損なわれた習慣を取り戻すのは難しい・インプットの話

寝たきりだとみるみる体が弱っていくみたいな話は無限にSNSを流れていくものの、同じ様な話が人間の生体全てに言えるってことはあんま言われない。医者とか生化学研究者ではないのでだいたいそんな感じなんだろう的理解だが、知らんとかわからんとか言ったところで自分の体がダメにならないでくれるわけでもないので、怠けると鈍ることについては向き合わざるを得ない。

一度何某かの歯車がずれて、習慣が維持できなくなると同様の習慣を取り戻すのにはひどく苦労する。朝決まった時間に起きるとか、決まった時間に一定量の食事を摂るだとか、一日一本の本を読むとか、そういうのだ。ソッシャルゲームとかはログインボーナスとかで無理やりプレイヤーに習慣化を刷り込んでいるが、それでも一旦モチベーションが切れるとあっさりログイン習慣もなくなる。習慣は維持するのは大変だが手放すのは案外すぐだ。

なんか偉そうに言っているが、俺などは寝て起きて仕事して寝るみたいな生活をしていたらそれ以外の余分な活動が無駄に削ぎ落とされてしまい、ただなんか仕事するためのパーツみたいな状態になってしまって良くないのである。仕事が楽しいやつはそれでも良いかもしれないが、多様性の時代なので全人類自分の仕事を楽しめとかそういうのはやめていただきたい。どうあがいても楽しくはないが、誰もやらなかったら困る仕事だって世の中には十分過ぎるほど有り、そういう仕事も淡々とやる人がいるから社会は回っているのである。そういうのに限って賃金はやすい。ふぁっきゅー資本主義。

そもそも一日２４時間のウチ、強制拘束が１０時間だか１２時間で、８時間は寝ないとじんるいはダメになるので自由時間は３～４時間ってのがどうかしている。一日８時間労働も昔の人が「一日１２時間労働とかいい加減にしろよコノヤロウ」とぶち上げて減らした産物なので現代のわれらも８時間に満足せずもっと短くしろと要求しつつ生産性改善とかもやってあんま働かないで良いような未来を目指していきたい。

話がめちゃくちゃに逸れた。

疲れている時だろうとなんだろうと、労働のプライオリティ、優先度はなんだかんだ一番上におかざるを得ないし、そうすると他のなんらかのなにかが圧迫されて死滅していく。おおよそそれは個人個人にとってどうでもいいものとは限らず、一番だいじなものだったりするのである。

疲弊するとじんるいは判断力とか知性から損なわれ、なにが自分にとって大事だったかさえ実感がわかない。そういうにんげんを組織内に量産したらとうぜん組織も傾くんだが、先人がアホほど積み重ねた警句も有ってなきが如しなので自衛するしか無い。もちろん労働だけが悪因とは限らず雑な食事とか引きこもりとか一日に独り言しか言わないとか運動不足とか寝不足とか…そういうのは全部おっかぶさってきて、一番大事な習慣を削ぎ落としにかかってくる。

そうしてルーチンワークならぬ、人生自体がルーチンライフになるとお脳の中では日々が自動化処理されてしまうので一層薄っぺらく矢継ぎ早に毎日が過ぎてしまうのは前にも言ったと思う。

すこぶる回り道をしたが、ルーチン化ライフの中で、自分にとって大事なものの優先度が引き下げられて、習慣から外れてしまうと取り戻すのは非常に大変になる。漫画にせよ小説にせよ映画にせよ、一度遠ざかるとお脳の司る部位が鈍っていって消化不全を起こすようになる。これは社会人だったらどれか一つ、長らくやってなかった趣味に手を付けるとわかる。昔とった杵柄で有り続けてくれるなにかはそう多くない。

ざっくりまとめると以下のプロセスをたどる。

１：仕事にかまけて他の趣味とかの時間を削る
２：毎日やらなくなると習慣化が解除され習慣でなくなる
３：習慣でなくなるので思い出した頃にやる程度になる
４：たまにやる程度なのでどんどん鈍り、やらなくなる
５：やる期間が空いた結果、再度習慣化するのはとても大変

こうして趣味は趣味でなくなり、習慣も習慣でなくなり仕事だけをかろうじてやってなんとかふんわりぼんやり生きているだけの廃人ができあがってしまう。コワイ！こうなると仕事にも差し障りが出てきてしまうので、やっぱ適度に遊んで適度に休んだほうがいいっぽいし、そういうのがぜんじんるいの権利として保護される社会になったらいいと思っている。

戦場へ

たとえ流し読みに流し書きとしても、やらなくなったらより一層衰えが激しくなりやり始めるのも億劫になってしまうのでちょっとでも良いからやった方がいい。きっとネ。

今回はここまで、またな。

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ロボットが出てきて戦うとか提供しているぞ！

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