者モデル応募しちゃうよね!!!そして採用されちゃうよね!!!って思いました。
ただし、表紙になるのは娘かその子かのどちらかなんです。
うちの子も十分可愛い!と、思い直し、スタジオに入りました。
スタジオではすでにカメラマンやメイクさん、編集担当の方がいらっしゃって準備をしていました。もう一人の子はスタジオに入るなり、いつもと様子が違うことに泣いてしまい、娘も表情や行動がとても警戒している感じになっていました。
目はきょろきょろしているし、ずっと下唇を噛んで、ばぁばから離れない娘。
これはまずい。
ほどなくして、スタッフの方が撮影の時の洋服を選んでほしいと来たので、娘が一番よく似合うパステルピンクを選択しました。すると必然的にもう一人の子はパステルブルーの服になってしまったので、こちらが先に選んでしまって何やら申し訳ない感じに。
ちなみに、お洋服のブランドはZARAでした。
ZARAには我が家も結構お世話になっているのですが、こんなに可愛いお洋服あったかしら?というぐらいかわいくて、娘にもとっても似合っていました。やっぱりプロが選ぶコーディネートは違うのねぇ。と妙なところで感心してしまいました。
後日ZARAのサイトで確認したところ、同じデザインの服があったので、記念に購入したのは言うまでもありません。
娘がお着換えをして待っていると、もう一人の子がずっと泣いているため、娘の撮影を先に実施することになりました。とはいえ、娘も撮影中はずっと緊張していて、泣きはしないものの、目は不安を訴え、口はへの字に曲がったままでした。全然いつもの可愛いはじける笑顔の娘じゃない・・・。その時は調子が出ないまま、娘の撮影(前半)は終わりました。
一方でもう一人の子はまだ泣いている状態でした。時間もおしているので、撮影に入ってもたまに泣き止むものの、すぐにママのところに戻ってしまい、お手上げ状態。すると、女の子をあやすためにスタッフの方がシャボン玉を吹いたんですね。そしたら、もうその場にいる全員が幸せになるぐらいの笑顔がその女の子から溢れ出たのです・・・・!!!
結局その後、娘は徐々にスタジオの雰囲気に慣れ、「からだダンダン体操」の助けもあり、ややひきつった笑顔を引き出すことができたのですが、その場の雰囲気では完全にもう一人の子が表紙だなぁという感じでした。一緒にいた母もそれは感じていたみたいです。
ちょっと主観的な内容になってしまいましたが、撮影で良い表情が出るかは本当にその時の運とタイミングで左右されると思います。あとは子供の性格。子供は防衛本能として、知らない人や知らない場所に来ると泣いてしまうのは当たり前です。そしてママの不安やいつもと様子が違うことをいち早く察知するのも子供です。ここは落ち着いて、何事もなかったかのようにママがいつも通りに振る舞うことが一番だなと思います。
一点反省するとすれば、私は事前に伝えられた通り、集合時間である10時の10分前である9時50分にスタジオに到着したのですが、その場の雰囲気に少しでも慣れさせるために、9時30分ぐらいに到着しておいた方が良かったなと思いました。(あまり早く到着してもスタッフの方が困ってしまうと思うので、集合時間の30分前ぐらいがぎりぎりのラインだと思います。)
あと、私と母は娘をあやすことで精一杯だったのですが、もう一人の候補の子のご家族はママがあやして、撮影の様子をパパが携帯カメラで撮影していました。
終わってから気づいたのですが、娘の撮影風景を撮影することを完全に忘れていたので、やはり帯同する人数は少しでも多い方が良いなと実感した次第です。
撮影が終わり、謝礼(3000円)とたまひ〇のグッズをもらい、スタジオを後にしました。
撮影時間は3時間弱。長いような短いような。帰り道は、表紙は無理だろうね・・・と母と話しつつも、娘ちゃん泣かなくて偉かったよね。こんなに小さいのにお金稼いじゃった!と娘を褒めながら帰りました。
表紙採用の連絡
撮影から1ヵ月ほど経ったころ、再度編集者の方から電話がかかってきました。まぁ、表紙はもう諦めていたので、笑顔の写真データを1枚ぐらい貰えないか頼んでみようかなとか思いながら、お話していたところ、
「娘ちゃん、今回〇月号の表紙が決まりました。」
と。
「ええええええええええ!!!」
思わず、絶叫。信じられない。
ずっと口曲がってたのに!?もう一人の子じゃないの!?
子供の名前、間違えてない!?
よくわからないけど、表紙ってすごーい!!
と、改めて歓喜。
母にも連絡し、二人で歓喜。
〇月〇日に発売だけど、それより前に「〇△□」という雑誌の予告に表紙が掲載されるようで、その許可をもらうための電話でした。
しゅ、しゅごい・・・娘が表紙デビューしてしまう・・・!!
失意から一転、我が家は歓喜の渦になりました。
発売日前
正確には、関連雑誌「〇△□」の発売日前ですね。
そこで初めて、娘の表紙が解禁されるので。
日付が変わると同時に、Amazonでその雑誌をダウンロードし、中身をすっとばし、最後の関連雑誌予告を見たところ・・・
いる!!!娘がいる!!!!
