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ExaWizardsに移籍〜BrainTechを立ち上げます

この度、ExaWizardsに転職することになりました。個人的には、「転職」より「移籍」の方がシックリきます。

このご時世で、入社説明会もオンラインとなるようです。直接のご挨拶も難しいため、社内/社外の関係者の皆さまへのご報告をnoteに書きます。

どんな企業か

ExaWizardsは、「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」ことを目指しています。この「社会課題解決」にフォーカスしている点が、他のAIスタートアップと少し異なる点です。


直近のプレスリリースでも、社会課題に関わるソリューションを提供していることが分かります。


もちろん、優秀なAIエンジニア/データサイエンティストたちが所属しており、アワードもいただいているようです。


そんな企業からLinkedIn経由でコンタクトをいただき、縁があってジョインすることにしました。なんと、LinkedIn経由の採用でもスタートアップ企業として1位のようで、僕もその採用数アップに貢献することになりますww


転職して何をするのか (What)

プロダクト観点では、Care Tech, HR Tech, Robot Techなど様々な「XXX Tech」のAIプロダクトを提供しています。

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これらのTech毎にスタートアップが1社できるような規模感であり、ExaWizardsはそういうスタートアップの集合体のような企業です。また、各Techの事業は、それを出来る人が入社したことで立ち上げることが多いようで、そのような軽いフットワークで動けるカルチャーも魅力です。

僕は、脳科学をベースにした事業「Brain Tech」を立ち上げたいと考えています。上記の「XXX Tech」の一覧に、「Brain Tech」が肩を並べられるくらい、事業のタネを見つけて育てることが目標です。まだまだ未開の地であり、コンパスすらない状況ですが、まずは一歩踏み出せば何か見つかるだろうと、楽観的にやっていきます。

実際、Brain Techは、にわかに活気付き始めています。世界的に有名な起業家のイーロン・マスク氏が、Brain Tech企業「Neuralink」を立ち上げており、クルマの自動運転やロケットでの宇宙開発の次のイノベーションとして、Brain Techが来るのではないかと期待されています。

ただし、脳とコンピューターを直接つなぐ世界は、10年以上先のミライである気はします。それまでは、Brain Techの中で、直近のニーズが顕在化していて、サイエンスもしっかり確立しているAIプロダクトを早期に立ち上げて、社会課題を解決できような道を探るつもりです。


なぜ転職するのか (Why)

転職する理由はいくつかありますが、1. 脳科学を社会に活かしたい、2. 中長期的な挑戦をしたい、3. 前職LINEの居心地よい環境を離れるべきと考えたからです。

1. 脳科学を社会に活かしたい
AIに関わる仕事を始めた5年以上前からの想いです。AIは、第一世代、第二世代、第三世代と、テクノロジーの進化にともない、高度なタスクをおこなえるように進化してきました。
一方でヒトは、個体ベースではあまり進化していないように思えます。21世紀に入り20年経ち、ヒトのコアである脳についての科学的な知見が増えてきたにも関わらず、それを活かしきれてないのではないか。そんな想いで、脳科学について少しずつ学んできて、そろそろ仕事に活かすタイミングだと考えました。
2. 中長期的な挑戦をしたい
テクノロジー業界に身を置いて10年弱ですが、この業界は2-3年先を見通すのが難しいくらい変化が激しいです。実際、前職のLINEでは、その変化をむしろ楽しんで、さまざまな挑戦をさせていただきました。
しかし、大きな視点に立つと、10年単位くらいのパラダイムシフトは存在します。そろそろ、10年先のミライのために自分の時間を使って、新たなパラダイムシフトを起こすことで、社会に貢献したくなりました。
3. 前職LINEの居心地よい環境を離れるべき
LINE社の卒業noteにも書きましたが、LINEは非常に働きやすい環境でした。AI事業を立ち上げたくて入社し、3つの事業に関わり、1つの事業は0→1の立ち上げ期をリードさせていただきました。
それぞれの事業が立ち上がり、チームも大きくなる中で、「自分にしか出来ない仕事」がかなり減ったと判断しました。
マネージャーとして、チーム作りで大切にしているのは、「マネージャーがいなくてもメンバーが生き生きと働ける環境」を整えることです。自分がいなくても大丈夫と思えたことは、卒業するキッカケとなりました。

