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ku_min10
パルプスリンガー辛い鍋メント回・5・
「さてお次はワシじゃな」
M・Jが差し出したトランプを、厳かにJ・Qが引く。
「あ、それ僕だ」
「ほうほう、んで何を持ってきたんじゃ?」
「僕は『狂乱家族日記』と『猫又まんま』を持ってきました。『猫又まんま』はS・Gへの布教用なんで『狂乱家族日記』を」
「よしきた。しかしコイツは、ラノベか。全く読んだことがないジャンルじゃな」
「ああ、良かった。それは面白いですよー、僕の創作も大分影響受けていて。一人一人でも主人公になれそうなキャラ達が、家族として生活していくって話なんです。今だと15巻くらい出ていて」
「15巻!そいつはスゴい」
「だもんで楽しんでください!」
「そしてこっちは私に?」
「うんうん、漫画だと一番の推しなんでぜひ読んでください!」
「わかりました!」
「『猫又まんま』な……俺も読んだけど、尊すぎて感想化出来てないな未だに」
「R・Vがです?」
「あーでもそれわかる。感動しすぎると、言語に落とし込んだら自分の感情が陳腐化しちゃう気がするよね」
「ソレだ。後は普段この手の言語化行っていないから言葉が出てこないってのもあるなぁ」
「どんなお話なんでしょう」
「妻が若くして亡くなった旦那のとこに、親しい猫又を介して幽霊になった奥さんがそれとなくレシピを渡して一人飯してもらうって話」
「出てくるレシピ自体も旨そうでな」
「R・Vはもっとこう、ひとがしぬ、みたいなのばかり読んでるものかと」
「そのイメージは的外れではないが、似たようなのばっか読んでると発想が凝り固まるから実際は幅広く読んでる。今日は持ってこなかったけど『ハクメイとミコチ』とか『孤独のグルメ』とか」
「それもご飯が美味しそうな漫画だ」
「ウ”ッ」
ツッコミを受けた黒尽くめがゲホゲホとわざとらしい咳。
空想日常は自作品のワンカットを切り出して展示する試みです。
要するに自分が敬意を感じているダイハードテイルズ出版局による『スレイト・オブ・ニンジャ』へのリスペクト&オマージュになります。問題がない範疇だと考えていますが、万が一彼らに迷惑がかかったり、怒られたりしたら止めます。
現在は以下の作品を連載中!
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ロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!
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