ConnecTrip Tour 山形公演 昼公演 1/2
昼公演は現地、夜公演は配信で視聴。昼公演のレポート
※ヘッダーは公式Xより
会場(やまぎん県民ホール)
クラシックのコンサートや演劇も行われるだけあって音響は今まで現地に行ったアイマスのライブの中でも最上位。
ASOBITICKET
ASOBITICKETでの入場は初めてだった。e+とは違いブラウザからサイトを開いてQRコードを表示し係員がリーダーで読み取るとレシートのようなチケットが発行される仕組み。電波が悪い場所や大規模な会場だと早めの入場をしないとかなり時間がかかりそうだ。
レシートみたいではあるが物理的なチケットが手元に残るのは嬉しい。物販のチケットケースも活躍しそうだ。
席番
4列目という非常に近い席番だった。しかも1列目の席がなくなっていたので実質3列目。自分で引き当てたチケットの中では最も前の席だ。今まで必須だった双眼鏡が初めて不要になった。ステージまでは5mぐらいだろうか。
周りの人も皆席につく度に「近い…」とびっくりしている様子だった。
座席はホールなので前から後まで傾斜がついておりクッション付きで非常に快適。千鳥配置で前の人の頭が気になることもない。
異次元フェスが2F最後方だったので席運の帳尻合わせだろうか。
ステージ
ステージ構成はシンプルでバックモニターはなく背面にツアーロゴのパネルとアーチ状のフレームに固定された照明、短冊状のLEDパネルが4本垂れ下がっているのみ。
他の会場もコンサートホールかZeppなのでこの構成は変わらないだろう。
開演前
いつも通り客入れ前のBGMが流れていたがNightwearやミラーボール・ラブといった出演アイドルの参加曲が多く流れていた。
開演前のアナウンスはデア・アウローラ。こういったところもユニットライブとしての期待を高めてくれる。
美波が「大人な公演」と言っていた(ライブ中キャストも言っていた)が、ライブ毎にコンセプトがあるのだろうか。
アナウンスが終わるとBGMのNightwearがフェードアウトし「トキメキは赤く甘い」が流れる。粋な演出。一斉に赤いペンライトを掲げ「山形りんご!」とコールを入れる。落ちサビでボリュームが上がり(毎回のことだがこれは客入れ後の最終音量チェックのためなのだろうか?)いよいよライブが始まるという高揚感で会場が満たされていく。
セットリスト
00 Overture
今までのライブとは違い音楽とLEDパネルにユニット名と所属アイドルの名前が順に表示されるシンプルなもの。
ダンサーやレーザー投影、バックスクリーンの映像を用いて会場全体で世界観を作り上げていくのではなくあくまでコンセプトの「より近い距離で密度の高いライブ」を実現するため肉眼でステージしか見なくていい環境を選んだのだろう。
(思えば映画館でLVを見るのは家でコメントやXをしながら見るのとは違い(半ば強制的に)配信画面のみを見るという楽しさがあった。)
最後にキャストが現れ各ユニットのポーズでキメ。
配置は下手から藍原ことみ(一ノ瀬志希)、髙野麻美(宮本フレデリカ)、山下七海(大槻唯)、河瀬茉希(桐生つかさ)、二ノ宮ゆい(八神マキノ)、洲崎綾(新田美波)、飯田友子(速水奏)
衣装はデレステイベント時の特訓後カードを再現したもので
レイジーレイジー:レイジーエゴイスト
デア・アウローラ:アウローラ・ブレス
ルビーカウンテス:カウンテス・オブリージュ
という名称らしい。
衣装の再現度が素晴らしく、キャストが暗がりの中登場する度に歓声が上がっていた。4thライブSSAの時の初めて個人衣装で出てきた時の高揚感を思い出す。
01 レッド・ソール(全員)
予想外も予想外の選曲。1曲目はツアーのテーマ曲であるComt to youか「旅」がテーマで台湾公演のテーマソングでもあるVast Worldだと思っていた。
そもそも河瀨さんの第一声で始まる曲のためあまりにも違和感がなく、オリジナルメンバーは河瀨さんのみとか全体曲として歌われるのは初とかそもそも1曲目レッド・ソールってとか色々な感情が後から押し寄せてきた。
