
干支と季節の関係とは?月律分野蔵干のみかたも解説!
四柱推命の基本、「十二支と季節の関係」についてまとめています。
この記事は、四柱推命を書籍等から勉強中のわたしが読書メモとしてアウトプットした内容です。
私が今勉強中の書籍は、「阿部泰山流」といわれる流派の考え方をもとにしています。
四柱推命は、日本国内で複数の流派がそれぞれの解釈で鑑定をしているので、四柱推命を勉強するときにその文献や情報がどの流派をくんだ考え方なのかを把握しておくことは大事!
暦上の季節の巡りを覚えよう
もともと「十二支」といえば、中国から渡来した後、
「丑の刻」などの時刻、「卯月」の月など、
数字の代わりに使われてきた。
四柱推命では、この「十二支」を下の図のように季節ごとに配列する。

暦上の「春」の始まりは、「立春」から始まる。
夏、秋、冬も同様に、「立夏」「立秋」「立冬」から始まることになる。
これが四柱推命とどう絡むかというと、自分の命式を作るときをはじめ、毎年の運勢(大運や歳運)を読むときに必ず必要になってくる。
毎年の節入、立春

自分の命式の根本、「四柱八字」を明らかにするとき、
それぞれ4つの柱の求め方は異なっている。
たとえば、年柱の干支(年干+年支)を求めるとき。
基本的には、「万年暦」という暦についてのガイドブックのようなものがあって、それを参考に自分の生まれた年を探す。
ただし、その年の立春より前に生まれた人は、自分の生まれた前の年の干支を採用する。
地球の自転の角度等によって、毎年固定で「立春」の日が定まり続けることはないが、おおよそ毎年2月3、4日となる。

暦の立春より前に生まれたということは、
2022年1月生まれの場合、
実際の年では2022年生まれでも、暦上では2021年生まれ(辛丑の年生まれ)ということになる。
※60干支について
十干(甲…癸)の10の干と、地支(子丑…辰巳)の12の支を組み合わせたもの。陰陰、陽陽の干支同士のみ結びつくルールで、60通りある。
例)2022年…壬寅、2023年…癸卯
立春当日を、その年の「節入」と呼ぶ。
節入は干支が変わる「節」のことを指す。
毎月の節入

図のように、1年を通して毎月の節入の名称がある。
例えば、2月の節入りは立春、3月は啓蟄となる。
月律分野蔵干について
次は、月律という月のリズムによって運命は変わるという話。
少し長い話をするが、簡潔にいうと、
「同じ◯月生まれでも、1ヶ月約30日間あると初旬と下旬じゃ季節感も違うし、性格や運命も当然違うよね」
という考え方があるということ。
8月生まれというのは通常「8/1〜8/31生まれ」の人を指す。
一方、四柱推命で2022年のこの時期は、
「8/7(立秋)〜9/8(白露)」が戊申の月と称される。
例えば、同じ「戊申」の月柱を持つ人同士でも、
立秋から白露までは約31日間ある。
四柱推命では、この31日間のいつ生まれたかによって運命は異なるという読み方をする。

上の図を使って詳しく説明していこう。
8/10生まれの場合、立秋から約3日目生まれ
8/20生まれの場合、立秋から約13日目生まれ
8/31生まれの場合、立秋から約24日目生まれ
9/6生まれの場合、立秋から約30日目生まれ
ここで、「蔵干」の話を挟む。
蔵干とは、十二支の中に含まれている「初気」「中気」「本気」という2〜3つ含まれている「干」のこと。
十二支に含まれる干は、以下の月律分野蔵干表からわかる。

先程の例の「戊申」月の生まれの場合、
「申」は図で見ると「戊、壬、庚」の3つの干を含んでいる。
8/10生まれは立秋から約3日目なので、「申」の初気の戊(7日2時間以内)までにおさまり、「戊」を蔵干に選ぶ。
8/10生まれ、立秋から約3日目 → 戊
8/20生まれ、立秋から約13日目 → 壬
8/31生まれ、立秋から約24日目 → 庚
9/6生まれ、立秋から約30日目 → 庚
このように、節入(立秋)から何日目の生まれか時刻とともに数えて、月支蔵干を求める。

上の命式の図では、月柱の欄に「戊申」を、蔵干の欄に初気、中気、本気を記載した。
月律分野蔵干表から、この3つのいずれかの蔵干を取り出し、その人の運命を見定める。
1ヶ月の中で、同じ「戊申」月生まれでも、どの干をを取り出したのかによってそれらの人々は異なる運命をたどるということだ。
おわりに
私の経験則では、四柱推命のどの流派の作った月律分野蔵干表を参考にするかによって、同じ人でも「蔵干」がバラけます。
購入した四柱推命の関連書籍で求めた蔵干と、WEBで無料で作成した命式の蔵干が異なっていたからです。
こっちでは初気、こっちでは本気が採用されているのはなんでだ?と命式を試作してみてからずっと謎でした。
私が上で記載した月律分野蔵干表は、以下の書籍で取り上げられていたものです。

四柱八字を季節感でも捉えられるようになることは、阿部泰山流ではとても重視されている気がします。
甲子からはじまる60干支の季節のイメージがぱっと浮かぶくらい、経験を重ねたいです。