泰山流・四柱推命の基本をおさえたい!
「四柱推命をはじめて知る人にざっくり説明するならどう説明するだろう?」を文字と図に表した記事を書きました。
私が今勉強中の書籍は、「阿部泰山流」といわれる流派の考え方をもとにしています。
四柱推命は、日本国内で複数の流派がそれぞれの解釈で鑑定をしているので、四柱推命を勉強するときにその文献や情報がどの流派をくんだ考え方なのかを把握しておくことは大事!
「陰陽五行のバランスを整えて天命を尽くそうよ」
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がある。
四柱推命は、「いやいや、待ってないで、自分の天命を知って天命を尽くそうよ」という学問といえる。
昔の中国では、戦の戦況を左右する「今ここで攻めるべきか守りに入るべきか」「誰を将にするか」などの重要な選択を統計で導き出していた。人民を統べる”皇帝”でさえも!
その統計というのが四柱推命。
四柱推命でわかることは、その人の生い立ちから死ぬまでのすべてといっても過言ではない。
的中率の凄まじい統計によって、人の上に立つ人間なのか、官僚となるべき賢さを養えるのか、平民で一生を終えるのか、すべてを明らかにした。
その四柱推命が大事にしている考え方がある。
それは、「陰陽五行論」。
陰陽五行論とは
陰陽は、
ってこと。
陽は陽気で活発、陰は陰気でおとなしいとかいいますね。
五行は、
ってこと。
土は水をせき止めるダムの働きがあるとか、五行同士もそれぞれ関係性があります。
陰陽五行論を人間に当てはめるパズル
四柱推命は、人間にもこの陰陽五行論をあてはめた。
「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」という10の記号(十干)と、
「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」という十二支を、
陰と陽、五行にそれぞれ配分して、統計を出すものさしにした。
なぜそんなものさしが必要だったのか?
という結論に至ったので、人間を陰陽五行論にあてはめる記号が必要だったからだ。
孔子の教え「儒教」から取り入れた「仁義礼智信」
四柱推命は「陰陽五行論」の他に、「儒教」の教えも組み込んでいる。
「五常」と呼ばれる、生きていく上で常に守るべき大切な5か条だ。
これらがすべて備わっている人は「五徳を得る」という。
陰陽五行論と共通していることは、「バランスが大事」ってこと。
どれかひとつでも欠けていれば補う必要があるし、強すぎてもいけない。
四柱推命では、この「五常」を五行にひとつずつあてはめ、
ざっくりいうと性格や人となりを表す指標にした。
五行のバランスが整っている人は心が豊かで素晴らしい人だが、
バランスが偏っている人は、欠けた要素を自分の努力、もしくは欠けた要素を持っている誰かの助けを得たほうがいい、となる。
逆にある要素が強すぎれば、その要素を抑える取り組みをしたほうがいい、となる。
四柱推命とはこういうものだ
四柱推命とは、
陰陽五行論をもとにした古代中国から用いられている統計学のこと。
そして、四柱推命の目的とは、
人間の天命(使命)を明らかにして、満ちすぎたエネルギーがあれば抑えて、欠けているエネルギーがあれば補填して、人生を備えて生きようということ。
実は「健康」のバランスも、四柱推命でわかることがある。
それもおいおいまとめていきたい。
参考にした書籍
泰山流関連の書籍は、昔に遡るほど貴重で手に入りづらくなり、かつ高価になります。
メルカリやヤフオク、古本屋で手に入れる手段もありますが、私は図書館で借りてきました。
著者の伊藤氏が、複雑怪奇な四柱推命をなんとかわかりやすく世の中の人に伝えようと心を砕いて執筆した本です。
この本は、図説が少ないので文字ばっかりでも苦行にならない人であればおすすめです。
著者の伊藤氏の弟子である粟田泰玄氏が巻頭で述べていますが、
と語っていて、非常に興味深かったです。
泰山流を学ぼうとすれば、結局創始者である「阿部泰山氏」にたどり着かねばならないのでしょうね。