14時開演といういつもと違う雰囲気はあったがこの曲で一気にステージ上の世界観に引き込まれた。
ユニット毎の歌いわけやターンが多い振りも手伝って7名の衣装や歌声がよく分かる。
出演者数が少ないからこそユニット曲を全体曲としてできる贅沢。
MC01(全員)
MCというより挨拶(開会宣言?)改めて7人って少ないなと思う。
02 サニードロップ(山下七海(大槻唯))
この曲を現地で見るのは初めて(そもそも有観客で披露したのは7th名古屋Day1のみ)
大槻唯らしく会場中を巻き込むようなパフォーマンス。サニードロップはテンポがRadio Happy(BPM132)よりゆっくり(BPM108)なので会場を軽快に歩きながら歌う姿や会場の小ささも手伝って客席への煽りも会話に近い距離感ですごく雰囲気が良い。
03 き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait!(髙野麻美(宮本フレデリカ))
昼公演のセットリストの中では秘密のトワレに次いで披露回数の多い曲。
なんというジャンルの曲になるんだろう。不思議な空気感の曲。
前曲のサニードロップが唯らしく客席まで巻き込んでいく曲ならこのき・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait!はステージ上で楽しむフレデリカを観るような感覚。
真っ赤なパンプスが街道を歩く雰囲気にピッタリで髙野さんの笑顔のパフォーマンスと合わさって非常にかわいらしい。
公演ごとバックスクリーンやダンサー、客演の有無で大きく表情を変える曲なので今後も楽しみ。
04 アタシガルール(河瀬茉希(桐生つかさ))
燿城夜祭に次いで2回目の披露。燿城夜祭ではダンサーを従えて社長業もこなす桐生つかさを演出していたが今回はダンサーなしでスタンドマイクのみ。
河瀬さんの力強い声で「行くぞ!」と煽りが入るため思わずロックフェスよろしく拳を突き上げたくなる。
「わがままでごめん アタシガルール」と一切悪びれてなさそうに自信満々で歌う姿が桐生つかさらしい。
05 Secret Daybreak(デア・アウローラ)
ユニット曲の中ではオリメン披露がかなり多い方の曲なんかじゃないだろうか。
この曲の醍醐味は何といってもデュオならではのハーモニーで今回の会場がホールというのもありハーモニーを最大限堪能できたのが良かった。
衣装も古代ギリシャを思わせる白い布を纏ったような衣装ですごく美しい。
レイジーレイジーやルビーカウンテスのユニット曲が夜のイメージなこともあり対象的に白や青を基調にした衣装やライティングも相まって朝焼けの荘厳さを感じられる。
MC02(ルビーカウンテス)
山形トーク
・山下さんは山形に来たことがあり天童市の左馬の駒を持っている
・お土産タイムですごい形相(スタッフ談)で漬物を見ていた河瀬さん
・お土産を買うことを想定しておらずバス待機(ソロ)だった二宮さん
06 クレイジークレイジー(レイジーレイジー)
この曲は初めて聞いたのはSS3Aでそのライブは羽衣小町やノーティギャルズらのデュオ曲の初披露も多く、やっとできたデュオ曲ということもありお互いが向き合う振りも多い中ダンサーを従えてお互い一切向き合うことなくパフォーマンスしていてびっくりした記憶がある。
イノタクさんの曲はダンスミュージックらしくビルドアップやドロップで歌わない部分も多いがそういった部分がレイジーレイジーの蠱惑的な先が読めない魅力的な部分になってる。
取り繕う気もないので普段と変わらない志希と志希とのデュオだからこそ取り繕わずに感情を発露するようなパフォーマンスをするフレデリカ。
07 Voyage(洲崎綾(新田美波))
ホールと言う会場だからこそバラードが映える。前回の披露は7th大阪でアコースティック編成のバンドアレンジだった。生バンドでのカホンでのドラムやウッドベースの音も多分に良かった。
