
そのスキル、普通に強くないかい?
ま、環境に寄るんだけど、なと。
最近の流行りなので、インターネッツ行為をしていると宣伝とかで○○スキル持ちは弱いから追い出されて……とか冷遇受けて……っていう話が結構見るんだ。見るんだが。
なんかこう、『いやそれ強いだろ。とても弱いとは思えない』みたいなのがラインナップされてる事が多くてモニョモニョする。物語の面白さには影響しないと考えられるのであくまでおれがウダウダするだけだ。作品の本質的な面白さを批判したいわけではないのでご理解いただきたい。
例えば宣伝で今日見たやつ。弓と錬金術。
弓術といえば、長い間戦場を席巻した遠距離武器だ。
環境、戦術、防具などによって多少アドバンテージの差はあったにしても、銃が出てくるまで散々暴れまわった武器である。ブレスオブザワイルドとかでもなんか棍棒奪って殴りに行くより、矢を放った方が強いことか確定的明らかに証明されている。つよい。
続いて錬金術。錬金術は世界観におうじて魔法的処理か科学的処理かでちょっと変わってくるやつだ。だが、だいたい薬物を成果物として出す。
薬物が荒れ果てた荒野の続くファンタジー世界において命綱なのは目にも明らかであり薬品をおろそかにするやつは樹海の隙間から出てきたリスに糸を盗まれていくえふめいになるさだめだ。
どっちもウィズとか世界樹とかMMOとか、よほど冷遇されているんでもない限りつおいスキルだと思う。つか、イメージどおりの性能だと強すぎるからあえて弱めの性能にしていることさえある。
そして弓術と錬金術を両方持っているとアレができる。毒矢だ。
とあるせかいではこう的に刺さると毒にしたり光ったりビリビリしたり凍ったりする矢が錬金術によって大量生産され、ボウガンとかで撃ち出されてめちゃくちゃ猛威を奮ったので相対的に弱体化された。汚いなさすが忍者きたない。
しかも上記のコンボとか最上位までスキルツリー育てないと使えないということもなく初歩の初歩で使える。そもそも鏃がちょっと汚れてるとかでも破傷風とかが怖くておっかない。
これでおまえも弓とか使ってくるやつが細くて大したことない雑魚ではなくすきあらばお前を滅ぼす厄介な強敵であることを理解しただろう。Fateとかでも弓やつはだいたい厄介だしな。
後昔のアニメでタイガーアンドバニーってヤツに役に立たないっぽい能力描写に大量に汗をだす人が居たんだが、アレ科学技術が発達してる世界だし出した汗をウォーターレーザー射出するアーマーとかと組み合わせると相当ヤバいと思う。
おまえは知らないかもしれないが、高圧圧縮射出された水はちょう硬い金属とかを切り裂く万能カッターとしてげんじつでも使われているし異能バトルとかでもヤベー的としてちょいちょい出てくる。
で、そういう発展性のあるスキル持ちを何かいい感じに冷遇させる要因が出せるかっつーと、ある。
1、従来のイメージが悪いやつ。
死体とか粗末にするネクロマンシーはどう転んでもだいたい印象が悪く冷遇されるのに納得させやすい。運用自体はエゲツない強さなのでそういう意味でもグッドだ。
2、カネがかかりすぎる。
異世界冒険譚では、特殊なレギュレーションでないかぎりそこまで裕福なパーティーではない。
必然的に、貴金属とかたくさん使う系のスキルは冷遇されやすい。
彫金はカネがかかるがマジックアイテムとかでバフ積めるしカネ儲けもできるのでいいアイデアではなかろうか。あるいは多分もうある。
3、他の仲間と役割が被ってる
小規模プロジェクトだと、スキルが重複してた方が良いか多様性があった方が良いかはプロジェクトのゴールによる。
冒険者パーティーだと、運用コストの都合から多様性があった方が良いとされるケースが多いのではなかろうか。鍵開けと治療は複数人できた方が安定するけどナ。というわけで、雇ったは良いがロスが多い組み合わせの場合、パッとしない方が追い出される。
これも環境によっては伸びることに不自然さはないので、いいんじゃないかしらん。
4、晩成型である
パフォーマンスを発揮するのに時間とコストがかかるタイプ。
ドラクエとかだと、利便性の高いじゅもんとか特技を覚えるのが後のほうだったりするタイプだ。あーるぴーじーとかでも結構いるタイプであり、使い物にならないと思ったらクリア後に猛威を奮ったりする。つまり典型的な冷遇追い出され要員である。
こんな感じで、追い出されるポインツにひとさじ加えるとリアリティとか説得力が増して強いんじゃないかと考えている。自分で書くことがあったら採用したい。
戦場へ
まあ、ふつーの人は俺みたく『これとこれを組み合わせると破壊力がつよくバランスブレイカーだ……』とか日常的に考えたりしないので弓がパットしない扱いでもまあ、そうかもみたいな扱いなのかもしれない。ドット払い。
弓使いは自分で書いてる小説でも大体暴れているので気になったら読んでいただきたい、ぞ。
今回はここまで、またな。
現在は以下の作品を連載中!
弊アカウントゥーの投稿は毎日夜21時更新!
ロボットが出てきて戦うとか提供しているぞ!
ここから先は
ほぼほぼ日刊パルプ冊子
パルプスリンガー、遊行剣禅のパルプ小説個人誌です。 ほぼ一日一回、1200字程度の小説かコラムが届きます。 気分に寄っておやすみするので、…
ドネートは基本おれのせいかつに使われる。 生計以上のドネートはほかのパルプ・スリンガーにドネートされたり恵まれぬ人々に寄付したりする、つもりだ。 amazonのドネートまどぐちはこちらから。 https://bit.ly/2ULpdyL