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電子書籍と文化資本としての貧困

電子書籍は実際便利であり、俺もばりばり購入している。
液晶画面で読むといまいち目が滑るが、手のひらサイズに数千ページの文章が収まり持ち歩ける利点を考えればトレードオフにできるだろう。5~6インチサイズの電子インク端末が出てくれるとありがたいが、今の所その気配はない。用途的にも6.8以上は有ったほうがいいという判断からだろう。

一方で、文化資本としての累積を考えると、電子書籍は甚だしく使いづらい。家族内といえど、軽率に貸し渡すのが難しく思える。一応子ども用端末などもあるが、そこにはあくまで電子書籍にし得る書籍しか存在し得ない。図書館や、物理書籍の蔵書とは全く異なるレパートリーになる。

自分は幸いにも、父が蔵書をしこたま溜め込んだ上で図書館にも行き来して読み漁るほどの読書家だった事もあって読む小説には事欠かなかったし、読みたいと思った本は購入してももらえた。このような幼少期の体験は身近に本が積み重なっていて初めて得られるモノで、例えばスマホをポンと与えられてスキに使わされると果たしてどれほど書を読む気になれるかは疑わしいところだ。自分の子供の頃にスマホがなくて本当に良かったと思う。

大量の選択肢が並んでいる中から、自分の知見と直感において一冊を選びとって読むって行為が、自宅で出来るのは非常に恵まれた環境であるし、自分も出来ることならそういう環境を整えたいものだ。

戦場へ

といっても、将来的には紙資源の節約とかでペーパーレスになり、古書は宝石のように貴重なものになったりするのかもしれない。果たして電子機器と比較してどっちが効率の良い資源であるかは、そもそも物体としての性質が違いすぎるので比較のしようもないと思うのだが。

今回はここまで、またな。

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