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「正しさ」は「面白さ」に一生勝てない

SNSの発展などによって
割と監視社会感が強まっている感じがして

より正しい選択を
しなきゃいけないような
世の中になっているように思います。


たとえば
ハラスメントなども
どんどん増えていっているように

より他人に迷惑をかけないように
正しい生き方
正しい所作を求められる。


保育園に子供を通わす
親御さんもよく

「うちの子は普通ですか?」

と心配したりする。


お利口さんに育った
子供や部下を

「どこに出しても恥ずかしくない」

と表現する。


本人が自分自身がどう思っているか
よりも

より正しさや
常識的な存在でいられるように
育てたり教育をしたがりますが

それって
本人の人生の満足度や
幸福度と比例するかというと
そんなこともない
んですよね。



精神科病院で仕事をしていると

むしろ過剰に親の期待に応えようとしたり
集団に無理して
適応しようとした結果
精神的に疲れてしまったり

自分自身を見失う人と
多く出会います。


だから
多くの人が

「自分は何がやりたいのかわからない」

と悩むんだと思います。


私も学生時代
音楽が好きで
音楽に関する仕事を
したいと思っていましたが

親から稼げない仕事だからと
そんな夢ばっかり見てないで
食いっぱぐれない仕事に就け


やりたいことより
正しいことを強いられ

結果として
ものすごく後悔した身なので

自分の中にある〝欲〟や〝快〟は
大事にしないといけないなと思います。


◯「正しさ」に納得感があるとは限らない


他人を説得する時
こういう状況になるから
こうした方が良い

と正論を説明されたとして
納得できる場合もありますが

ただ何となくだけど
私はそれはしたくない
私はこうしたい

という判断は大事にした方が良い。

スポーツの世界でも
以前は

監督がバンドのサインを出したのに
サインを無視して
ホームランを打ったとして

その是非について問うと

監督の命令に従わずに
個人プレーを選択するのは
組織としておかしい

という価値観が多かったように思いますが

2015年のラグビーワールドカップ
日本と南アフリカ戦で

監督は同点狙いて
キックの指示をしたけど

フィールドにいる選手は
逆転を信じて
スクラムを選択して
逆転勝利を収めたことが
賞賛された、ということがありましたよね。


周りの人が
こういうからこうした

じゃなくて

自分はこれがしたい
と自己決定感を持つことで
自分の選択に自信を持てるようになる。


親からの勧めで
夢を諦めたとしたら

その選択に対して
いつかきっと後悔するものだとも思います。


◯自己決定感が自己肯定感を高める


自己決定感とは
自分自身が自分の人生について
決定権を持っていると感じる能力

なんですね。


自己決定感が強い人は
自分の人生について
自己決定権を持っている
と感じる
ため

自分の価値や能力を信じることができ
自己肯定感が高まることがあります


具体的には
自己決定感が強い人は
自分の意見や価値観に基づいて
選択を行うことができるので

自分が何を望んでいるのか
何が自分にとって重要なのか

を明確にすることができる。


「正しさ」を分解すると

社会にとって正しいこと

なので
社会的に望ましい答えなんですね。

逆に自己決定感を持つことは
自分自身の目標や価値観に沿った
生き方ができるようになります。


自分自身を信じ
自分自身に対して
肯定的な評価を
することができますから

自己肯定感が高まることに
繋がるわけです。


自分の中から
「面白い」
「やってみたい」
「気持ちが良い」

と湧き出てくる感覚には
敏感になっておいた方が
自己肯定感も高まるよね

というお話でした😌

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玲/精神科ナース
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