どのように転職したのか (How)

いわゆるヘッドハンターからのLinkedIn経由のお誘いにより、20~30社くらいお話を聞きました。特に自主的な転職活動はしておりません。

5社くらいは、実際に企業の担当者とオンライン面談をしました。基本的には、AI関連のグローバル企業やスタートアップですが、「AIはある程度やったので、Brain Techをやらせて」と逆オファーを出して、選ばせていただきました。

ExaWizardsは、1年ほど前に、LikedIn経由で直接人事の方からご連絡いただき、カジュアルに話しましょうということで、CEOの石山さんとランチをしたことがキッカケです。その時は全く転職する気がなく、というより、LINEでのAI事業の立ち上げでそれどころではなかったのですが、僕が興味ある脳科学の話をしたら、石山さんの博学な引き出しにより、話がどんどん広がり楽しかったことを記憶してます。その時に「1年かかっても良いから来て欲しい」と言っていただき、まさに1年かかってジョインすることに。

LINEでの仕事がひと段落した辺りでコンタクトを取ったところ、Brain Techに関わりそうな事業責任者を紹介いただいたり、過去に脳科学の研究をしていたエンジニアを紹介いただいたりもしました。そうして、オンラインでカジュアルに話をしている内に、いつの間にか入社日の調整が始まりましたww

僕が言うのもアレですが、

人事担当が直接LinkedIn経由で連絡をすること
トップが直接カジュアル面談すること
関係しそうなメンバーとも話す機会を作ること

が、採用において大切だなと、採用されるユーザー目線で感じました。


さいごに

個人的には、転職は、さまざまな企業で、新たな視点を得られる機会だと思います。特に僕の場合は、IBM(テクノロジー) → BCG(ビジネス) → LINE(ビジネスxテクノロジー) → ExaWizards(ビジネスxサイエンス) という流れで、領域と職種を少しずつ変えてきた点が大きいです。

所属企業の中で、自分のやりたい挑戦ができるなら、その方がコスパは良いです。実際、IBMの中では、社内異動を繰り返して、新たな挑戦の場を得てきました。しかし、社内でやれることと自分がやりたいことが重ならない時は転職すべきタイミングかなと。

もちろん、自分の経験がジャストミートしない非連続な挑戦では、転職活動は大変ですし、給与も下がります。実際、僕も、異動や転職で毎回給与が下がっており、今回も下がります。しかし、しばらく仕事をして認められれば、自然と給与は上がるものです。「新しい挑戦」と「一時的な給与減」を天秤に掛けるなら、新しい挑戦を取った方が人生は楽しそうです。

なお、サッカー選手の本田圭佑さんが経営するNowDoでのパラレルワークも継続します。こちらも、さまざまな経歴を持つ個性的なメンバーの皆さんと仕事をすることで、新たな視点を得られています。(ExaWizardsに入社する前に、すでに副業・兼業申請を出しており、問題なさそうです)


Brain Techは、僕が素人の領域であり、かつ、市場もまだまだ見えない状況ですが、何歳になっても情熱と行動力があれば挑戦できるということを、身をもって証明していきたいと思います。

情熱と行動力の一例として、先月から、理化学研究所・脳神経科学研究センター(理研CBS)による「脳科学塾」に参加して、大学院生に混ざりながら、いわゆる「学び直し」をしてます。正直言うと、講義のレベルが高すぎて、追いつくのに必至ですが、この年齢になっても、まだ未知の世界が広がることにワクワクもします。

今後、定期的にBrain Tech界隈の情報を発信していきますので、ご興味ある方はTwitterをフォローいただければと思います。


なお、転職前の卒業アルバム&文集も書いてますので、ご興味ある方はどうぞご笑覧ください。

以上、まだ先は不透明だけど一歩踏み出してみるよの巻でした。

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Ray | 旅する魔法使い
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