六十干支と空亡の成り立ち
四柱推命の命式の基本、「六十干支」と「空亡」についてまとめています。
私が今勉強中の書籍は、「阿部泰山流」といわれる流派の考え方をもとにしています。
四柱推命は、日本国内で複数の流派がそれぞれの解釈で鑑定をしているので、四柱推命を勉強するときにその文献や情報がどの流派をくんだ考え方なのかを把握しておくことは大事!
干支は10の干と12の支の組み合わせ
干支は、四柱推命において、上の図の十干と十二支の組み合わせでできた60個の組み合わせのこと。
10(干)×12(支)=120 のはずだけど、
干も支も陰陽がそれぞれあって、陰と陰、陽と陽の干支の組み合わせのみをカウントするため60の組み合わせになっている。
上の図が1〜60までの干支の組み合わせの図。
例えば「1」の甲子は、互いに陽の気を持つ干支同士。
「2」の乙丑は、互いに陰の気を持つ干支だ。
これらの干支は、暦では年、月、日を表すときに用いられる。
ちなみに、2022年は「39 壬寅」の年。
2023年は「40 癸卯」の年。
年だけでなく、月・日も1〜60の順に巡っていく仕組みだ。
四柱推命で見かける60干支
四柱推命でこれらの60干支をどこで見かけるかというと、
命式、大運、歳運の図で主に使われる。
命式は以下のような、個人の宿命を四柱で表した図のこと。
大運、歳運は、命式が運命図なら、前者2つは運勢を表したもの。
大運は、10年単位で区切った運勢表のこと。
人の一生分の運勢の吉凶を表せるので、おおよその人生の転換期の推測ができる。
一方歳運は、1年ごとの運勢表。
大運よりもより時間の幅を狭めて縮小した図になる。
四柱推命は、これら命式、大運(歳運)から運命を推測するので、
60干支を知ることは四柱推命の読み方を知るようなものだ。
誰でも必ず訪れる空亡
四柱推命を知らない人でも言葉だけなら聞いたことがあるかもしれない、空亡。
空亡は、命式図や大運(歳運)にひょっこり出てくる、見かけたらちょっと意識したい知らせ。
というのも、空亡が訪れた時期は、どんなに良い運勢も悪い運勢も関係なく、半分程度に抑えられてしまうから。
空亡というと、一般的には天中殺とも言われて身構える人も多いと思うが、
その年の運勢によっては有難がられることもあって、一概に悪いイメージだけを持つのは勿体ない。
空亡の決まり方
この空亡、60干支が10の干と12の支の組み合わせなので、一巡すると「支」が2個余ることから、あまった2つの支を「空亡」と言う。
その仕組みから12年ごとに2年ずつ巡ってくるようになっている。
空亡のみかた
命式に空亡があるとみるのは、2つの余った支のうちどちらかでも地支に含まれている場合。
空亡のある柱は、土台として頼りない虫食いに遭った空洞の柱のイメージ。
その柱そのもの、またその柱に連なる通変に関して、吉凶が働かなくなる。
その柱の救済措置として、解空というみかたがある。
吉作用の合、凶作用の冲などがその柱に重なっていると、虫食い痕が残る程度におさまることもあるが、完治には至らない。
おわりに
私の空亡の年は、2020〜2021年の2年間に来ていた。
その2年の出来事を振り返ると、
3年続けた仕事の転職、結婚、そして2021年の暮れに1年続けた仕事の退職をして、2022年現在は専業主婦をしている。
2021年は人生を振り返っても稀に見る大変な時期だった。
勉強中の身なので鑑定士の方のように解釈するのは難しいが、
2020年〜2021年は大運で見ると甲戌から乙亥に変わる時期だったことから何かしらのターニングポイントが変わっただろうこと、
正官と偏官の「官」の通変星が巡った2年で、特に2021年は「偏官」、自分を剋す(攻撃する)通変だったことは関係あるだろう。
今年は「印綬」が巡っているので、四柱推命の勉強も捗っている。
印綬は自分を生じる(助ける)通変なので、去年に比べると楽な気がするのも納得だ。
今後も勉強を進めて、今後の人生の役に立てたい。