Voyage(航海)と言う名の曲らしく前半の静かな独白のような歌唱からその独白を乗り越え晴れやかな海原へ進みゆく後半への盛り上がりが素晴らしい曲。
洲崎さんの柔らかな笑顔がまるで今までの美波の航海(美波としてのステージング)を回想しているかのような柔らかさで素晴らしかった。
08 ノーチラスソナー -Nautilus Sonar-(二ノ宮ゆい(八神マキノ))
アタシガルールもそうだが燿城夜祭のPV見ると他のコンテンツでステージ経験があろうが個人で音楽活動をしていようがそのキャラクターのソロとしての初舞台というのはいっぱいいっぱいになるものなのだなと感じた。
今回のステージングでは曲が進むに連れて感情の波が大きくなるのが燿城夜祭の時より鮮明で素晴らしかった。
黒を基調にした衣装特に手袋が最後のマキノらしいメガネに手を添えるポーズと非常にマッチしていた。
09 Gossip Club(河瀬茉希、山下七海、藍原ことみ)
レッドソールと同じ一人オリメンがいる中での披露。今回各ユニット曲が大人な雰囲気の中ギャルらしい能天気な歌詞。
セットリスト見返しても昼公演はソロもバラードが多くコールを入れる曲も殆どないためアッパーな曲は盛り上がる。
つかさと志希にもギャルではないにしろ見た目の派手っぽさはあるが何より河瀬茉希さんや藍原ことみさんがすごく似合っていた。
藍原ことみさんの衣装タイトだからダンスが激しいと心配になる。
MC03(レイジーレイジー、デア・アウローラ)
・自己紹介で山形を噛んでしまい応援を貰わなければもう一回できない髙野さん
・デア・アウローラ役と言いそうになる飯田さん
・「(衣装を)着てみてどうですか」を「(山形に)来てみてどうですか」と聞き間違える髙野さん
・衣装を見せるため勢いよく回転する飯田さん(中はショートパンツ)
・美波の衣装の丈が長くて安心する洲崎さん
・レイジーエゴイストはパンプスでシンデレラの衣装としては珍しい
・次が最後のブロック(早い)
10 Night Time Wander(ルビーカウンテス)
燿城夜祭に次いで2回目だが前回は山下さんがいなかったためオリメンでの披露は初。
今回は3人共生歌のためやはりグルーヴ感が段違い。燿城夜祭でも現地で聞いたが山下さんのパートはCD音源を流していたのでパフォーマンスは基本そこに合わせる形でのパフォーマンスになる。なのでカチッと決まってはいるが硬い印象も合った。
スローテンポな曲のため生歌のいい意味でのズレといったライブ感でより気持ちよく曲に乗ることができる。
11 if(飯田友子(速水奏))
6thのメットライフドーム以来2回目の披露。どうしてもHotel Moonsideというシンデレラの中でも金字塔レベルのソロ曲があるため披露に恵まれなかった曲。
今回Voyageと同様ホールでの披露ということもありこういったバラードを聴き入る事ができるのが良い。
速水奏は自分の気持ちを「女は~」って言い換えるあたり大人ほど自立していなくありす程素直にはなれないあたり17歳らしい。
12 秘密のトワレ
今回のライブでは一番披露回数の多い曲なのではないだろうか。恐らくダンサー無しでソロステージは5thツアー以来だと思う。
今回衣装も相まって小悪魔的な可愛さよりは妖しい魅力が大きくなっていた。
藍原さんは髙野さんとは対象的に曲毎に志希の印象をガラリと変えてくる印象はあまりないがこの曲で見せる笑顔はあどけなさが垣間見える。
13 Gaze and Gaze(河瀬茉希、二ノ宮ゆい)
今回のライブでは一番意外な選曲。会場の戸惑いが凄かった。この二人の印象は川島瑞樹と村上巴ほど追って追われてという関係性ではないような気もす。
「不確定要素は楽しもんだもの勝ち」と歌うつかさと「探してる 真実だけ」と対象に照射し反射した電波を拾うことでその正確な形状や相対的な位置を拾うソナーになぞらえて歌うマキノの対称性を描くのにこの曲はぴったりだった。
