Florian・Wirtz

ドイツの未来、フロリアン・ヴィルツ。その成長と活躍を追えている私は幸せ者であると感じます。毎試合毎試合違う景色を魅せてくれるのですが、そのヴィルツを私の感情中心に勝手に語ります。

前提として

まず、ヴィルツの技術というのは半端なものではありません。ミスタッチ、ミスパスはほとんどないと思ってもらって良いでしょう。また彼はまだ18歳です。5月に誕生日を迎え、19歳になるとはいえ、素質は計り知れないものがあります。また、今季は今までのシーズンでベストフォームを保っています。それらを踏まえてここから読んでもらえると嬉しいです。

1，パス

まず特筆すべきは間違いなくパス。精度は言わずもがな、基本的にスルーパスは通ります。通らなかったときは受け手がミスった時です。受け手の技術量、スピード、状況などを見極め、精密なパスを供給します。特にシックとは呼吸が合うのか、裏抜けのタイミングには必ず合わせてきます。また、最近になって増えてきたのがいわゆるループパス。相手DFの頭上をふわりと浮かせて魅せ、仲間にチャンスを与えています。ロングパスは好みではないのか回数こそ少ないですが、ウィングの抜け出しは見逃さずに長いパスを渡します。また、今季からデミルバイと併用するような形でコーナーキックと距離が遠めのフリーキック（直接は厳しい距離）も任せられています。ただ、コーナーキックは二アの相手のストーンにはじかれたりすることが多く、少し疑問を覚えることはありますが、距離長めのフリーキックはアシストを決めるなどと好印象ではあります。ヒールパスも多いです。ここぞという時に使っているイメージ。

2，ドリブル

ヴィルツのドリブルは、ウィンガーのように相手を抜くためのドリブルではなく、ボールを運んだり、自らのマークを剥がしたり、仲間のマークを引きつけるドリブルという印象です。そしてとにかく上手いです。相手からすると飛び込みづらく、でも行かないとチャンスを作られてしまう絶妙なところにボールを置き、相手が来れば交わす、来なければパスを出すという選択が出来ます。また、フィジカルの部分でも後述しますが、体の使い方がめちゃくちゃ上手いです。なので、基本的にボールをつつけなかったら足を引っかけて止めるほかないと思います。また、常にパスが出せる位置にボールを置いてドリブルするので、急にパスが出てくることもしばしば。ドリブルに見とれているといきなりビックチャンスになっていた...なんてこともあります。また、ヴィルツのよく使う技があり、文面だと表現しづらいのでYoutube等で動画を見て欲しいのですが、アウトサイドでボールを相手から遠ざけ、インサイドでぐーーーっと運ぶものがあります。シンプルな技術の組み合わせですが、相手はボールに足が届きませんし、無理に取りに行けば大抵ファールになりますし、交わしたあとに展開がし易いと思うので良く多用しているのかなと思っています。また、ボールが浮いている時には大概シャペウで相手を交わします。これも回数が多いです。

3，シュート

決定力はめちゃくちゃ高いです。外すことはなかなかありません。ペナルティエリア付近からのシュートは大体決めていると思います。想像よりゴール数が多いのはそのためです。また、相手からしてもパサーとしてのイメージが強いからか、ボールを楽々と運んでゴールを決めるシーンもあります。クロスに合わせることも多く、自分で運んでウィングにパスを出し、その折り返しを決めるということも多いです。オフサイドになる回数も少ないです。相手DF皆がオフサイドだとアピールしても、見返したら全然オフサイドではないことも。DFラインのずれを上手く突いたゴールも挙げています。ましてやポカなんてものはあり得ません。しかし、ロングシュートは中々決まるシーンがありません。特別パワーがあるというわけではないのでデブライネやクロースのような弾丸ミドルは撃てません。ならばコウチーニョのようなコントロールショットは？とも思うかもしれませんが、それも打ちません。なぜならその位置ならば基本パスを選択するからです笑。トゥーキックゴールも多いですね。これももしかしたら足りないパワーを補うためかも知れません。

4，フィジカル

ここのフィジカルというのは体の強さではなく、前述した体の使い方についてです。当たり前ですがヴィルツはフィジカルがあるとはいえません。どちらかというと華奢な方だと思います。ただ、そこまでフィジカルがないヴィルツですが、相手に当たられても倒れません。相手とボールの間に綺麗に体を入れ、絶妙に倒れない。そして手の使い方も上手いです。基本的な技術ではありますが、そのレベルが著しく高い。力を技術でカバーしていると感じます。

5，メンタリティ

メンタルはかなり強いと思います。まずプロ初ゴールがバイエルン戦というのも恐ろしいですし、ドイツフル代表では、ハヴァーツがいないのをいいことに背番号7を付けたり、ロイスがいないのをいいことに背番号11を付けるなど、全く物怖じしないところは全くもって18歳とは思えません。相手サポーターがうるさければゴールを決めて黙らせるし、仲間が点を取れないなら自分で取ってしまうし、気持ちが簡単に折れるような選手ではありません。

6，さいごに

これで終わりになります。これからもヴィルツはずっと追っていきますし、このNoteを見てでヴィルツを追おうと思っていただいたり、ヴィルツのことをほんの少しでも知ってくれたのなら嬉しいです。自己満足のNoteですがここまで読んでいただき、ありがとうございました。

あとがきのようなもの

今週はバイエルン戦です。勝ちたい。いや勝ってみせる。という気持ちで行って欲しいです。シックがいないのが1番の不安材料ですが…まぁディアビが点とるので大丈夫でしょう。