ガチャマシンがリビングに来た日
子どもたちはガシャポンが好き。
何かしら理由をつけては買ってもらったり
自分のおこずかいで買ったりする。
お手頃なんだけど、なぜだかそこにはいつもよくわからない親子の葛藤があって。
本当は大人だって回したい、ガシャポンのハンドル、気になる中身。
大人も子どももなぜかガシャポンの魅力に翻弄される。
てづくりくらぶをはじめて2年目くらいの頃だったか、てづくりくらぶに本物のガシャポンの機械を置きたくてたまらなくなって
どこで販売しているのか、ネットでさんざん探した。
当時は今のようにちょっとのヒントであっという間に検索できるネット環境ではなかったから
まずガチャポンでもガシャポンでもガチャガチャでもなく、機械でもなくて
商品名がわからないから、全く検索にヒットしない。
そのうち、やっとカプセルトイ自動販売機のような名前らしいとわかってきて、さらに求めていたレトロな、あの駄菓子屋の店頭にあるようなタイプにようやくたどり着く。
当時1台15000円ちょっとした自動販売機
今はガチャマシンというらしいそれを2台と、空のカプセル500個入りも買った。
レトロタイプなので100円固定、何個売ったらもとがとれる?とか考えないようにして
おもちゃの種類を分けて入れたいこともあるかもと思い、マシンは2台も買ってしまったけれど
中身は私の手作り品のため、2台分が埋まるほど在庫が増えたことはいまだにない。
当時はてづくりくらぶがまだ自宅マンションのリビングだったので、マンションリビングの一角に並べて置かれたガチャマシンは、てづくりくらぶの子どもたちにとって相当意外だったらしく、
「なんでこんなところにガシャポンがあるのぉ?!」「なんで?!」「どうして買ったの?!」と大興奮で不思議がる。
「欲しかったから買ったんだよ」と私。
「何が入ってるの?やっていいの?」
「お母さんがいいよ、って言ったらやっていいよ」
てづくりくらぶのガシャポンでもう頭がいっぱい。
「ねぇお母さん!ガシャポンがあるんだよ!」ついにはお迎えに来たお母さんの手を引っ張ってくる。
「100円でやっていいんだって!」
「ダメよ」
そうなるよね。
でもね。
このガシャポンには私が手作りした、羊毛フェルトのかわいい小物がなどが入っているので、お母さんも欲しくなっちゃう。
100円で、いいものが出てくる安心感。
安心して、親子で素直にワクワク、楽しめるから
へんなストレスが消えて
てづくりくらぶのガシャポンならやっていいよ
となる。
狙ったものが出るまで、子どもといっしょに大人買いする親子も出現。
よかったよかった。
ガシャポンの魅力は不滅だ。