振り付けでは拳をぶつけ合うことはなかったがそれはフォーリンシーサイドの特権なのだろうか。
衣装も船乗りのようだし白と黒で対照的で曲の雰囲気にぴったりであった。
14 ミステリーハート(FrenchkisS)
ライブ1週間前に突如試聴が開始された曲。デレステでは先にLiPPSがでて最近LiPPSの2曲目まで来たのでFrenchKisSやテンプテーションアイズらへんのユニットは来ない可能性が高いと思っていた。
図らずもこの曲も衣装が白と黒で対照的で方や女神がテーマ、方やエゴイストを冠する蠱惑的なイメージとなっていて曲にあまりにも合っている。
振り付けも片側が歌うパートでは客席から顔を背けたり対象的な振り付けが多かった。
髙野さんのクレイジークレイジーの時のような感情を発露させるような瞬間とき・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait!の時の楽しんでいるフレデリカが綯交ぜになったような曲中での表情変化が素敵だった。
MC04(全員)+お知らせ
・バックスリーンやサブスクリーンがないためお知らせはボードが上から吊るされて登場。(打ち上げガシャ、ミステリーハートデレステ追加と配信、バレンタインガシャ予告(未央、あかり、ありす)、ゆきます)
最後の挨拶(一部)
・藍原さん:オリメンの曲をこんなに間隔狭く歌うのは初めてで緊張した。
・髙野さん:いつもよりフレちゃんPをたくさん探せた。生きてくれてありがとう、長生きして楽しく生きていきましょう。
・山下さん:以前見た山形の虹はここに繋がっていたのかなと思いました。
・河瀬さん:やっぱり近くて照れる。曲中にこんな顔して見てるんだなって丸見えだった。
・二宮さん:燿城夜祭から近い間隔で披露する中で八神マキノらしさってなんだろうと向き合った期間だった。
・洲崎さん:1stの舞浜アンフィシアターを思い出す距離感。何年もやってて美波として円熟した姿を見せたい。
・飯田さん:本当はこちらが元気をあげたいけどたくさん元気ももらいました。
・洲崎さんが(Come to youの前に記念撮影があると勘違いして)プロンプこれで合ってる?と確認してしまったため、一旦挨拶後の名残惜しい気持ちに仕切り直しの指示がでる。
15 Come to you(全員)
先の段取りの勘違いもあるしこの曲の明るさもあってライブがほんとに爽やかに終わることができた。
自分も朝6時に愛知から山形へやってきたので本当にこの曲の歌詞がしみる。切符は全部ネット予約だったので特急券は無かったけど。
「見慣れない駅改札抜けて「到着したよ」あなたに送るもうすぐ会える 待ちきれない急に緊張してきてそわそわ」
と言う歌詞があのライブのために遠出し会場まで向かってゆく感覚をまさに表していて、「今日来れてよかったな」と改めて思った。
またこの曲はキャストの皆さんの笑顔と会場全体のどこに手を振るかもわかる程ステージ照明が明るく一番今回のツアーコンセプトである「より近くに会いに行く」を感じられた。
MC05(全員)
記念撮影といつもの挨拶で締め。
レイジーレイジーの二人がアナウンスで別れの挨拶?をして全プログラム終了。「まったね~ん」とあんなに明るく言われたのと夜公演もあることから会場も名残惜しいというより次の夜公演やここから始まったツアーへの期待が膨らんでいくような空気を感じた。
感想
図らずもツアー初日となった本公演に現地参加できたのはとてつもなくラッキーでありまた、他の公演は(岩手と大阪)については外れてしまっている悔しさが倍増してしてしまった。正直全公演現地行きたくなってしまった。
1公演が2時間弱ということもありライブ後もヘトヘトになってホテルに帰るというわけでもなく地方のお土産や食事も十分に楽しむ時間がある。昼公演なら愛知から日帰りも十分可能なレベル。
キャストは多数いてもライブスタッフは公演別ではないだろうから難しいだろうがこのぐらいの規模の公演はもうちょっとやってほしい。
次の岩手公演もどうなるのか楽しみ。