[生汁日乗]ぱーふぇくとでいず:2025年1月4日(土)
晴れ後薄曇り。比較的穏やかな陽気。そろそろ休みも終盤。
朝は、昨晩のお酒が少しのこり、寝坊。
息子氏は吹奏楽の練習に朝から出かける。偉いと思う。
洗濯機を回し、遅い朝食を採る。
昼食を済ませ。
中沢新一『チベットのモーツァルト』を読む。難解。
壊れてしまった炊飯器の買い換え品を見定めに、夕刻、カミさんと、散歩がてら井草八幡近くの家電量販店へ。だいたい、こんなの、という目星をつける。明日には注文せねば。井草八幡はまだまだ参拝客が多く、今日もお参りは見合わせ。空いた頃にまた、改めて。
夕飯を済ませ、早めにお風呂に入り、夜はひとり、ヴィム・ヴェンダーズ監督作品『PERFECT DAYS』を観る。
『PERFECT DAYS』は、とてもよく出来た作品だと思う。木漏れ日などの映像はとみに美しい。特に平山が聴く音楽が良い。あと、平山の読む本に幸田文が出て来て、それも良かった。(近々『父・こんなこと』などを読みたいと思っており、微妙にシンクロ)
一方で、総じての感想は、やはりこれは「ファンタジー」だと思った。平山の静かな生活が、あまりに清楚で、「生の生活感」が欠落している気がした。綺麗すぎる散文詩みたい。
例えば食生活。朝ごはん缶コーヒーだけだし、お昼はいつもサンドイッチだけだし、晩飯は毎晩酎ハイとつまみだし。そういう生活はサステナブルではないーとか。
そもそも、ヴェンダースはリアリティを描きたかった訳ではないと思うけど。ウォッシュ映画だと、言われるのもわかる。
でも、娯楽としてお正月に観る映画としては、悪くなかった。
あと、ヴェンダースはデュッセルドルフ生まれってことを知った。出張でしばしば行った街で、少し親近感でした。
寝る前に、娘殿が貸してくれた、『山と食欲と私』の7巻と10巻を読む。父親の足跡を九州の山に辿る話が良かった。大阪から奈良に山越えする話も。また、山に行きたい。
休暇が終わり行く。