でも・・・!!!
口がへの字!!!!!!!
なんで!!これが!!表紙なの!!笑
娘が採用されたということは、何か奇跡の1枚が撮影された写真の中にあったのだろうと、母と話していたのですが、まぎれもなくあの時の緊張が前面に出た表情だったことに驚きを隠せませんでした。
もう、表紙ってよくわかんない!笑
きっと、表紙に採用するにあたっては、その時の雑誌のコンテンツのイメージなどがあるのかな?という結論に至りました。それにしてもこんなクールな表情で良いのだろうか・・・まぁ読者モデルだし、いいのかな。
とりあえずは、表紙が解禁されるまでは、娘が採用されたことが半信半疑だったため、これにて確定となり、友人や親せきに、娘が表紙になるという情報を解禁しました!
発売日
最近はAmazonがあるので便利ですね!
私は保存用、閲覧用、布教用として、3冊をAmazonで予約購入し、同じAmazonでKindle電子版も購入しました。実際に娘が表紙になった雑誌が本屋さんに並んでいたり、Amazonの検索で出てきたりすると、なんだかとても不思議な感覚になりました。九州や神奈川にいる兄弟も本屋で購入したみたいで、ああ、本当に全国に娘の雑誌があるんだなぁと実感しました。
余談ですが、義実家のご両親はご近所への配布用としてのべ15冊を購入したようです。
恐るべし。
最初、義両親は雑誌モデルに応募したことをあまり快く思っていなかった雰囲気だったのですが、いざ、実際の表紙を見たら感動したようで、とても喜んでいました。
さて、実際に私も雑誌を手に取り、中を見てみるともう一人の候補の子も載っており、やはりとても良い表情でした。そして、可愛い。
きっと、最後の二人の候補に残ると、表紙になるかならないかなんて、本当に「運」でしかないのだなぁと思います。大人の事情もあるでしょうし。
だから、表紙になりたいだなんて親のエゴそのものでしかなかったなと、一人反省してしまいました。
後日談
今回軽い気持ちで応募した、読者モデルでしたが、採用されてから撮影、表紙になるまで期待や落胆、諦め、歓喜といった感情の起伏がたくさんあり、我が家ではちょっとした大騒動でした 笑
私の方の92歳になる祖父は、それはそれは喜んでいて、こんなに嬉しい事は人生で初めてと言わんばかりでした。毎日のように眺めて、穴が開きそうという喜ばしい連絡をもらい、ここで初めて読者モデルに応募して良かったなぁと実感できました。
祖父の寿命が5年は延びた気がする。(失礼 ^^;)
そして、通っている保育園には伝えようかどうか迷ったのですが、親ばかだと思われてしまいそうだったので、私からは伝えませんでした。
けれども、娘とよく遊んでくれている保育士さんが、たまひ〇のインスタをフォローしており、雑誌紹介でインスタに流れてきた娘に気付いたようで、そこから園長先生にも話が行き、「園でも購入しましたよ~!」と園長先生が連絡してくれました。
メディアの拡散力ってやっぱりすごいですね。
いろんな不安や葛藤はあったものの、周囲の反応が私の想像する以上だったので、なかなかない経験をさせてもらったのだなと、少しプラスに考えることができました。
そんな親の心を知ってか知らずか、娘はすくすくマイペースに成長しています。考えてみれば、私が勝手に応募して、何も知らずに撮影を頑張ってくれた娘には感謝しかありません。
表紙になった話を友人や知り合いにすると、子役や芸能事務所に登録すればよいのに!と言われたりもしますが、正直なところ、しばらくはもういいかな!という感じです。
やっぱり、いいところまでいくと親も期待しちゃうんですよね。そして、だめだったら勝手に落胆しちゃう。娘ちゃんもっとこういうふうにしなよ、みたいに自分の思い通りに動かそうとしてしまう。
今までは、娘の意思を尊重する育て方をしてきたつもりだったけど、きらきらした人参が目の前にあるとわかると、それを親が欲しいだけなのに、子供に取るように期待しちゃう自分がいて、感情をコントロールするのが難しいなって思いました。
親が見ている方向と、娘が見ている方向は全然違うのに、無理やり方向転換をさせるのは良くないなと。ちゃんと娘が見ている方向を意識しながら、親子で足並みを揃えていかないと良くないなと。
そういう反省も全部ひっくるめて、読者モデルに応募してよかったなと思う今日この頃です。
これから読者モデルに応募されるママさんやパパさんにもそういう葛藤が少なからず出てくると思います。その時にはどうか立ち止まって、参加しているだけでも偉いねって、お子さんを褒めてあげると良いかもしれません。
偉そうに語ってしまいましたが、私が今回の経験を通してお伝えしたかったことは以上になります。
前半と比べると、後半は少しネガティブな内容になってしまいましたが、長文・駄文をここまでお付き合いくださり、どうもありがとうございました。
Ray