運勢を見るならチェックしたい凶作用について
命式・大運(年運)で凶作用をもたらす「冲・刑・害」について取り上げています。
それぞれの凶作用の影響力としては、冲>刑>害の順で大きく、一般的には不運、変化、波乱、衝突を招くと言われています。
冲とは
冲は、仲の悪い 支 同士の関係のこと。
自分を含めて7番目の支で、五行の剋の関係のため常に争い合っているイメージ。
全部で6通りあって、七冲とも呼ばれる。
冲が命式にあると、その柱はぐらぐら揺れて不安定になり、天干・蔵干の上下の通変が弱まる。
ただし、冲する側、冲される側で力の減少の程度は異なる。
数による変化
子 は 午 を冲するが、命式に 子 が1つ、午 が2つの場合、
水 が強い 火 を消せず蒸発 = 冲せない とみて、数の多少で冲の方向が変わることがある。
遠近による変化
冲は、どの柱同士で冲があるのかによっても影響が異なる。
隣の柱 同士だと変化が重たくなり、遠い柱 だと軽くなる。
最も注意したいのは、図の赤線部分の日柱と月 or 時柱が冲となったときだ。
解冲
解冲は、命式の中にある冲、もしくは大運・年運の冲に以下の作用があると、冲とその作用が半減し合うことをいう。
支合 三合 半会 方合 空亡
天戦地冲
天戦地冲は、日干に対して「偏官」にあたる年のこと。
つまり、日支がその年の支から冲される年のこと。
結婚相手の日支が天戦地冲だと避けたほうがいいと読むほど、基本的には激しく悪いイメージ。
天戦地冲については、数多くの書籍、Web等で情報を伺うことが可能だが、私が参考にしている書籍では「真の天戦地冲の見方を誤らないように」注意書きがある。
要するに、自分の干支が互いに剋され、冲される側だった場合が「真の天戦地冲」だという。
丙子生まれの人のように、真の天戦地冲の組み合わせの干支が存在しない人もいる。
ちなみに、以下の60干支表の色付きの干支は、真の天戦地冲の年がある。
自分の日干支だけでなく、大運・年運の干支に引用して参考にしよう。
刑とは
刑とは、十二支のうち3つもしくは2つが剋し合うこと。
冲と同じく凶方面の作用だが、表面的な出来事として現れる冲と比べて、隠れた内面的な危険や健康面で現れる。
三刑の3通り、自刑の4通りを合わせて7通りある。
刑の凶・害の作用は冲と比べても極めて軽く一時的なもの。
ただし、命式中に「刑」が重なる、冲がある上に刑があるなど、ともに多い場は注意が必要。
害とは
害とは、支合する支の一方を冲する支のこと。
全部で6通りあり、六害ともいう。
この組み合わせが地支にあると、互いに分離し破壊し合ったりする。
冲、刑ほど強くはない、あるいは刑と同じくらいの作用。
ただし命式・大運/年運で刑・冲・害が揃って出たり重なったりすると、反動が大きくなりやすい。
「害」は 支合 と 冲 を理解すればマスターできる?
命式を自分で作成するとき、支合と冲をそれぞれ記録しておけば、必然的に害の関係とその旺・衰・強・弱がわかる。
害があることで、支合は力が弱くなる。
害が日柱にあると一番よろしくないとされる。
刑・害に振り回されないように
命式や大運・年運を見るとき、これらの凶作用は気になるところではある。
刑・害については、1〜2つは命式中に現れているので、「ここに刑があって、この害が…」といちいち判断したりこだわらなくていい。
ただし、これらの要素が多く現れていたり、大運・年運で刑・害がある時期は各柱の通変の力が衰弱するのでよく注意したい。