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運勢を見るならチェックしたい凶作用について

命式・大運(年運)で凶作用をもたらす「冲・刑・害」について取り上げています。

それぞれの凶作用の影響力としては、冲>刑>害の順で大きく、一般的には不運、変化、波乱、衝突を招くと言われています。

この記事は泰山流の考えに則った書籍を参考にしています。
また、今後加筆修正する可能性があります。

ちゅうとは

冲は、仲の悪い 同士の関係のこと。
自分を含めて7番目の支で、五行の剋の関係のため常に争い合っているイメージ。

全部で6通りあって、七冲しちちゅうとも呼ばれる。

冲が命式にあると、その柱はぐらぐら揺れて不安定になり、天干・蔵干の上下の通変が弱まる

ただし、冲する側、冲される側で力の減少の程度は異なる。

命式あるいは大運・年運をみたとき、冲と通変星との関連性は、

◆ 良い通変 が 冲 のとき … 吉 の破壊
◆ 悪い通変 が 冲 のとき … 凶 の破壊(柔らかくなる)

数による変化

子 は 午 を冲するが、命式に 子 が1つ、午 が2つの場合、

水 が強い 火 を消せず蒸発 = 冲せない とみて、数の多少で冲の方向が変わることがある。

遠近による変化

冲は、どの柱同士で冲があるのかによっても影響が異なる。

冲の変化の例

隣の柱 同士だと変化が重たくなり、遠い柱 だと軽くなる。
最も注意したいのは、図の赤線部分の日柱と月 or 時柱が冲となったときだ。

◆ 命式 と 大運 / 年運
◆ 大運 と 年運
これらの冲は、近い距離とみて、通変の基本的な旺・衰・強・弱が半減する。

※ 月支と大運の冲について
大運は月支が出発点のため誰でも中年・晩年期に冲が起きることから、冲と見なくてOK

解冲

解冲は、命式の中にある冲、もしくは大運・年運の冲に以下の作用があると、冲とその作用が半減し合うことをいう。

支合 三合 半会 方合 空亡

天戦地冲

天戦地冲は、日干に対して「偏官」にあたる年のこと。
つまり、日支がその年の支から冲される年のこと。

結婚相手の日支が天戦地冲だと避けたほうがいいと読むほど、基本的には激しく悪いイメージ。

天戦地冲については、数多くの書籍、Web等で情報を伺うことが可能だが、私が参考にしている書籍では「真の天戦地冲の見方を誤らないように」注意書きがある。

要するに、自分の干支が互いに剋され、冲される側だった場合が「真の天戦地冲」だという。
丙子生まれの人のように、真の天戦地冲の組み合わせの干支が存在しない人もいる。

ちなみに、以下の60干支表の色付きの干支は、真の天戦地冲の年がある

自分の日干支だけでなく、大運・年運の干支に引用して参考にしよう。

刑とは

三刑

刑とは、十二支のうち3つもしくは2つが剋し合うこと。
冲と同じく凶方面の作用だが、表面的な出来事として現れる冲と比べて、隠れた内面的な危険や健康面で現れる

三刑の3通り、自刑の4通りを合わせて7通りある。

◆ 刑の種類(呼び方)
◇ 勢いをたのむ刑 … 寅巳 / 巳申
寅 は 巳 を刑し、巳 は 申 を刑す
◇ 恩なき刑  … 子卯
卯 は 子 を刑す
◇ 礼なき刑 … 丑戌 / 戌未
丑 は 戌 を刑し、戌 は 未 を刑す
◇ 自刑 … 辰辰 / 午午 / 酉酉 / 亥亥
それぞれ同じ支が刑し合う 

刑の凶・害の作用は冲と比べても極めて軽く一時的なもの。
ただし、命式中に「刑」が重なる、冲がある上に刑があるなど、ともに多い場は注意が必要。

害とは

害とは、支合する支の一方を冲する支のこと。

全部で6通りあり、六害ともいう。
この組み合わせが地支にあると、互いに分離し破壊し合ったりする。

冲、刑ほど強くはない、あるいは刑と同じくらいの作用。
ただし命式・大運/年運で刑・冲・害が揃って出たり重なったりすると、反動が大きくなりやすい。

「害」は 支合 と 冲 を理解すればマスターできる?

① 子 と 丑 は 支合 、仲良く手を繋いでいる状態
② 午 がそこに現れると 子 と 午 の の関係が発生
③ 丑 が迷惑を受けるので 午 は「敵」= になる

命式を自分で作成するとき、支合と冲をそれぞれ記録しておけば、必然的に害の関係とその旺・衰・強・弱がわかる。

害があることで、支合は力が弱くなる。
害が日柱にあると一番よろしくないとされる。

刑・害に振り回されないように

命式や大運・年運を見るとき、これらの凶作用は気になるところではある。

刑・害については、1〜2つは命式中に現れているので、「ここに刑があって、この害が…」といちいち判断したりこだわらなくていい。

ただし、これらの要素が多く現れていたり、大運・年運で刑・害がある時期は各柱の通変の力が衰弱するのでよく注意したい。

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